マイナポイントはいつからいつまで?マイナンバーカードで25%ポイント還元

マイナポイント

マイナポイント第2弾は2023年9月末で終了します! 貰いたいポイントの種類(申し込むキャッシュレス決済の種類)によっては終了日時がそれよりも早いことがあるので要注意です。

政府は、消費税10%増税に伴う景気の落ち込み対策として、2020年9月から、マイナンバーカード所有者に、25%のポイント還元を行っています。

詳細は、総務省のサイトをご確認ください。
【参照】総務省:マイナポイント

1.マイナンバーカードによるマイナポイント還元とは?

マイナポイントとは、マイナンバーカードを所有している人が、キャッシュレス決済で買い物をしたり、各種登録作業をすることでもらえるポイントです。

還元率とポイント上限

マイナポイントに申し込むと、最大で一人2万ポイントをゲットできます。内訳は下記の通りです。

  • ①キャッシュレス決済による25%ポイント還元最大5000ポイント
  • ②マイナ保険証の利用登録特典7500ポイント
  • ③公金受取口座の登録特典7500ポイント

①は、事前に登録したキャッシュレス決済で期限内に買い物をすると25%のポイント還元を受けられるというもの。こちらのポイント上限は、1人当たり最大5,000円の予定です。つまり、最大で、20,000円を支払えば、25,000円分の買い物をすることができます。

ポイント還元の方法は、次の2パターンのどちらかです。

  • チャージ金額に対して、ポイントを付与
  • 決済・購入金額に対して、ポイントを付与

マイナポイント

選ぶキャッシュレスによって差がありますが、ポイントが付与されるのは、決済から遅くとも2ヶ月以内です。
また、ポイント有効期限がある場合は、付与されてから早くとも3ヶ月以上です。

期間:いつから、いつまで

  • 第一弾:2020年9月~2021年12月末
  • 第二弾:2022年1月~2023年9月末

第1弾については2021年4月末までに、マイナンバーカードを申請した方までが対象です。

第2弾については、2023年2月末までにマイナンバーカードの発行申請をした方が対象がです。

付与されたポイントの有効期限はキャッシュレスによって異なります。
無期限のものもあれば、有効期限があるものもあります。

対象となる人

次の条件を満たす人が対象です。所得制限や年齢制限はありません。

  • マイナンバーカードを取得している

ポイントの付与に年齢の条件はありませんので、子供や赤ちゃんも対象です。

お子様がいらっしゃる方は、子供のマイナンバーカードを取得して手続きをすれば、その子供の分までマイナポイント取得が可能です。

2.キャッシュレス別、マイナポイント還元情報

(1)マイナポイント還元方法・有効期限

ポイントがもらえるのは、「チャージしたとき」「買い物をしたとき」のどちらかです。

主要なキャッシュレスについて、それぞれどちらの、ポイント還元方法かと、付与タイミングを整理します。
(8月12日時点の情報です。)

【引用】登録キャッシュレス決済サービス検索 | マイナポイント事業

スマホ決済(QRコード決済)

サービス名 還元方法 付与タイミング 有効期限
PayPay チャージ
買い物
チャージと同時
支払いの翌日から30日後
なし
楽天Pay 買い物 ご利用月の翌々月の末頃 1年間(※1)
LINE Pay 買い物 売上確定時点 180日
d払い チャージ
買い物
チャージと同時
決済と同時
48ヶ月
メルペイ 買い物 メルカリの取引完了・
メルペイでの支払い完了の翌日
120日
au PAY チャージ 最大数時間程度 なし
ゆうちょPay 買い物 支払完了の2日後 1年間
FamiPay チャージ チャージ後3日以内を目途 なし
J-Coin Pay 買い物 決済から30日後に付与 なし

※1 最後にポイントを獲得した月を含めた1年間。期間内に1度でも楽天ポイント(通常ポイント)を獲得すれば、その月を含め1年間有効期限が延長されます。

電子マネー

サービス名 還元方法 付与タイミング 有効期限
Suica(※1) チャージ (近日公開予定) 2年間(※2)
楽天Edy チャージ チャージをした翌月10日 なし(※3)
nanaco チャージ チャージした2~3日後 翌々年の 3月末日
WAON チャージ 翌月の末日頃に付与 なし
PASMO(終了) チャージ 対象チャージ合計額が2万円に
到達した月の月末から3か月後
通知メール記載
ICOCA チャージ チャージ累計2万円に達した
月の翌月または、期間終了後
なし
manaca チャージ 2万円に達し次第随時。
または、期間終了時
1年
Kitaca チャージ 月末締め翌月付与 なし
TOICA チャージ 月末締め なし
SUGOCA チャージ チャージ累計2万円に達した
月の翌月初
ポイント獲得月の
2年後の月末まで

※1 Suicaは、ポイント付与にあたって事前の会員登録が必要。
※2 最後にポイント残高が変動した日から2年後の月末。
※3 受取期限は2021年8月31日まで(2021年5月10日以降に付与されたものは2022年2月28日)。受取後の有効期限はなし。

クレジットカード

サービス名 還元方法 付与タイミング 有効期限
楽天カード 買い物 翌々月で想定 1年間(※1)
dカード 買い物 売上情報の確定が
できたタイミング
48か月
三井住友カード 買い物 累積2万円
または、期間終了後
プラチナ:4年間
ゴールド:3年間
それ以外:2年間
オリコカード 買い物 毎月締翌々月に付与 12ヵ月後の月末
エポスカード 買い物 月間1回対象期間の利用分に
対してまとめて付与
通常:2年
ゴールド:なし
プラチナ:なし

※1 最後に楽天ポイントが付与された日から1年間

対象となるクレジットカードは意外と少ないです。
理由については、「マイナポイント対象のクレジットカードが少ないのはなぜ?」をご覧ください。

その他

サービス名 還元方法 付与タイミング 有効期限
Kyash チャージ 決済が確定したタイミング 180日
SMBCデビット 買い物 累積2万円で翌月末までに付与。
2万円未満は、制度終了時
24か月後の月末

(2)追加ポイント

通常の25%還元以外に、さらに追加でポイントがもらえる、お得なキャッシュレスを整理します。

サービス名 追加ポイント
PayPay【終了】 抽選で総額1億円相当のポイント
楽天Pay 常時、最大1.5%還元
LINE Pay ・LINK(暗号通過)に転換できるLINKリワード1,000円相当をプレゼント
d払い【終了】 追加で最大2,500円分(期間・用途限定)
メルペイ【終了】 ・本人確認済みなら、メルカリの買い物で
さらに最大1,000ポイント(5%)
・残高チャージで最大1,000ポイント(10%)
・抽選で総額1億円相当のポイント
au PAY【終了】 さらに最大1,000ポイント(5%)
J-Coin Pay【終了】 追加で500円
ゆうちょPay【終了】 新規でダウンロード・口座登録したら
追加で最大2,000ポイント(8/31まで)
FamiPay【終了】 先着10万名に500円相当
Suica 追加で1000ポイント
nanaco【終了】 追加で500ポイント(8/31まで)
WAON【終了】 最大2,000円分(10%)
楽天カード 通常、100円につき1ポイント
(最大16%還元)
dカード 追加で500円分(期間・用途限定)【終了】
通常、100円につき1ポイント
(最大7%還元)
三井住友カード 通常、200円につき1ポイント
抽選で100名にVポイント10,000ポイント【終了】
オリコカード 通常、100円につき1ポイント
(入会後6ヵ月間は2%還元)
(新規入会なら最大7,000円分)

さらなる詳細は「マイナポイントのキャンペーンまとめ|何ペイが一番お得?」をご覧ください。

(3)結局、どのキャッシュレスサービスを選ぶのが一番お得?

追加特典の一覧を見る限り、現在も開催中のSuicaの1000ポイント還元です。次点で常時還元キャンペーンを行っているLINE Pay、PayPay、楽天ペイ、auPAYなどでしょう。

それぞれの詳しい情報については、こちらの記事をご確認ください。

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ただし、キャッシュレス決済を使い慣れていない方で無理せず満額(5000円)貰いたい場合はクレジットカードがおすすめです。

今回のマイナポイント還元事業でクレジットカードをおすすめする理由は大きく分けて2つです。

  1. どこでも使えて簡単にポイントを貯められる
  2. 入会キャンペーンで数千円のポイントがもらえる

電子マネーやQRコード決済は使えるお店が限られていたり、設定や使うお店によって一回の支払金額に上限があったり、ポイントが貰える条件が複雑だったりする場合がありますが、クレジットカードならその心配はありません。

また、下記の記事で紹介するdカード・三井住友カードでは入会特典で最大8000円分(dカード・29歳以下は10,000ポイント)・最大11000円分(三井住友カード)のポイントが貰えるため、各種上乗せキャンペーンよりもお得にポイントを貯めることができます。

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3.マイナポイント還元を受ける方法

マイナポイントでの還元を受けるためには、以下の3つの手続きが必要です。

  1. マイナンバーカードの取得
  2. マイナポイントの予約(マイキーIDの取得)
  3. マイナポイントの申し込み

これが意外に面倒な手順となりますので、手順を説明します。

(1)マイナンバーカードを取得する

マイナポイントの還元を受けるためには、マイナンバーカードを取得する必要があります。
「マイナンバー(個人番号)」自体は、すでに国民全員に付与されていますが、「マイナンバーカード」は自分で手続きをしないと取得できません。

マイナンバー(個人番号)制度が開始されたのは、2016年(平成28年)1月からです。このとき、全員に「通知カード」(下記、見本)が郵送されており、このカードにマイナンバーも記載されています。ただ、これはマイナンバーカードとは別のものです。

マイナンバー 通知カード

マイナンバーカードを取得するには、郵便による申請、パソコン・スマホによる申請などによって手続きする必要があります。

たとえば、郵便による申請では、通知カードと一体になっている「個人番号カード交付申請書」を使います。必要事項を記入して顔写真を貼り、お住まいの自治体に郵送すると約1カ月後に交付通知書が届きます。

その交付通知書を市区町村役場などに持ち込むと、顔写真が貼られたマイナンバーカードが交付されます。

マイナンバーカード発行手順の詳細については、下記をご覧ください。

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(2)マイナポイントを予約する(マイキーIDを作成する)

マイナポイント還元では、マイナンバーカードを取得するだけでなく、マイナポイントを予約する必要があります。マイナポイントを予約すると、マイキーIDが発行されます。

マイナポイントを予約するには、次の方法があります。

このうち、一番、手軽なのが、スマートフォンを利用する方法で、意外と簡単です
意外に簡単!スマホでのマイナポイントの予約方法」で、スマホ画面を利用しながら解説しています。

パソコンを利用する場合には、注意点として、OS:Windows7, 8, 10、ブラウザ:IE11のみが対応です。
公的個人認証サービス対応のICカードリーダライタも必要になります。
マイナポイント予約方法、PC版」で、画面を使用しながら解説しています。

パソコンもスマートフォンもない人や、あっても操作方法に不安がある人は、支援端末を利用すると良いでしょう。
マイナポイントポータルサイトの「マイナポイント手続スポット検索」から探せます。
たいていは、市区町村の役所にあるようです。

(3)マイナポイントを申し込む

マイナポイントを利用できるのは、どれか一つのキャッシュレスですので、どれを利用するか申し込みます。

ポイントをもらう方法は次の2パターンがありますが、それぞれのキャッシュレスによって、どちらになるかは異なります。

  • チャージするときに、ポイントも合わせて付与される。
  • 買い物をするときに、利用金額に応じてポイントが付与される。

マイナポイントサイトの「キャッシュレス決済サービス検索」で、どちらのパターンになるのか確認することができます。

4.マイナポイントの注意点

今回のマイナポイント制度には、いくつかの注意点があります。

(1)家族一人ずつマイナンバーカードが必要

マイナポイントは、1人当たり最大5000円分、家族4人なら最大20,000円分還元されます。

ただし、家族4人分のポイントをもらうためには、その家族全員分のマイナンバーカードが必要であり、また、それぞれ、マイナポイントの予約をする必要があります。

先日の特別定額給付金の申請では、世帯主が家族全員分をまとめて給付金をもらいましたので、オンライン申請では、世帯主1人のマイナンバーカードがあればOKでした。

しかし、マイナポイントでは、家族一人ずつのマイナンバーカードを作る必要があります。

(2)1つのキャッシュレスにひも付けられるマイキーIDは1つだけ

マイナポイントを予約するとマイキーIDが発行されますが、このマイキーIDにキャッシュレスを1つひも付けます。

ただし、1つのキャッシュレスにひも付けられるマイキーIDは1つだけです。

たとえば、夫婦2人子供2人の家庭で、妻が所有するSuicaに、家族4人全員分のマイキーIDをひも付けることはできません。
次のような形で、キャッシュレスが複数必要です。

  • 夫が所有するSuica-夫のマイキーID
  • 妻が所有するSuica-妻のマイキーID
  • 妻のPayPay-長男のマイキーID
  • 妻のLine Pay-長女のマイキーID

(3)予算があり、早いもの勝ちの可能性あり

政府は2020年の予算案として、この制度に2,458億円を計上しました。内訳は、ポイント還元の原資が2,000億円、システム改修を含む事務経費が458億円です。

ここで、ちょっと疑問ですが、仮に1人当たり5,000円分だとすると、4,000万人分しかありません。

マイナポイントを予約した時点で、最大5,000円分のポイントは保証されますが、4,000万人が予約すると募集を締め切る可能性があります

2020年5月27日時点で、マイナンバーカードを作成した人は約2,000万人、つまり6人に1人だけです。
全員がマイナンバーカード作るとは限りませんので、作った人がみんなマイナポイントを予約するとは限りませんので、そこまであせる必要はないかもしれません。

とはいえ、マイナンバーカード作成には少なくとも1ヶ月以上かかりますので、ポイントをゲットしたい人は、早めに作成して、マイナポイントを予約したほうが良いでしょう。

まとめ

マイナンバーカードを利用したマイナポイントの還元を受けるためには、

  • マイナンバーカードの取得
  • マイナポイントの予約(マイキーIDの作成)
  • マイナポイントの申し込み

が必要です。1人当たりポイント還元額が最大5,000円です。

マイナンバーカードがない人は、申請から受領までに約1ヶ月程度かかりますので、早めに申請すると良いでしょう。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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