【2024年版】医療費控除の明細書の書き方(記入例つき)
医療費控除を受けるには、領収書を提出する代わりに「医療費控除の明細書」を提出します。書類の書き方について、記入例を利…[続きを読む]
医療費控除では通常、美容医療についての費用は対象になりません。それでは、ミラドライの費用は医療費控除に含めてはいけないでしょうか。
この記事では、ミラドライの治療費と医療費控除について解説します。
目次
例えば、「最近シミが増えてきたので、美容皮膚科に行ってレーザー治療でシミをとった」という場合、美容整形と同じように「美容医療」の範疇に入るため医療費控除の対象に含まれません。
レーザー治療によるシミとりが医療費控除の対象にならないのは、「しみ」が疾患ではないからです。
一方、「ワキガ(腋臭症)や多汗症」は疾患とみなされていますので、ミラドライについては、医師の指示による治療目的の施術ということになり、この治療費は医療費控除の対象となります。
下記の手順で、ミラドライ費用の医療費控除の申請を行います。
領収書が必要ですので、忘れずにもらって保管しておきましょう。
一般の医療費に「ミラドライ費用」を加えて計算し、確定申告で医療費控除の申請を行います。
その際に、「ミラドライ費用の領収書」を含めた「医療費控除の明細書」を確定申告書に添付し提示します。
医療費控除の明細書の書き方など、医療費控除の受け方について詳しくは次章で説明します。
ミラドライを医療費控除に含める場合の確定申告のやり方や書き方などで、他の物を医療費控除の対象にする時と異なる点は特段ありません。
医療費控除の明細書にミラドライの費用を記入しましょう。
ミラドライ治療を受けた方の名前を記入してください。
サロンや治療院など、施術を受けた場所を記入してください。
①診療・治療、②介護保険サービス、③医薬品購入、④その他の医療費の4つの区分の中で当てはまるものにチェックをつけます。
ミラドライ治療の場合は、①診療・治療に該当します。
前年1年分でかかったミラドライ治療費用を税込みで記入します。
分割払いの場合も、はじめに支払ったときに全ての支払いが確定したとされるので、全てまとめて計算してしまって問題ありません。
ミラドライは自由診療になってしまい、保険適用されるケースはほとんどないといっていいでしょう。その場合は空欄で問題ありません。
ミラドライ治療費用以外の医療費についても医療費控除の明細書を記入したら、その合計額を計算し、控除される額を計算します。控除額の計算結果は確定申告書にある「医療費控除」の欄にも転記してください。もっと詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
書類の不備がないことを確認したら、税務署に書類を提出して、手続きは完了です。
ここでは、ミラドライの医療費控除を行う際の疑問点についてお答えします。
「ワキガ(腋臭症)や多汗症」は疾患とみなされていますので、ミラドライについては、医師の指示による治療目的の施術ということになり、この治療費は医療費控除の対象となります。
「ワキガ(腋臭症)」や多汗症は疾患とみなされますので、医師の指示による治療目的の施術や薬であれば、それにかかる費用は医療費控除の対象となります。
そのため、この疾患の治療行為である「ビューホット」もミラドライと同様に、医療費控除を受けられると思われます。
しかし、病気の治療であればどんな治療でも医療費控除の対象になるわけではなく、一般的に、医師による必要な治療として認められ、治療費用も一般的な水準を著しく超えない範囲であるなどの要件があります。
「ミラドライ」は医療機器として厚生労働省の認可を得ていますが、「ビューホット」は認可が得られていませんので、医療費控除の申請をする際に、医療費控除の対象かどうか、治療を受ける病院、あるいは税務署に確認してください。
医療費控除を受けるために、ミラドライの領収書の分も記入されている「医療費控除の明細書」を、確定申告書に添付して提示します。
原則、領収書の提出や提示は必要ありません。
しかし、「ミラドライ」は特殊な治療のため、念の為に持っていったほうが良いでしょう。
また、領収書は、確定申告書の申請のときには、原則、提出または提示は必要ありませんが、後日、「医療費控除の明細書」の記入内容の確認のために税務署から提示を求められる場合がありますので、5年間保管しておく必要があります。
病院に通うための交通費も、医療費控除の対象に含めて結構です(定期県内の場合は無効)。
電車やバスなどの公共交通機関では通院できないような病気やけがの場合は、タクシー代も控除の対象になります。
いかがだったでしょうか。今回はミラドライが医療費控除の対象になるかについて解説していきました。ミラドライは治療行為ですので、医療費控除の対象にできます。
年間10万円以上医療費に使っていれば医療費控除の対象になりますが、ミラドライには30~40万円以上はかかってしまいますので、医療費控除の金額制限は超えられます。
保険適用になった場合はその分差し引かれてしまうので10万円を超えないケースもありますが、ミラドライは保険適用されませんので、その点は心配しなくていいでしょう。