会社員の確定申告はスマホで簡単! e-Taxの手順を解説【作業画面つき】

この記事では、会社員・アルバイト・パートの方が、スマホで簡単に確定申告を済ませる手順を、実際の作業画面をお見せしながらわかりやすく解説していきます。

この記事はこんな方におすすめです
  • ふるさと納税でワンストップ特例の申請を忘れた、申請が間に合わなかった人
  • 勤め先で年末調整を受けられなかった人
  • バイト・パートを掛け持ちしていた人
  • 会社員・アルバイト・パートの方で医療費控除などのために確定申告が必要になった人

1.スマホによる確定申告(e-Tax)に必要なもの

会社員の方がスマホで確定申告をする際、必ず必要になるは以下の3点です。

  • マイナンバーカード
  • マイナンバーカードのパスワード
  • 源泉徴収票

マイナンバーカード

確定申告をスマホで済ませるためにはマイナンバーカードが必要です。

まだお持ちでない場合、マイナンバーカードの発行申請から始めることになりますが、マイナンバーカードの発行には2ヶ月ほどかかるため、お急ぎの場合は間に合わないケースもあるでしょう。

マイナンバーカードがなくても確定申告は可能ですが、その場合確定申告書を税務署に郵送するか直接税務署にもっていって提出する必要があります。

マイナンバーカードのパスワード

スマホで確定申告を行うには、マイナンバーカードのパスワードを入力する必要があります。

確定申告で利用するのは以下のふたつのパスワードです。

  • 利用者証明用電子証明書のパスワード……4桁の暗証番号
  • 署名用電子証明書のパスワード……英数字6桁~16桁のパスワード

利用者証明用電子証明書のパスワードは、マイナポイントの申請にも使うものなので覚えている人も多いと思います。

一方署名用電子証明書のパスワードはあまり利用する機会がない上に長めのパスワードなので覚えていない人もいるでしょう。

署名用電子証明書のパスワードも利用者証明用電子証明書のパスワード同様、カードを役所で受け取った時にご自身で設定したものです。

パスワードは役所で控えを記入してカードと一緒に持ち帰っているかと思いますが、忘れてしまった・控えをなくしてしまった場合は役所で再設定するしかありません。

パスワードを思い出せないし再設定の時間もないという場合、確定申告書を税務署に郵送する、あるいは税務署に確定申告書を持っていく形で確定申告をすることになります。

源泉徴収票

会社員、パート、アルバイトの方は勤め先から貰った源泉徴収票が必要です。

手元に用意してから確定申告を始めましょう。

2.【会社員向け】スマホ確定申告(e-Tax)のやり方

準備ができたら早速確定申告を始めましょう。手続きの大まかな流れは次の通りです。

  • 事前準備① マイナポータルアプリのインストール(必須)
  • 事前準備② マイナポータル連携(必要であれば)
  • STEP1 確定申告書作成コーナーで書類の作成を開始
  • STEP2 マイナポータルとe-Taxをつなげる
  • STEP3 e-Taxの初期登録
  • STEP4 e-Taxで確定申告書を作成
  • STEP5 e-Taxで確定申告書を送信

次章からはそれぞれの操作手順を作業画面付きでお見せしていきます。

事前準備① マイナポータルアプリのインストール(必須)

マイナポイントを貰う時、公金受取口座の登録のためにマイナポータルアプリをインストールしたという人も多いと思いますが、まだアプリを入れていない方はApp StoreやGoogle Playでマイナポータルアプリをインストールしましょう。

App StoreやGoogle Play内で「マイナポータル」と検索すれば出てきます。

マイナポータルアプリのインストール

事前準備② マイナポータル連携(急ぎの場合は飛ばしてもOK)

続いてマイナポータル連携の設定をしますが、この工程は必須ではありません。

マイナポータル連携の設定をしておけば、確定申告で入力する内容の一部を省略することができます。

年末調整を受けた会社員の確定申告において、マイナポータル連携をするメリットは主に次の通りです。

  • ふるさと納税についての入力を省略できる
  • 医療費の入力を省略できる

ふるさと納税についての入力を省略できる

前年にふるさと納税をしている場合、確定申告の際にふるさと納税をした自治体・金額・寄付した日付を一件ずつ入力します。

これはワンストップ特例の申請をした方でも同様です。

マイナポータル連携をすればこの入力は省略できます。

医療費の入力を省略できる

医療費控除を利用する場合、誰が、いつ、どの医療機関に、いくら支払ったのか、というように医療費の情報を入力する必要があります。

マイナポータル連携を利用すれば、保険適用の医療費については自動で情報が連携されるため医療費の入力や医療費集計フォームによるデータ作成を省略できます。

また、医療費のお知らせを添付する必要もなくなります。

マイナポータル連携のやり方

マイナポータル連携の必要がある方は下記の記事・動画で手順を詳しく解説していますのでご覧ください。

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STEP1 確定申告書作成コーナーで書類の作成を開始

それではいよいよ確定申告書を作成していきます。

まずは確定申告書等作成コーナーにアクセスしましょう。

Googleなどで「確定申告書等作成コーナー」で検索すれば一番上に出てきます。

01_確定申告書作成コーナー_Google検索

確定申告書等作成コーナーにアクセスできたら下の方にある作成開始をタップ

02_確定申告書等作成コーナー_作成開始

使い方の説明をスクロールして「次へ」を選びます

03_確定申告書等作成コーナー_案内

「作成する申告書等の選択」という画面に遷移したら、「所得税」を選びます

04_確定申告書等作成コーナー_申告書選択

下にスクロールして「作成する年分」を選びます。

2022年の収入についての手続きなら、令和4年分を選びます。

05_確定申告書等作成コーナー_年分選択

また下にスクロールして「提出方法」を選びます。

今回は一番上の「e-Tax(マイナンバーカード方式)」を選びます。

06_確定申告書等作成コーナー_提出方法選択

マイナンバーカードがなかったり、確定申告書を提出する前に税務署の職員さんにチェックしてもらいたい場合は「書面」を選びます。この場合、オンラインで作成した確定申告書を印刷して税務署に提出することになります。

更に下にスクロールしてマイナポータル連携の有無を選択します

マイナポータル連携の設定ができている場合は「連携する」を選んでください。マイナポータル連携をしていなくても確定申告は可能なので、その場合は「連携しない」を選びます。

07_確定申告書等作成コーナー_マイナポータル連携選択

どちらかを選んだら「次へ」をタップします。

↓次の画面では申告する収入を選びます。

08_確定申告書等作成コーナー_収入選択01

今回は会社員の確定申告を想定しているので「給与」のみ選択しますが、他にも副業収入や年金収入などがある人は全て選択するようにしましょう。

収入を選んだら「確定」をタップします。

09_確定申告書等作成コーナー_収入選択02

「確定」をタップするとその下に更に質問が出てくるのでそれぞれ答えていきます

10_確定申告書等作成コーナー_収入選択画面の質問

「お手持ちの源泉徴収票は一枚のみですか」と「勤務先で年末調整が済んでいますか」は大体の人が「はい」の答えで大丈夫だと思いますが、もしも年末調整を受けていなかったりパートの掛け持ちなどで源泉徴収票が2枚以上ある人は「いいえ」を選びましょう。

「以下のいずれかの控除を受けますか」の質問については、前年にふるさと納税をした方や医療費控除を利用したい方は「はい」を選択します。

ふるさと納税をした方は、たとえワンストップ特例の申請をしていても「はい」を選択してください。

回答すると更にその下に「以下のいずれかに該当しますか」の質問が出てきます

11_確定申告書等作成コーナー_収入選択画面の質問02

この質問は、以下のいずれかに当てはまる人以外は基本的に「いいえ」でOKです。

  • 年末調整で間違った内容を申告してしまった人など、年末調整の内容を修正しないといけない人
  • 住宅ローン控除1年目の申請をしたい人

回答したら「次へ」をタップします。

STEP2 マイナポータルとe-Taxをつなげる

前章までの手順を終えると、こちらの画面が表示されます。

確定申告書等作成コーナーからマイナポータルへ

下にスクロールして利用規約の内容を確認し、問題なければ「同意して次へ」をタップ。

13_確定申告書等作成コーナー_マイナポータルアプリ連携02

続いて出てくるこの画面で「次へ」をタップ

14_確定申告書等作成コーナー_マイナポータルアプリ連携03

続いて出てくるこの画面で「ログイン」をタップ

15_確定申告書等作成コーナー_マイナポータルアプリ連携04

そうすると、マイナンバーカードのパスワード入力画面が開きます

16_マイナンバーカード認証(暗証番号入力)

利用者証明用電子証明書のパスワード(4桁の数字)を入力し、「次へ」をタップします。パスワードは3回連続で間違えるとロックがかかり、役所に行かないと解除できなくなるので気を付けましょう。

こちらの画面になったらマイナンバーカードをスマホに押し当ててカードを読み取ります

17_マイナンバーカード認証(カード読み取り)

暗証番号の入力とマイナンバーカードの読み取りは、マイナポータルアプリにログインする時のやり方と一緒です。やり方がよくわかんないよ、という方は、下記の動画で手順をお見せしているので併せてご覧ください。

読み取りが完了すると同意確認の画面に遷移します

「同意」のボタンをタップします。

マイナポータルとe-Taxの連携(同意)

すると「マイナポータルとe-Taxをつなぐ」の画面に遷移します

e-Taxが初めての方は「お手続きの流れへ」をタップしましょう。

18_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ

すると「お手続きの流れ」の画面に遷移します

この画面を下にスクロールしていきます。

19_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ02

ページ下部の「マイナンバーカードの読み取り」をタップ

20_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ03

パスワードの入力画面が開きます

面倒くさいですがもう一度暗証番号の入力とカードの読み取りを行います。

マイナンバーカードによる認証

すると「利用者情報登録 入力」の画面に遷移します

ここで名前や生年月日などの14の項目を入力しますが、マイナンバーカードの読み取りをもう一度行えば氏名、生年月日、住所、性別については自動で入力されます。

21_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ04

ここで入力するのは下記の情報です。

  • 氏名(漢字)
  • 氏名(カタカナ)
  • 生年月日(西暦)
  • 性別
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 職業
  • 納税地情報
  • 事業所などの所在地……会社員は空欄でOK
  • 提出先税務署
  • 納税用確認番号

ここの入力で難しいことは特にありませんが迷いやすいところについて補足します。

まず納税地情報について。会社員の場合、納税地は住民票のある住所でOK。「郵便番号から住所入力」を使えば、「提出先税務署」も自動で選択してくれます。

22_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ05

なお、提出先税務署については国税庁のホームページでも確認できます。「国税局 税務署を調べる」でググって出てくるページで郵便番号を入れれば管轄の税務署が出てきます。
国税局・税務署を調べる

続いて納税用確認番号について。これは電子納税に必要な番号で、6桁の数字を自由に設定します。

全部入力出来たら「内容確認する」をタップします

23_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ06

ここまでの入力内容が表示されます

内容に間違いがないか確認しながら下にスクロールしていきます。

24_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ07

最後まで確認して問題なければ「送信する」のボタンをタップ

25_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ08

すると「利用者情報登録完了・つながる設定」の画面に切り替わります

画面を下にスクロールします。

26_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ09

ページ下部の「つながる設定」のところで「同意する」ボタンをタップ

27_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ10

STEP3 e-Taxの初期登録

前章までの手順を終えると、こちらの画面が出てきます

「国税電子申告・納税システム(e-Tax)を利用する」という赤いボタンをタップしましょう。

28_マイナポータルとe-Taxを繋ぐ11

するとe-Taxの本人確認画面に遷移します

画面を下にスクロールしましょう。

29_e-Tax_本人確認

「マイナンバーカードの読み取り」のところまでスクロール

「この端末で読み取り」を選びます。

30_e-Tax_本人確認02

更にもう少しだけ下にスクロール

「この端末で読み取り」のボタンをタップします。
e-Taxの本人確認(端末で読み取り)

するとまたパスワードの入力画面に遷移します

マイナンバーカードのパスワードの入力とマイナンバーカードの読み取りを行います。

マイナポータルとe-Taxの連携(署名用パスワード入力)

 

ここで入力するのは今までの4桁の数字ではありません。アルファベットと数字を含む6文字から16文字のパスワード(署名用電子証明書のパスワード)です。

アルファベットは大文字で入力します。

マイナンバーカードの読み取り後、本人確認完了のメッセージが表示されます

この画面で「次へ」をタップします。
e-Taxの本人確認(確認完了)

STEP4 e-Taxで確定申告書を作成

前章までの手順を終えると確定申告書作成コーナーに戻ってきます

↓の画面で「次へ」のボタンをタップします。
e-Taxの登録状況確認

本人情報等を入力する画面が出てきます

31_確定申告書等作成コーナー_本人情報

ここで入力するのは次の情報です。会社員の場合「事業所」についての入力欄は空欄のまま次に進みましょう。

  • 氏名(漢字)
  • 氏名(カナ)
  • 性別
  • 生年月日
  • 職業……「会社員」など
  • 屋号……会社員は空欄でOK
  • 世帯主の氏名と続柄……世帯主が自分なら「ご自身が世帯主」をタップ、違うのなら世帯主の氏名と世帯主からみた続柄(子、妻、など)を入力
  • 納税地……会社員は「住所地」を選択
  • 住所
  • 電話番号
  • 提出先税務署

全部入力出来たら「内容を登録する」をタップ

32_確定申告書等作成コーナー_本人情報02

今まで入力した内容の確認画面が出てきます

間違いがないかチェックしながら下にスクロールしていきます。

33_確定申告書等作成コーナー_本人情報03

ページの一番下までチェックして間違いがなければ「次へ」をタップ

34_確定申告書等作成コーナー_本人情報04

マイナポータル連携で情報を取得するかどうかの選択画面が出てきます

35_確定申告書等作成コーナー_マイナポータル連携

ふるさと納税の寄付情報や医療費控除の情報をマイナポータルから引き出したい場合は「取得する」を選択し、マイナポータル連携の事前準備等をしていない場合は「取得しない」を選んで「次へ」をタップ。

(マイナポータル連携で情報を取得しないを選択した方はここから少し読み飛ばしてください)

「マイナポータル連携で情報を取得する」を選択すると、↓の画面に遷移します

36_マイナポータル連携

画面を下にスクロールしてマイナポータルの利用規約を確認しましょう

規約に問題なければ「上記に同意する」にチェックを入れて、右下の「次へ」をタップします。

37_マイナポータル連携02

すると↓の画面に遷移します

画面右下の「次へ」のボタンをタップします。

38_マイナポータル連携03

するとマイナポータル連携で取得できるデータが表示されます

39_マイナポータル連携04

取得したいデータがそろっていれば、下にスクロールして右下の「次へ」をタップ

40_マイナポータル連携05

するとまた確定申告書作成コーナーに戻ってきます

41_確定申告書等作成コーナー_マイナポータルからの情報取得01

画面を下にスクロールして、「取得情報の選択」の質問に答えます

42_確定申告書等作成コーナー_マイナポータルからの情報取得02

家族の分の情報も取得したい場合は「取得する」を、そうでなければ「取得しない」を選択します。今回は取得しないケースで解説しますが、医療費控除の家族合算をしたい場合などは家族の情報を取得できると便利ですね。

なお、家族の分の情報も取得したい場合は代理人の登録が必要です。代理人の登録もスマホでパパっとできますよ。手順は↓の動画でお見せしています。

回答するとさらにもう一問質問が出てきます

43_確定申告書等作成コーナー_マイナポータルからの情報取得03

先ほど取得した情報以外にもマイナポータルから取得したい情報がある場合は「取得する」を、そうでなければ「取得しない」を選択して「次へ」をタップします。

続いて「xmlデータの読込」画面に遷移します

44_確定申告書等作成コーナー_xmlデータの読込

マイナポータルから取得した情報以外に、読み込みたいデータがある方は「ファイルを選択する」のプラスマークをタップしてデータの読み込みをします。

ここでデータを読み込めば、この後いくつかの項目の入力を省略できます。

ここで読み取れるデータは下記の通りで、拡張子は.xmlである必要があります。

  • 給与所得の源泉徴収票データ
  • 公的年金等の源泉徴収票データ
  • 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書データ
  • 医療費通知データ
  • 生命保険料控除証明書データ
  • 地震保険料控除証明書データ
  • 寄付金受領証明書データ
  • 寄付金控除に関する証明書データ
  • 特定口座の年間取引報告書データ

データの読み込みが完了したら「次へ」をタップ。

特に読み込むデータがない方もそのまま「次へ」をタップします。

年末調整をきちんと受けていて内容の変更がないのであれば、ここで読み込むとしたら寄付金控除に関する証明書と医療費通知が主だと思いますが、マイナポータル連携をして情報を取得しているのであればxmlデータを読み取る必要はありません。

次の画面では申告する年分のお給料について入力します

源泉徴収票を手元に用意して、内容を転記していきます。

直接入力してもいいですが、「カメラで源泉徴収票を読み取る」スマホのカメラで源泉徴収票を撮影すれば一部の項目は自動で入力されます。

45_確定申告書等作成コーナー_源泉徴収票の撮影01

「カメラで源泉徴収票を読み取る」をタップすると、撮影の注意点が表示されます

注意点を確認したら「撮影する」をタップします。

46_確定申告書等作成コーナー_源泉徴収票の撮影02

スマホのカメラが起動したら、源泉徴収票を撮影します

撮影すると、「この画像の内容を読み取りますか」という質問が出てくるので、撮影内容に問題がなければ「読み取る」をタップします。

47_確定申告書等作成コーナー_源泉徴収票の撮影03

「読取完了」の画面が出たら「次へ」をタップ

48_確定申告書等作成コーナー_源泉徴収票の撮影04

うまく撮影できていれば、撮影した源泉徴収票の情報が、入力欄に反映されます

48_確定申告書等作成コーナー_源泉徴収票の補正01

読み取れなかった項目については結局手入力が必要です

赤くなっている入力欄は必須項目なので、源泉徴収票を見ながら数字をうつしましょう。

49_確定申告書等作成コーナー_源泉徴収票の補正02

入力欄をタップすると、画面上部の源泉徴収票見本に赤枠が点滅します。「この入力欄は、源泉徴収票のここに書いてある内容を転記してください」というガイドです。

自動で入力出来た部分も、間違いがないか念のため源泉徴収票を見て確かめましょう。

源泉徴収票の内容が正しく入力出来ているのを確認出来たら「補正完了」のボタンをタップ

50_確定申告書等作成コーナー_源泉徴収票の補正03

源泉徴収票が複数枚ある場合は続けて入力をします。

給料についての入力ができたら、「控除の入力」の画面に遷移します

51_確定申告書等作成コーナー_控除等入力

年末調整を受けていて、なおかつ年末調整の申告内容に間違いがない場合、この画面では医療費控除と寄付金控除についての入力をすることになります。

利用したい控除をタップしてそれぞれ必要事項を入力します。全て入力出来たらページ下部の「次へ」をタップしましょう。

(医療費控除も寄付金控除もない人はここから少し読み飛ばしてください)

医療費控除

医療費控除を利用するには、どんな医療費をいくら支払ったのか、医療費の情報を入力する必要があります。

マイナポータル連携をしている場合、保険適用の医療費については既に連携されているためその分の入力は不要です。医療費通知のxmlデータを読み込んでいる場合も同様です。

医療費の入力方法にはいくつかあります。

  • 医療費通知(書面)を利用する
    ……「医療費のお知らせ」などの「医療費通知」に記載された医療費の合計を手入力。別途明細書を作成する必要はありませんが、医療費通知の原本を5年間保存しておく必要があります。
  • 領収書を見ながら個別に入力する
    ……病院の領収書などを見ながら、誰が、どの医療機関に、どういう名目でいくら払ったのか、をひとつひとつ入力します
  • 医療費集計フォームを利用する
    ……医療費集計フォームを利用し作成したデータを読み込みます。医療費集計フォームによるデータ作成はスマホではできないので、パソコンで別途作成したデータを読み込むことになります。

寄付金控除

ふるさと納税などをした場合は寄付金額等の入力が必要です。

マイナポータル連携によって寄付情報を取得している場合、その分の入力は不要です。寄付金控除証明書のxmlデータを読み込んでいる場合も同様です。

それ以外の寄付については、ふるさと納税のマイページなどを見ながら、いつ、どこの自治体にいくらふるさと納税したのか一件ずつ手入力します。

控除の入力を終えると住民税等に関する質問が出てきます

それぞれ「はい」か「いいえ」の回答を選んで「次へ」をタップしましょう。

52_確定申告書等作成コーナー_住民税等の質問

次の画面で、還付される税金の金額が表示されます

53_確定申告書等作成コーナー_還付方法の選択01.jpg

この還付金をどの口座に振り込んで欲しいのか、「還付金の受け取り方法」のところで設定をします。

「選択してください」をタップすると選択肢が出てきます

還付金の受け取り方法として、好きなものを選びましょう。
確定申告の還付金の入金方法

例えば三井住友銀行の口座に入金してほしいなら、「ゆうちょ銀行以外の銀行等への振り込み」、を選んで、その下に出てくる入力欄に銀行名や口座番号を入力します。

53_確定申告書等作成コーナー_還付方法の選択02.jpg

この入力が面倒くさいなと思う方は、先ほどの選択肢で「公金受取口座への振込み」を選ぶのがおすすめ。公金受取口座を登録済みであれば、改めて口座情報を入力する必要はありません。

口座の設定をして、お知らせの希望をするかどうかの質問に「はい」か「いいえ」で答えたら「次へ」をタップ。

54_確定申告書等作成コーナー_還付方法の選択03.jpg

すると本人情報の入力画面に遷移します

既に自動で入力済みなので間違いがなければ下にスクロールして「次へ」をタップします。
確定申告書等作成コーナー 本人情報等

次の画面でマイナンバーの入力をして「次へ」をタップ

確定申告書等作成コーナー マイナンバー入力

これで入力系はおしまいです。

STEP5 e-Taxで確定申告書を送信

前章までの手順を終えると、「送信前の申告内容確認」画面に遷移します

この画面では今まで入力した内容をもとにつくられた確定申告書を確認できます。
確定申告書等作成コーナー 帳票表示・印刷

「帳票表示・印刷」というボタンをタップして、申告書の内容を確認しましょう。

内容に間違いがなければ元の画面で「次へ」をタップ

55_確定申告書等作成コーナー_帳票表示 印刷

次の画面は特記事項がなければノータッチのまま「次へ」をタップ

56_確定申告書等作成コーナー_特記事項

次の画面で「送信する」のボタンをタップ

確定申告書等作成コーナー 申告書の送信

メッセージ画面で「送信を実行する」をタップ

57_確定申告書等作成コーナー_送信

これで確定申告書の提出まで完了します。

まとめ

スマホで確定申告をするのに必要なものは?

会社員の方がスマホで確定申告をする場合、マイナンバーカード、マイナンバーカードのパスワード、源泉徴収票の3点が必要です。

スマホで確定申告(e-Tax)をするにはどうすればいい?

スマホによる確定申告の流れは次の通りです。

  • 事前準備① マイナポータルアプリのインストール(必須)
  • 事前準備② マイナポータル連携(必要であれば)
  • STEP1 確定申告書作成コーナーで書類の作成を開始
  • STEP2 マイナポータルとe-Taxをつなげる
  • STEP3 e-Taxの初期登録
  • STEP4 e-Taxで確定申告書を作成
  • STEP5 e-Taxで確定申告書を送信

細かな手順は本文をご覧ください。

吉田 美紀
執筆
吉田 美紀(よしだ みき)
早稲田大学文学部卒。2020年5月からZEIMOでの編集・監修・執筆活動を開始。ライフマネー・税金・ポイ活に関する記事を50以上監修。

2021年からはYOUTUBEチャンネル「お金のSOSチャンネル」の運営を開始、チャンネル登録者数2.8万(※2023年3月時点)。
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