医療費控除の対象になるもの/ならないもの

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医療費控除の対象となる医療費と、対象にならない医療費の違いを、具体例を基に解説します。

1.医療費控除の対象となる医療費

医療費控除の対象となる医療費の範囲は、主に治療目的のものであり一般的に支払われる水準を大きく超えない部分の金額となっています。

医療費になるもの/ならないものの違い

大きな解釈として、医療費になるものは病気などの治療を目的としているものです。
これに対して医療費にならないものは美容目的や予防、健康増進などに関するものです。

判断のポイント

医療費は多岐にわたるため、所得税法においてもその全てが例示として書かれてはいません。
全てに該当するわけではありませんが、医療費になるものか否かを判断する基準として、次のキーワードが挙げられます。これらが当てはまるような医療費は、治療目的であるということが読み取れます。

  • 医師または歯科医師
  • 治療または療養
  • 病院、診療所、助産所

2.具体例

医療費に該当するのかどうかを、よくある具体例ごとに確認しましょう。

(1)バスや電車などの通院のための交通費

バスや電車などの公共交通機関…OK
タクシー…バスや電車での移動が困難な場合にはOK
ガソリン代…NG
駐車場代…NG
高速道路通行料…NG

(2)往診してもらった医師の送迎タクシー代

OK

(3)薬局での風邪薬の購入費用

OK
風邪や怪我などを治すために購入した薬は医療費となりますが、健康増進や美容を目的とするサプリメントなどの購入は対象外です。

(4)仕送りをしている一人暮らしの子供の医療費

OK
医療費控除は、生計を一にする親族の医療費についても対象となっています。この生計を一にするとは必ずしも同居が条件ではなく、簡単に言うと1つの財布で生活をしているということです。
よって、1人暮らしをしている子供であっても仕送りをしている以上は同一生計と認められます。一人暮らしの子供にも受診したら領収書を保管しておくように言い聞かせ、一年分の医療費を知らせてもらうようにしましょう。

(5)就職して独立した子が在学中に払った医療費

OK
就職して所得を得るようになり扶養を外れることになった子供であっても、在学中で所得がなかった期間に親が支払った医療費は、親の医療費控除の対象となります。1月~3月の在学中の期間に子供が受診していないか確認すると良いでしょう。

(6)出産までの定期健診や検査の費用

OK

(7)出産のための分娩入院費

OK
現在、分娩や入院費用については出産育児一時金として、42万円が加入している健康保険組合から支給されるようになっています。この金額は、出産分娩費用から差し引くようになります。

(8)入院中の病院の食事代

OK
ただし、病室に出前をとったり外食をした場合の食事代や、おやつ代など病院で出される食事以外の費用は対象外となります。

(9)インフルエンザなどの予防接種代

NG
予防接種は治療ではありませんので対象外です。

(10)不妊治療の費用

OK
補助金を受け取っている場合には、その金額は差し引きます。

(11)健康診断や人間ドックの費用

NG
ただし、その健康診断や人間ドックで病気が見つかって治療をする場合には、発見された病気の治療に先立った診察とみなされ、医療費として認められます。

(12)サプリメントや健康食品

NG
健康増進に関するものですので、対象外です。

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