マイナンバーカードで2万円のポイント【マイナポイント第二弾】とは? 貰い方とデメリット
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新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、経済的に困窮している学生が多くいます。そうした学生を支援するため、昨年(2020年)5月19日、「学生支援緊急給付金」という制度が実施されましたが、現在は受付が終了しています。
日本の首相が菅さんから岸田さんに代わって、大学生に再び現金給付はあるのでしょうか?
この記事では、過去に実施された学生支援緊急給付金の概要と、今の政権の経済対策案についてお伝えします。
目次
2021年9月、自民党の新総裁を決める総裁選が行われて、10月4日に日本の首相が菅さんから岸田さんに交代となりました。
岸田首相は今後、学生に10万の給付をおこなうでしょうか? また、自民党と連立政権を組む公明党から学生への支援策は出てくるのでしょうか?
最近のニュースを読み解いていきましょう。
2021/10/4、自民党の岸田首相は就任会見を行いました。この時、記者から「国民への現金給付を行うつもりがあるか」という質問を受け、次のように答えました。
「私は今コロナ禍において大変苦しんでおられる弱い立場の方々、女性や非正規あるいは学生の皆さんといった、こういった弱い立場の方々に個別に現金給付を行うこと、これは考えていきたいと思います」
10月の段階では、学生の皆さんを含めてコロナ禍で苦しんでいる方に現金の給付を行いたいと考えていた、ということですね。
そしてこの発言から約一か月がたった2021/11/10、岸田首相は会見で次のように発言しました。
厳しい経済状況にある学生に、修学継続のため10万円の緊急給付金を支給する
大学生全員への給付、という形ではありませんが経済的に苦しい学生には大学に通い続けるために10万の給付を行うということですね。
学生への給付金の他にも、コロナ禍で疲弊した事業者への支援、生活に困窮した世帯への支援などなど、政府は現在様々な経済対策の内容を検討しています。
こうした政府の経済政策はいずれも現時点では「確定」しているわけではなく、11/19の閣議で内容が固まります。
閣議決定というのは政府内で「この政策で行こう!」と意見を一致させるもので、その後野党も参加する臨時国会で補正予算の審議を行い、最終的な決定をすることになります。
予算の審議は12月にされる見込みとなっているので、実施は12月以降という事になりますね。
※ただし、もしもこの政策を2021年のコロナ対策予備費で実行するのであれば話は別で、もっとスピーディーに実施することが可能になります。いずれにしても現時点では制度の詳細や予算の規模が分からないため、実施時期については続報を待つしかないという状況です。
10万円の支給対象となる「厳しい経済状況にある学生」「修学継続のために国の支援が必要な学生」というのがどういう基準なのか、まだ正式な発表はありません。
ただ、11/13の朝日新聞によると10万の支給対象となるのは次のような人のようです。
修学支援制度とは、住民税非課税世帯の方や、それに近い収入の方が使える制度で、授業料の免除や給付型の奨学金を利用できます。
この制度を利用している人は今回の10万給付となる見込みです。
住民税非課税世帯というのは、家族全員が住民税を支払っていない世帯のことで、独り身の方なら年収で約100万以下、一家の大黒柱が家族を養っている3人家族なら大黒柱の年収が約205万以下というようなかなり厳しい条件をクリアしていないと対象になりません。
なお、住民税非課税世帯についてはこの給付金とは別に、一世帯に10万を給付するという給付金も検討されています。
修学支援制度を利用していない人が今回の給付を受けるには、次のような条件を満たさなければいけないようです。
条件の1つめ、2つめについては具体的な基準が発表されているわけではありませんが、昨年支給された「学生支援緊急給付金」と同じ基準となるとしたら相当に厳しい条件になってしまいます。学生支援緊急給付金の支給条件はこの記事の後半でお伝えしますね。
また、3つめの条件があることによって、大学生のお子さんの学費を支払っている親御さんは給付金の支給対象から外れてしまうことになります。上京していたりする場合はお子さんの家賃や食費もかかってかなり大きな負担のはずですが……今回の給付金では支援を受けることはできないようです。
自民党と連立政権を組んでいる公明党は、衆院選の公約(選挙で勝ったら実現するという国民への約束事)に次の二つの政策を含めていました。
一つ目の「未来応援給付」というのは0歳から18歳までの子供一人一人に10万円ずつ支給するという給付金です。
この給付金については選挙後、自民党と公明党が協議した結果、現金5万円と子育てに利用できるクーポン5万円の支給という内容に変わったのですが、大学生は支給の対象外となっています。
コロナ禍で生活に大きな打撃を受けた大学生が支給の対象外になるのはなぜ?
という疑問に対し、公明党の山口代表は、
と答えています。「困窮した学生への支援」というのはおそらく、1章でお伝えした「困窮した学生への10万給付」ということなのでしょう。
なお、公明党のもう一つの公約である「新マイナポイント」とはマイナンバーカードを持っている人・これから作る人全員に3万円分のポイントを付与するという政策だったのですが、選挙後に自民党と協議した結果、次の内容に変更する方向で最終調整に入ったようです。
大学生の皆さんも、まだマイナンバーカードを持っていない方はこのポイントを受け取ることが可能でしょう。
未来応援給付や新マイナポイントもまだ確定した政策ではなく、11/19の閣議決定までは内容が変更になる可能性も残されています。
ここからは、昨年(2020年)に実施された学生支援緊急給付金について説明しておきます。11月の会見で岸田首相が言及した「困窮した学生への10万給付」がどんな内容になるのかは現時点で不明ですが、「学生支援緊急給付金」に類似する内容になる可能性は0ではありませんので参考までに。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、経済的に困窮している学生を救済するために、2020年5月19日、政府は学生に最大20万円を給付することを決定しました。これが「学生支援緊急給付金」です。
この制度は1次募集、2次募集ともに終了していて、現時点では再支給の話などは上がっていません。
最新情報があり次第、更新していきますが、以降は全て、過去の情報をもとに記載されていることをご了承ください。
なお、以降の記事内容は、文部科学省の資料を基に作成しています。
【参照】文部科学省:学生の皆様向けページ(「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』 ~ 学びの継続給付金 ~)
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済的に困窮する学生に支給される給付金で、「学生支援緊急給付金」という名称がつけられました。
まず大学が学生からの申請を受け付けて支給対象者(推薦者)のリストを作成します。
大学はこのリストを日本学生支援機構(JASSO)に提出し、リストを基に日本学生支援機構が学生に給付金を支給します。
すべての学生が対象ではありません。指定された教育機関の、条件を満たす学生だけが対象です。
次の教育機関に所属する学生が対象です。
※日本語教育機関は、法務省が告示で定める日本語教育機関に在籍している人に限り対象となります。
原則として、家庭から自立していてアルバイト等で学費を支払っている学生のうち、収入が半部以上減った学生が対象です。
詳細な条件は次のようになり、すべて満たす必要があります。
※1 自宅生でも家庭から学費の援助を受けていなければ対象
※2 雇用主から休業手当が支払われた場合には、アルバイト収入に含む。
※3 2020年1月以降で、アルバイト収入が大きく減少した月が「当月」となり、その前月の収入から50%以上減少していること。
※4 現在利用していない場合は、申込み時に、原則1ヶ月以内に申請することを確認される。
留学生(日本語教育機関の生徒も含む)の場合、さらに下記の条件をすべて満たす必要があります。
すべての条件を満たす必要があるのかというと、そうではありません。
上記6つの条件に加えて申請の手引きでは以下の条件も記載されています。
つまり全ての要件を満たしていなくても、最終的には大学の判断で支払いが判断されます。
自分がすべての条件に当てはまらない場合でも、申請を行うことは可能です。
しかし、あくまで要件を満たしている人の優先順位のほうが高いと思われます。
文部科学省が公表した「「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』に関するQ&A 」によると、「これまでの貸与型奨学金等の実績をもとにして学校ごとの配分額を設定している」との記載があります。
つまり、各学校ごとに、推薦枠があることになります。
ある学校では、要件をすべて満たしている学生の数が推薦枠を超えてしまった場合、一部の学生には支給されないことになります。一方、ある学校では、要件を満たさない学生がいても推薦枠が余っていれば学校の判断で枠に入れることが可能となります。
通常の学生 | 10万円 |
住民税非課税世帯の学生 | 20万円 |
申請締め切り日は、各学校ごとに設定されますので、遅れることのないように、各学校にお問い合わせください。
文部科学省の「事務処理要領」によると、第1回目の推薦締切は6月19日(金)とされていました。
実際、早稲田大学の募集要項を参照しますと、5月27日に大学のHPに掲載されましたが、締め切りは6月7日(日)となっており、わずか11日間しか余裕がありませんでした。
SNS上では、6/24日以降「学生支援緊急給付金」の支給があったという声があがっています。
1回目の推薦締め切りである6/19から、早くて1週間以内での支給でした。
一方で、条件を満たしていても落選してしまった学生もいます。
また、推薦決定の通知がなく、口座への振り込みをもって給付金の申請が通ったことを確認する制度のため、学生からは不安の声も聞こえています。
2次推薦についても、8月上旬から振り込みが始まったという声がSNS上に上がっていました。
二次募集のリスト提出の締め切りは7月31日なので、各大学はそれより前に申請受付を締め切りました。
例えば東北大学は7月15日、京都大学は7月17日、早稲田大学は7月20日です。
1次募集で申し込んだ人で支給されなかった人は、新しく申請する必要はありませんでした(そのまま二次推薦の対象者となるため)
今回の2次募集が最終となりました。3次推薦は予定されていません。
金融機関ですが、下記の金融機関は取り扱い対象外となっています。
都銀、地銀、ゆうちょ銀行などに口座があれば大丈夫でしょう。
次の「必要書類」で掲載する書類を、自分が所属する学校に提出します。
書面、メール、スマートフォンによる申請など、いろいろな方法があります。
所属する学校によって提出方法が異なりますので、学校にご確認ください。
次の3つの書類を提出します。
様式1と様式2については、以下の記事にて「記入例」を掲載しています。
文部科学省のサイトよりダウンロードできます。
学生本人の情報を記入します。
日本学生支援機構(JASSO)で奨学金を受けていない学生は、振込先情報も記入します。
申し送り事項に、家庭(両親のどちらか)の収入減少等により家庭から支援を受けるのが難しいことを記入します。
その他、証明書の提出が困難な理由や、特別な事情などを記入します。
添付書類のチェック欄には、提出をする書類に「○」をします。
文部科学省のサイトよりダウンロードできます。
支給要件を満たしていることを、一つずつチェックします。
家庭からの仕送り額と、アルバイト収入額を記入します。
1年生は予定の金額、2年生以上は2019年度の実績金額を記入します。
申請内容に虚偽がないこと、もしあった場合には返金することに同意して、署名します。
これらの、「支給要件を満たすことを証明する書類」の提出が困難なときには、提出を省略することもできます。
ただし、その場合、必要に応じて所属する学校からヒアリングを受けます。
A.要件を満たすことを求めていますが、最終的には、大学等が学生の申告状況に基づいて実情を考慮して、総合的に判断します。
要件から少し外れる場合でも、申請書の「申し送り事項」に実情を詳細に記入して、提出すると良いかもしれません。
別記事で「記入例」を解説していますのでご覧ください。
A.この給付金は、既存の支援制度(①高等教育の修学支援新制度、②日本学生支援機構の第一種奨学金(無利子奨学金 )、③民間等による支援制度)を活用していること、または、申請予定であることが条件となります。
よって、まだ利用していない学生の場合、第一種奨学金の「緊急採用」に申請する必要があります。第一種奨学金の対象外である学生は、民間の奨学金や学校独自の支援制度の利用を予定していれば申請可能です。
後日、奨学金や支援制度に申請したが、申請が通らなかった場合でも、給付金の返金の必要はありません。
学校独自の支援制度」も対象になります。
「【独自支援】全国の大学のコロナ対策まとめ」で、一部の大学の支援制度をまとめています。
A.自宅生や、親戚の家などに住んでいる学生でも、家庭から学費等の援助を受けていない場合は、その旨を申告することで対象になります。
A.対象になります。
A.アルバイトを予定しており、得られるはずの収入が得られなかった場合は対象となります。
申請書の「申し送り事項」に、その事情を記入すれば大丈夫です。
現在、下記のように様々な給付金・支援金等の制度があります。
これらの制度と、今回の「学生支援緊急給付金」は関係はありません。
上記の給付金等とは別に、条件に当てはまれば、もらうことができます。