固定資産税の支払いで楽天ポイントを貯めるには?
この記事では、皆さん固定資産税で皆さんおなじみの楽天ポイントを貯めるにはどんな方法があるのかをまとめます。[続きを読む]
2023年4月に「地方統一QRコード」が導入されてから、ほとんどの自治体で固定資産税や自動車税、住民税といった税金をスマホ決済で支払えるようになりました。この記事では住民税・固定資産税の支払いでポイント還元を受ける方法をまとめ、お得さや便利さ、上限金額などを比較します。
目次
住民税・固定資産税の支払いでポイントをためるには以下の方法があります。
クレジットカードで固定資産税を支払う場合、各自治体専用のサイトを利用し、オンラインで支払います。
メリットはクレジットカードのポイントが貯まること、いつでもどこからでも固定資産税の支払いができること、利用できる自治体が多いことなどです。
デメリットとしては、手数料がかかることが挙げられます。
モデルケース | 税額(円) | 手数料(円) | 0.5%クレカ | 1%クレカ | 2%クレカ |
---|---|---|---|---|---|
土地2400万円、建物2000万円の戸建て | 196,000 | 1,608 | 620円損(988p) | 368円得(1,976p) | 2344円得(3952p) |
土地2400万円、建物2600万円の戸建て | 201,600 | 1,690 | 674円損(1016p) | 342円得(2032p) | 2374円得(4064p) |
土地1200万円、建物3800万円のマンション | 240,800 | 2,020 | 806円損(1214p) | 408円得(2428p) | 2836円得(4856p) |
ご覧のように、還元率が低めのクレカでは手数料で損をしてしまうことも少なくありません。
クレジットカードで固定資産税の支払いをするのなら、↓のようなテクニックを活用されることをおすすめします。
たとえばdカード GOLDなら税金の支払いを含めて年間100万の利用があれば11,000円分の特典が付きますし、ライフカードなら年間利用額に応じてクレジット決済のポイント還元率がアップします。また、三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円の利用で翌年の年会費が無料となります。
また、クレジットカードは入会直後の一定期間還元率がアップするキャンペーンを実施していることが多いので、これを利用してポイント還元を受けることで手数料を差し引いても得をできるケースは多いでしょう。
ライフカード | 入会から3か月後末日までに6万以上の利用で6000円キャッシュバック [キャンペーン最新情報] |
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三井住友カード | 入会翌々月まで還元率10% [キャンペーン最新情報] |
dカード | 入会翌々月まで還元率10% |
なお、「楽天クレカなら大体お得になりそう!」というイメージもあるかと思いますが、固定資産税を含む税金や公共料金で楽天ポイントを貯めたい場合はクレジットカード決済はあまりおすすめできません……。詳しくは以下の記事で解説しています。
※手数料は地方税お支払いサイトに準拠しています。モバイルレジ等を利用する場合は手数料が異なりますのでご注意ください
ここからはスマホ決済(au PAY、PayPay、LINE Pay、ファミペイ、楽天ペイ)についてお伝えします。
スマホ決済の場合、アプリを立ち上げて「請求書払い」のアイコンをタップし、スマホカメラで納付書のバーコード/QRコードを読み取るだけで納付が完了します。納付の方法はどのスマホ決済でもほとんど同じです。
アプリによって異なるのは主に以下の3点です。ご自身の条件に合うものを見つけていきましょう。
それではさっそくau PAYについて。au PAYはauユーザーに限らず使えるスマホ決済です。
au PAYは全国共通のQRコード(eL-QR)に対応しているので、ほぼすべての自治体で固定資産税の支払いにりようすることができます。
au PAYの場合、以下のようにチャージ時のみポイントがたまります。以前は支払い時にも200円につき1ポイントのPontaポイントがつきましたが、現在はポイントがつきませんので気を付けましょう。
現在、au PAYだけでなくほとんどのスマホ決済アプリ・電子マネーで、税金の支払いそのものはポイント還元の対象外となっています。au PAYも2023年4月から請求書支払いによる決済はポイント還元の対象外となりました(ただし請求書支払いはたぬきの抽選会の対象となります)。
ということで、auPAYで固定資産税を支払うときの還元率は紐づけるクレジットカードによって異なります。
なお、クレカによっては「au PAYへのチャージはポイント還元の対象外」としているものもあるので注意が必要です。例えば楽天カードは2022年7月以降、au PAYへのチャージをポイント還元の対象外とする旨を発表しています。
現在au PAYへのチャージでポイントがたまるカードとしては以下のようなものがありますが、随時ルールが変更になる可能性もありますので、必ず直前に公式サイトを確かめましょう。「○○(カード名) ポイント還元 対象外」などで検索するとわかりやすいです。
なお、au PAYカード以外のクレジットカードでau PAYにチャージする場合、チャージの上限額がひと月に5万までと低いので、高額の支払いをしたい場合は時間をかけて計画的にチャージしていく必要があります。
auPAY請求書払いの一回あたりの支払い上限額は30万円までです。上限額を超える場合は、4期分割して支払いを行いましょう。
4期に分割すれば30万×4期で最大120万までポイント還元を受けることが可能です。
いくつか、ポイント還元のシミュレーションをしてみましょう。
モデルケース | 税額(円) | 還元率0.5% | 還元率1% | 還元率1.5% | 還元率2.5% |
---|---|---|---|---|---|
土地2400万円、建物2000万円の戸建て | 196,000 | 980p | 1960p | 2940p | 4900p |
土地2400万円、建物2600万円の戸建て | 210,600 | 1053p | 2106p | 3159p | 5265p |
土地1200万円、建物3800万円のマンション | 240,800 | 1204p | 2408p | 3612p | 6020p |
クレジットカードで支払った場合と比べると、手数料で差し引かれない分お得というのが見て取れると思います。
なお、このシミュレーションは以降で説明する各スマホ決済でも同様です。
au PAYで税金を支払う方法や登録可能なクレカなど、詳しくは以下の記事でもお伝えしていますのでぜひ併せてご覧ください。
PayPayもau PAY同様、アプリ内の「請求書払い」の機能を使って簡単に固定資産税の支払いをすることができます。
PayPayの特徴としては、請求書払い機能がポイント還元の対象外となること、支払日の予約が利用できること、PayPayステップの条件判定にカウントされることなどがあげられます。
PayPayも全国共通のQRコード(eL-QR)に対応しているので、ほぼすべての自治体で固定資産税の支払いにりようすることができます。
上記のように、PayPayの請求書払いではポイント還元を受けることはできません。PayPayの請求書払いはポイント還元の対象外であり、なおかつ、PayPay残高へのチャージでポイントを貯めることはできません。
PayPay請求書払いでは
が利用できます。
以前は「ソフトバンクまとめて支払い」でPayPay残高にチャージすることで間接的にクレジットカードのポイントを貯めることができましたが、現在、まとめて支払いでチャージした残高(PayPayマネーライト)では税金の支払いができませんのでその方法も使えません(ややこしいですが、公共料金の請求書払いにはPayPayマネーライトを利用できます)。
税金の請求書払いに利用できるPayPay残高(PayPayマネー)とは、銀行口座、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、ヤフオク!・PayPayフリマの売上金からチャージした残高を言います(要本人確認)。
PayPay請求書払いの支払い上限は、50万円/24時間・200万円/30日間ですが、基本的にどこの自治体でもスマホアプリによる支払は納付書1枚あたり30万円までとなっていますので、実質30万が上限と見たほうが良いでしょう。
LINE Payにも請求書支払いの機能があり、スマホで納付書を読み取るだけで簡単に支払いができます。
LINE Payの特徴は、「チャージ&ペイ」の機能があるので事前のチャージが不要で便利なことが挙げられます。
LINE Payも全国共通のQRコード(eL-QR)に対応しているので、ほぼすべての自治体で固定資産税の支払いにりようすることができます。
LINE Payも、2023年5月1日から税金の支払いはポイント還元の対象外となりました。ただし、アプリに三井住友カードを登録して「チャージ&ペイ」によって支払うことでポイント還元を受けることが可能です。
Visa LINE Payクレジットカード(P+)ではなく、三井住友カードを使う必要がある点に注意です。
Visa LINE Payクレジットカード(P+じゃない方)について
2023年5月以降、Visa LINE Payクレジットカードでチャージ&ペイをしてもポイントは一切つきません。これは請求書払いに限らず全ての場面でです。
今後、チャージ&ペイでポイントを貯めるには下記のカードが必要になります。
Visa LINE PayクレジットカードはVisa LINE Payクレジットカード(P+)に切り替え可能です。
Visa LINE Payクレジットカード(P+)について
チャージ&ペイでポイント還元率が5%になる「Visa LINE Payクレジットカード(P+)」が2022年冬に新登場しました。
「これからは請求書支払いもVisa LINE Payクレジットカード(P+)でお得!」となりそうなところですが、Visa LINE Payクレジットカード(P+)でポイント還元を受けられるのはコード支払いのみ。Visa LINE Payクレジットカード(P+)の場合、請求書支払いはポイント還元の対象外になるので要注意!
といっても街でのお買い物で還元率5%はとってもお得! Visa LINE PayクレジットカードとVisa LINE Payクレジットカード(P+)は2枚持ちも可能です。
LINE Payの税金・公共料金の支払い上限は30万円/回で、月ごとの支払い上限はありません。
モデルケース | 税額(円) | 獲得ポイント |
---|---|---|
土地2400万円、建物2000万円の戸建て | 196,000 | 980ポイント |
土地2400万円、建物2600万円の戸建て | 201,600 | 1,008ポイント |
土地1200万円、建物3800万円のマンション | 204,800 | 1,024ポイント |
※当ページからのお申し込みはLINE Pay株式会社および三井住友カード株式会社が主催する各種キャンペーンの条件に該当しない場合がございます。
ファミペイの場合、「請求書支払い」だけでなく「ファミマ店頭での納税」にも対応しているのが特徴です。
ポイント還元を受けるには「ファミマTカード」というクレジットカードでファミペイ残高にチャージするか、「ファミペイ翌月払い」の設定が必要です。
ファミペイも全国共通のQRコード(eL-QR)に対応しているので、ほぼすべての自治体で固定資産税の支払いに利用することができます。
また、公共料金の支払いについてはファミペイアプリ内に請求書払いが利用可能かどうかチェックする機能が入っています。
今回は納付書に地方税(自動車税や固定資産税などのこと)の支払いに要するQRコード(方税統一QR)が記載されているものとして支払い手順を解説します。
請求書にQRコードがなく、バーコードのみ表示されている場合、上記の③のステップで「FamiPay請求書支払い」を選択してください。
また、ファミペイの場合はファミマ店頭で支払うことも可能です。
普通の買い物と同じように、納付書をもってレジにもっていくだけなので難しいことは何もありません。
ファミペイの請求書支払いでは、支払い一件につきファミペイボーナス10円相当が付与されます。通常の支払いなら200円の支払いにつき1円相当のポイント還元ですが、税金の支払いの場合は金額にかかわらず支払い一件につき10円相当のポイント還元ということですね。店頭での支払いでも同様です。
さらに、ファミペイにファミマTカードでチャージをすると、200円のチャージにつき1ポイントのファミペイボーナスが貯まります。
ファミマTカードの発行が面倒な場合、「ファミペイ翌月払い」の設定をすれば、同じように200円のチャージにつき1ポイントのファミペイボーナスが貯まります。
あるいは、JCBカードからファミペイにチャージすることも可能で、還元率1%以上のJCBカードをお持ちであればこちらもお得といえます。ファミマTカード以外のクレカからファミペイにチャージできる上限はひと月300,000円ですが、本人確認未済の場合は月2万までになってしまいますので注意が必要です。
2024年4月時点で納税に関するキャンペーン情報はありませんが、ファミペイ翌月払いを利用することで以下のキャンペーンに参加できます。
特典GETの条件は以下の通りです。
ファミペイの支払い上限は以下の通りです。4期分割すれば請求書払いで最大20万、店頭で最大40万円まで支払いが可能です。
なお、店頭の支払いについては初期設定では上限が10万ですが、ファミペイ残高から支払うのであれば設定の変更で30万円まで引き上げられます。また、FamiPay翌月払いを利用する場合は人によって上限額が異なりますので気を付けましょう。
楽天ペイでも、アプリ内の「請求書払い」の機能を使って簡単に固定資産税の支払いをすることができます。
楽天ペイの特徴は、楽天ポイント・楽天キャッシュの両方から支払いが可能なこと、工夫をすれば高還元率を狙えることです。
楽天ペイも全国共通のQRコード(eL-QR)に対応しているので、ほぼすべての自治体で固定資産税の支払いにりようすることができます。
楽天ペイでは、楽天キャッシュから固定資産税を支払うことで、チャージによるポイント還元を受けることができます。
チャージ方法や達成できる条件によって還元率が変わってきますので、詳細は下記の動画や記事をご覧ください。
なお、楽天ポイントで固定資産税を支払ってもポイント還元はありませんのでお気を付けください。
楽天ペイの場合、請求書払いによある支払いの上限は1回30万円までです。
ただし、楽天ポイントから支払いたい場合、ダイアモンド会員以外は一度の支払いに3万ポイントまでしかつかえません。
ここまで、スマホ決済を使った納付方法をお伝えしました。残りは「電子マネー」です。
固定資産税(や住民税、自動車税、公共料金など)の支払いに利用できる電子マネーはnanacoとWAONです。
nanacoはセブンで、WAONはミニストップでのみ利用できて、それぞれお店のレジの方に納付書を渡し、「nanacoで支払います」「WAONで」などと伝えるだけでOKです。
ポイント還元率はnanacoもWAONも同じく0.5%なので、どちらを選ぶかは好みによるところも大きいです。
※nanacoはセブンカード・プラス、WAONはイオンカードセレクトからチャージすることがポイント還元の必須条件です
nanacoで固定資産税を支払うと、以下のようにポイントが貯まります。
nanacoのチャージ上限は5万となっていますが、「センターお預かり」と「オートチャージ」という仕組みを利用することで最大13万までの支払いが可能です。
ただし、5万以上の支払いをする場合は以下のような注意点もあります。
年会費無料
年会費無料
WAONで固定資産税を支払うと、以下のようにポイントが貯まります。
WAONのチャージ上限は5万円のため、それ以上の支払いをする場合は残りを現金で支払う必要があります。
ここまでの内容をまとめ、住民税・固定資産税の支払いでポイントが貯まりやすい支払い方法を確認しましょう。
住民税または固定資産税が220000円だった場合、それぞれの方法で支払ってどのくらいポイント還元を受けられるのかランキングにしました。
ポイント数 | 支払い方法と還元率 | |
---|---|---|
1位 | 最大4400 | 楽天ギフトカードでチャージした楽天ペイ……最大2% |
2位 | 2200 | ・au PAY×1%クレカ……還元率1% ・au PAY(au かんたん決済でチャージ。1%クレカを利用)……還元率1.0% |
3位 | 1110 | ・ファミペイ×ファミマTカード……還元率0.5%、プラス1件につき10ポイント ・ファミペイ(ファミペイ翌月払い)……還元率0.5%、プラス1件につき10ポイント |
3位 | 1100 | ・楽天カードでチャージした楽天ペイ……還元率0.5% ・nanaco×セブンカード・プラス……還元率0.5% ・LINE Pay×三井住友カード……還元率0.5% ・WAON×イオンカードセレクト……還元率0.5% |
PayPay、d払いでは全国のほぼすべての自治体で住民税や固定資産税の支払いが可能です。
ですが残念ながら現状、PayPayやd払いを利用した住民税、固定資産税の支払いではポイントが貯まりません。
d払いやdカードで住民税・固定資産税を支払う方法やポイント還元のシミュレーションについては以下の記事でも解説しているので「税金の支払いでdポイントを貯めたい!」という方は参考にしてみてもらえればと思います。
固定資産税は不動産を持ち続ける限り毎年かかるコストです。
今回は固定資産税をできるだけお得に支払う方法をお伝えしてきましたが、不動産そのものを手放して固定資産税の支払い自体をなくすという選択肢も勿論あります。
不動産売却についてはこちらのサイト(すまいステップ)も参考にしてみてください。
今お持ちの不動産の価格を一括で査定することができます。