マイナポイントはいつからいつまで?マイナンバーカードで25%ポイント還元
マイナポイント第2弾は2023年9月末で終了します! 貰いたいポイントの種類(申し込むキャッシュレス決済の種類)によ…[続きを読む]
2019年10月1日の消費税10%増税に伴い、消費者に最大5%が還元される「キャッシュレス・ポイント還元事業」(または「キャッシュレス・消費者還元事業」)が開始されました。
本記事は、経済産業省の「キャッシュレス・消費者還元事業」サイトの資料を基に作成しています。
【参照】経済産業省:キャッシュレス・消費者還元事業
目次
キャッシュレス・消費者還元事業とは、消費者が中小店舗で商品やサービスを購入する際に、キャッシュレス決済(クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など)にて代金を支払った場合には、購入額の最大5%のポイントが付与される制度です。
政府は、まず、クレジットカード会社などのキャッシュレス決済事業者を募集し選定します。
その後、お店を経営している中小企業は、それぞれのキャッシュレス決済事業者に登録を行い、キャッシュレス端末などのキャッシュレス手段を提供してもらいます。
消費者が対象の店舗で、キャッシュレスで支払いをすると、クレジットカード会社などのキャッシュレス決済事業者などがいったん消費者にポイントを付与します。そして、その負担分を後から国が補助する形になります。
消費税が10%へ増税される2019年10月1日から導入、開始されました。
2020年6月11日の経済産業省による発表によると、2019年10月1日~2020年3月16日までの、ポイント還元の対象決済金額は約7.2兆円、ポイント還元額は約2,980億円です。1日の平均額は約18億円であり、開始当初の約8億円から大きく増えています。
決済回数の割合は、クレジットカードが約29%、QRコードが約16%、その他電子マネーが約55%です。
一方、決済金額に占める割合は、クレジットカードが約64%、QRコードが約7%、その他電子マネーが約29%です。
PayPayやLINE PayなどのQRコード決済が大きく広まっている感がありますが、金額ベースではクレジットカードが圧倒的といえます。
制度が始まった10月1日時点では対象店舗は約50万店でしたが、2020年6月11日時点で約115万店に増えました。対象店舗のうち、10%がフランチャイズチェーン(FC)店ですが、残り90%は中小店舗です。
ポイント還元額が予想を上回ることから、政府が当初、見込んでいた予算が足りなくなり、補正予算案を計上することになりました。
具体的には、2019年度予算を2,800億円→4,300円億円に増やし、2020年度予算を1,400億円→2,500~3,000億円程度に増やします。合計7,000億円程度となり、当初の想定を約3,000億円オーバーする予定です。
新型コロナウイルス感染症が流行しており、それに付随した、キャッシュレス消費者還元の内容があります。
2020年3月11日、「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が公布され、3月15日に施行されました。
この政令では、購入価格以上の値段をつけて転売することを禁止しています。
違反して転売を行った事業者に対しては、加盟店登録を取り消すなどの措置を講じるとしています。
この章では、消費者から店舗経営者まで、すべての人に共通の内容を説明していきます。
キャッシュレス決済時のポイント還元率について、5%/2%/還元なしの3種類が混在しています。
制度実施期間は、増税後9ヶ月間です(2019年10月1日~2020年6月30日)。
2020年6月30日までです。現在、終了しています。
なお、2020年9月1日からは、マイナポイントによるポイント還元制度が始まる予定です。
対象となる店舗は、中小企業または個人事業主が運営する店舗です。
また、コンビニやガソリンスタンドなどのフランチャイズチェーンも含まれます。
どの店がポイント還元対象の店舗なのか、消費者がすぐにわかるように、経済産業省から統一的なポスターが配布され、店頭に掲示されます。
ポスターには、全店舗共通ポスターと、店舗ごとに決済手段が記載されたポスターの2種類があります。それぞれ赤と、淡い水色の2色のパターンがあります。
こちらのポスターのほうに記載されている「対象決済手段」だけが、ポイント還元の対象になります。
その店舗が他のキャッシュレス決済手段に対応していたとしても、このポスターに記載されていなければ、ポイント還元の対象になりませんので、注意しましょう。
現在、経済産業省作成のウェブサイトにて、GoogleMapを利用した地図上で加盟店の情報を確認することができます。
【外部サイト】使えるお店を探す | キャッシュレス消費者還元事業
スマートフォン向けの公式アプリもあります。
ポイント還元対象店舗検索アプリ【iPhone版】
ポイント還元対象店舗検索アプリ【Android版】
主要なお店について、ポイント還元の対象なのか、何%還元されるのか、下記にまとめていますので、ご参考ください。
大手コンビニやクレジットカード会社など、一部の店舗/決済事業者では、ポイントが即時還元されます。
たとえば、税込み1,100円の商品を購入した場合、5%ポイント還元なら、その場ですぐに、5%にあたる55円が還元されますので、実質、5%値引きされることになります(支払う金額は、1,045円)。
また、クレジットカードの場合は、カード会社からの請求時に還元額が差し引かれます。
通常のポイント還元では、まずは1,100円を支払い、付与された55円分のポイントは次の買い物で利用できます。
後からポイントが付与されるよりも、すぐに還元(値引き)されたほうが、お得ですので、コンビニ等でのキャッシュレス利用が広まる可能性があります。
即時還元を表明している店舗や事業者を一覧でリストアップしておきます。
即時還元率 (値引き率) |
店舗/事業者 |
---|---|
2% | ・セブン-イレブン ・ファミリーマート、 ・ローソン(ナチュラルローソン、ローソンストア100を含む) ・ミニストップ(一部の店舗) ・セイコーマート ・ポプラ |
5% | ・アマゾンマーケットプレイス ・クレジットカード大手5社 (ジェーシービー(JCB)、三井住友カード、クレディセゾン、 ユーシー(UC)カード、三菱UFJニコス※) |
※三菱UFJニコスは、値引きと還元を使い分ける予定
注:本制度では、「キャッシュバック」「現金還元」等の値引きに相当するものを禁止していますが、経済産業省のキャッシュレス推進室は、上記のケースでは、いったんポイントが付与されたうえで、すぐにポイントが利用されますので、問題ないという見解を示しています。
【画像引用】キャッシュレス・ポイント還元事業:主要な決済事業者
2020年3月11日現在、キャッシュレス決済事業者1109社が登録されています。それらの会社が提供する主要なサービスをまとめると、次のキャッシュレスサービスが、ポイント還元の対象となります。
※今後、さらに追加される可能性があります。
形態 | 対象サービス |
---|---|
クレジットカード・デビットカード | ・VISA ・Mastercard ・JCB ・American Express ・Diners Club |
電子マネー | ・Suica等(※) ・nanaco ・WAON ・楽天Edy ・iD ・QUICPay |
QRコード | ・Line Pay ・PayPay ・Origami Pay ・楽天Pay ・d払い ・メルペイ ・J-Coin Pay ・&Pay |
その他 | ・J-Debit |
デビットカードのポイント還元については下記記事を併せて御覧ください。
※交通系電子マネーは下記が対象(Kitaca、manaca、TOICA、はやかけん は対象外)
PayPayでは初期導入費が無料です。
特に10月1日からはポイント還元制度が始まっていて、消費者もキャッシュレス決済を導入しているお店を選ぶと思われます。
初期費用、その他手数料も0円
初期費用、その他手数料も0円
形態 | 対象サービス |
---|---|
電子マネー | ・楽天キャッシュ ・Tマネー ・DigiCash ・CoGCa(コジカ) ・セム電子マネー(CEM) ・Sma-sh pay ・おさいふロイポ ・ユニコカード |
QRコード | ・Money Tap (マネータップ) ・chiica(チーカ) |
プリペイド | ・CNポイント ・ためトク☆プリペイド ・和多利リチャージ式ハウスプリペイドカード ・ジャックス☆バリューカード |
その他 | ・Paidy ・ハウスカード ・ライフ |
形態 | 対象サービス(主要な町) |
---|---|
電子マネー | ・Machica(マチカ)(愛媛県松山市) ・ほろかマネーサービス(広島県庄原市東城町) ・ゆめか(西日本の一部) ・ポテトカード(北海道斜里町) ・SAPICA(北海道) ・コレEマネー(長崎県大村市) ・ミュースターポイント(名古屋周辺) ・いすみiCARD(千葉県いすみ市大原中央商店街) |
QRコード | ・atone(全国主要都市) ・さるぼぼコイン(岐阜県高山市) ・シモキタコイン(東京都世田谷区、下北沢) ・電子地域通貨アクアコイン(千葉県木更津市) ・OKI pay(沖縄県) |
プリペイド | ・い~なちゃんカード(伊那市) ・つれてってカード(駒ケ根市周辺) |
その他 | ・井筒屋ウィズカード(北九州市周辺) |
形態 | 対象サービス |
---|---|
電子マネー | ・エフカマネー(フジ) ・スマイルマネー(フレスタ) ・スマイルタグ(沖縄県) ・生協電子マネー(中国・四国地方の生協) ・生協電子マネー(大学生協) ・フレッシュネスカード(フレッシュネスバーガー) ・コムカード(仁科百貨店) ・トマカ(ショージ) ・キョーツーカードプラス(キョーエイ) ・My Hotto Motto(プレナス) ・COPUCA(コプカ)(おかやまコープ) ・モー子カード(ビッグ富士) ・カケモハッピーカード(カケモ) ・ほぺたんカード(いばらきコープ、とちぎコープ、 コープぐんま、コープながの) ・ぷくるカード(中村石油) ・ベニカマネー(紅屋商事) ・LINCAカード(アカカベ) ・コープペイ(いわて生協) ・ここカード電子マネー(コープやまぐち) ・Hiプリカ(ヒラキストア) ・ミールプリペイド(大学生協) ・学食パス(大学生協) ・ニチカ(ニチエー) |
プリペイド | ・ポイントプリカ(ヤマウチセルフ) ・セルフ給油カード(ツチヤ) ・カナプリ(カナショク) ・rOCCa(ロッカ)(ロッキー) ・スマイルカードBiMO(マルエー) ・KAONA(食品館アプロ) ・Mottoku(トップワールド) ・ヒバリヤファミリーカード(ヒバリヤ) ・スマイルワンカード(スマイルワン) ・オレボポイントカード(大津屋) |
その他 | ・COOPトリプルカード(みやぎ生協) ・スズランカード(スズラン) ・パナカード(あなたの街のでんきやさん) |
ポイント還元施策に伴い、施策の実施前にも関わらず、世間では「キャッシュレスブーム」が広がっています。
キャッシュレス決済を導入してもらう/慣れてもらうために、各事業者が精力的にポイント還元キャンペーンなどを展開し、しのぎを削っています。
「今はどのペイがオトクなのか」といった話題も尽きません。
政府の「ポイント還元制度」としては、上限額は設けられていません。
ただし、それぞれの決済事業者ごとに、不正防止の観点から、一回ごとの上限額や、一定期間の上限額が設けられています。
サービス名 | 1ヶ月の上限額 | 1回の上限額 |
---|---|---|
大手クレジットカード デビットカード |
15,000円 | - |
Suica | 上限なし | 上限なし ※チャージ20,000円まで ⇒5%還元なら1,000円 |
nanaco 楽天Edy |
上限なし | 2,500円 ※チャージ上限あり |
WAON | 15,000円 | - |
PayPay | 25,000円 | - |
Line Pay | 30,000円 | - |
楽天ペイ | 上限なし | 25,000円 |
d払い | 30,000円 | - |
Origami | 上限なし | 2,000円 |
au Pay | 15,000円 | - |
より詳細な情報は次をご覧ください。
換金性が高い金券や、もともと消費税が非課税のものなど、一部の商品・事業者はポイント還元から除外されます。
ポイント還元対象から除外する商品・サービスは主に4つあります。
切手、印紙、商品券、プリペイドカードといった換金性の高い商品は、金券ショップなどで転売されるおそれがあります。
また、投資信託、株式、債券、外国為替などの金融商品も対象から外します。
住宅(新築)と自動車(新車・中古車)に対しては、すでに減税の対策がされているため除外されます。
自動車については、自動車取得税の2%減税がなされ、住宅については、住宅ローン減税期間が3年間延長されます。
なお、バイクや原付自動車などの二輪車、タイヤなどのオプション品はポイント還元の対象になります。
収納代行サービスの一例として、たとえば、電気代・インターネット利用料などの公共料金をコンビニで支払うことがありますが、これらは除外されます。
コンビニで支払ったとしても、実際の支払先は、それぞれの電気会社、通信会社であり、そのほとんどが大企業に属するためと考えられます。
消費税がかからない(非課税)ものは、ポイント還元の対象から除外されます。消費税増税に対する対策ですので、もともと消費税が非課税であれば、ポイントを還元する意味がないからです。
消費税が非課税である主なサービスとして、医療機関や学校があります。
病院での診察や手術、介護施設の利用料などは、公的な医療保険が適用されていて、非課税ですので、対象外となります。
また、小中学校や高校、大学、専修学校の授業料、入学金、受験料も、対象外です。
居住のために借りているアパートやマンションの家賃も非課税ですので、対象外です。
給与・賃金や寄付金も、もともと非課税ですので対象外です。
消費税がかからないものについては、下記に詳しく解説しています。
下記の事業者(機関・団体)に対する支払いは、ポイント還元の対象外となります。
これらの事業者に対する支払いは、もともと消費税がかからないものが多いですが、消費税がかかるものも対象外になると考えられます。
これは、要注意事項なのですが、実は、ある店舗が「ポイント還元対象」のポスターを掲げていたとしても、すべてのキャッシュレス方式でポイント還元されない場合があります。
たとえば、中小企業のA店で、PayPayとLine Payの二つのキャッシュレス方式に対応しているとします。そのとき、PayPayで決済したら5%ポイント還元されるのに、Line Payで決済しても全くポイント還元されないということが起こりえます。
なぜかといいますと、お店は、それぞれの決済事業者ごとに別々に、キャッシュレス・消費者還元事業の加盟店登録申請を行う必要があるからです。PayPayに対して加盟店登録申請を行っていればPayPayはポイント還元の対象になりますが、Line Payに対して加盟店登録申請を行っていなければ、Line Payはポイント還元の対象になりません。
最近では、Suicaなどの交通系ICカードを利用可能なお店が多いですが、そのお店が、Suicaを対象とした加盟店登録申請を行っていなければ、Suicaで決済したとしてもポイント還元されません。
消費者からすると、せっかくキャッシュレスを利用したのにポイント還元されないと、混乱が発生したり、クレームが出ることが予想されます。
ポイント還元の対象店舗には、ポイント還元の対象となるキャッシュレス決済手段を表示したポスターが必ず店内やレジ周辺に貼られています。
キャッシュレス決済する前に、自分が使っているキャッシュレスがポイント還元対象なのか、必ず確認しましょう。
そんな中Airペイであれば導入するだけでどの決済方法でもポイント還元の対象となります。
Airペイはクレジットカードだけではなく、ICカードやQR決済にも対応しているため、幅広い客層を逃すことなく購買につなげることができます。
この機会にぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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店舗向けの加盟店登録の方法と、端末導入補助金については、専用記事で詳しくご説明していますので、下記をご覧ください。
クレジットカード会社、QRコード決済業者など、キャッシュレス決済事象者に向けた内容については、専用記事で詳しくご説明していますので、下記をご覧ください。
かなり複雑なポイント還元制度ですが、政府はなぜこのような制度を導入しようとしているのか、また、その問題点を、下記の記事で解説しています。
2018年10月に政府がポイント還元制度を表明して以来、還元率や対象に関して制度が二転三転してきました。
まだ落ち着いている状態とは言い切れませんが、これまでの経緯を時系列に解説しています。
現在、初期費用や運用費も安いキャッシュレスサービスが提供されています。
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なお、当サイトでは消費税計算アプリ「Taxrator」を無料公開しています。
軽減税率に対応し、ポイント還元の計算も可能です。
是非ご活用ください。