e-TaxのID・パスワードを取得するには、どうすればいい?
e-Taxでは「ID・パスワード方式」があり、マイナンバーカードとICカードリーダライタがなくてもe-Taxを利用で…[続きを読む]
e-Tax(オンライン申告)を利用した確定申告のやり方には、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2通りの方法があります。
それぞれの方法を簡単に紹介したうえで、今回は、マイナンバーカードを使って自宅から電子申告を行うメリットと、マイナポータル連携方法を解説します。
目次
e-Taxを利用する場合は、「申告しているのが確実に本人かどうか」を確認するために個人認証を行うことが必要です。
個人認証には次の2つの方法のどちらかを使います。
マイナンバーカードを使って本人確認を済ませます。
この記事のメインテーマですので、次章で詳しく説明します。
ID・パスワード方式の場合は、e-Taxを利用する前に、事前にID・パスワードを取得する手続きが必要です。
運転免許証などの本人確認書類をもって税務署に出向き、e-Taxの開始届出書を提出すれば、ID・パスワードを発行してもらえます。
このID・パスワードを使用してe-Taxにログインして、確定申告を行います。
この記事では解説しませんので、詳しく知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。
個人認証にマイナンバーカードを使う方法を「マイナンバーカード方式」と言います。マイナンバーカード方式の特徴やメリット・デメリットについて見ていきます。
「ID・パスワード方式」と比較した「マイナンバーカード方式」のメリットを見ていきます。
マイナンバーカードを持っていれば、すぐにe-Taxを始めることができます。
一方、「ID・パスワード方式」では、e-Taxを使い始める前に税務署に出向いて、ID・パスワードを発行してもらう必要があります。
また、次年度以降も同じIDを使いますので、忘れないように厳重に管理しないといけません。
国税庁では、「ID・パスワード方式は、マイナンバーカード及びICカードリーダーが普及するまでの暫定的な対応」との扱いです。
将来的には、ID・パスワード方式を廃止なし、このマイナンバーカード方式に統一していく方針のようです。
将来性を考えると、マイナンバーカード方式のほうが良いと考えられます。
当たり前ではありますが、マイナンバーカードが必要となります。
現在マイナンバーカードがない場合は、役所で発行してもらう必要があり、手間がかかります。
マイナンバーカードを読み込む機器として、「ICカードリーダー」や「マイナンバーカード読取り対応スマホ」が必要です。
パソコンで申告する方は「ICカードリーダー」、スマートフォン・タブレットで申告する方は、「マイナンバーカードを読み取れるスマホ」を利用します。
※マイナンバー読み取りに対応したスマートフォンはこちらをご覧ください。
といっても、最近は、ほとんどの人がスマートフォンを持っており、近年発売されたスマートフォンであれば対応していますので、そこまでデメリットとはいえないかもしれません。
マイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービスで、子育てに関する行政手続がワンストップで利用できたり、行政機関からのお知らせが確認できたりするサービスです。
このマイナポータルには、「もっとつながる」機能というのがあり、この機能を利用してe-Taxと連携させると、医療費控除などのデータを取り込むことができ、入力する必要がなくなり便利です。
マイナポータル連携方法を、画面を使って解説していきます。
マイナンバーカードを持っていない方は、まず、マイナンバーカードを入手する必要があります。
マイナンバーカードは、お住まいの市区町村に申請して入手します。
カード発行まで、通常1ヶ月程度、混雑している場合はそれ以上かかりますので、確定申告に間に合うように、余裕を持って申請しましょう。
マイナポータルを初めて利用する方は、最初に利用者登録する必要があります。
PCの場合、マイナポータルにアクセスし、画面中段ほどの「利用者登録/ログインして使う」から利用者登録をします。
スマートフォンの場合は、ブラウザ以外にもマイナポータルアプリ(マイナポータルAP)からも利用者登録が可能です。
ログインの手順はマイナポータルサイトで詳しく解説しています。
マイナポータルとe-Taxを紐づけることにより、マイナポータル経由でe-Taxが使えるようになり、確定申告を行うことができます。
マイナポータルとe-Taxを紐づける方法は、パソコンとスマートフォンを使う場合で異なります。
パソコンとスマホそれぞれの設定方法を説明します。
ICカードリーダーがない場合、スマホやタブレットでQRコードの読み込みをすればマイナポータルへのログインが可能です。
パソコンやタブレットでマイナポータルにログインする場合、次の3つの方法があります。
①のようにカードリーダーを使う方法を選択した場合、ICカードリーダライタをパソコンに接続後、マイナンバーカードをセットしてカードの読み取りを行います。ただしその前に、マイナポータルアプリをダウンロードして、ブラウザ拡張機能をインストールする必要があります。
②③のようにスマホを利用する方法を選択すると、画面の下の方に「QRコードを表示する」というボタンが出てきますので、そちらをクリックしてQRコードを表示しましょう。
つづいて、スマホのマイナポータルアプリを起動し、画面の一番下にある「読み取り」というボタンをタップします。スマホのカメラが起動するので、PC画面に表示されているQRコードを読み取りましょう。それから、スマホ画面に出てくる案内に従い、暗証番号入力とマイナンバーカードの読み取りを行えばログインは完了します。
ログイン後、PC画面をスクロールして、「サービス一覧」の中から「もっとつながる」をクリックします。
マイナポータルと連携できるウェブサイトの一覧が出てきますので、その中から「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」をえらんで、「つなぐ」のボタンをクリックしましょう。
その後、同意確認のページで「同意」をクリックします。
e-Taxに移動し初期設定(事前準備セットアップ)を行います。
これで、マイナポータル経由でe-Taxを利用することができるようになります。
下記の記事で、実際に初期設定を行った画面を利用し説明しています。併せてご覧ください。
初めてログインする場合は、マイナンバーカードを使用した利用者登録が必要になります。
なお、android端末の場合はGoogle Playからダウンロードします。
e-Taxに移動し、パソコンの場合と同様に初期設定を行います。
これで、マイナポータルと連携してe-Taxを利用することができるようになります。
ここでは、マイナンバーカードを使ってe-Taxを利用する上で、疑問に思っている点、よくある質問について見ていきます。
パソコンやスマホでマイナンバーカードを読み込む必要がありますので、通知カードでは代用できません。
マイナンバーカードを入手しましょう。
e-Taxを利用した時のメリットには、次のようなものがあります。
特に、青色申告の個人事業主にとっては、「5.条件を満たした青色申告の特別控除が65万円」が大きなメリットです。
スマホを使う場合は、マイナンバーカードが読み取れるスマホを準備する必要があります。
該当のスマホ機種については、こちらをご覧ください。
電子証明書とは、信頼できる第三者(認証局)が間違いなく本人であることを電子的に証明するもので、書面取引における印鑑証明書に代わるものです。
悪者による「なりすまし」を防止して、間違いなく自分本人であることを証明する事ができます。
マイナンバーカードにはICチップが組み込まれており、このICチップに「電子証明書」が記録されています。
ただし、マイナンバーカードが悪者に渡ってしまうと悪用されてしまいますので、使用においては、パスワードを入力する必要があります。
マイナンバー電子証明書の詳細については、下記記事をご覧ください。