マイナ保険証(マイナンバーカード健康保険証)の登録方法

マイナンバー 健康保険証

【最新情報】
紙の健康保険証は2024年秋に廃止される予定です。ただし、猶予期間があり2025年秋まで利用できます。(2023/7/12)

マイナンバーカードを健康保険証として利用すると7500円分のポイントが貰えます!(マイナポイント第二弾)(2022/6/29)

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病院にかかるときに必ず持っていくのが健康保険証。

実は、マイナンバーカードは、公的医療保険の「健康保険証」としても使えます!「マイナ保険証」と呼ばれています。

マイナ保険料の概要や、マイナ保険証の登録方法などについて解説します。

1.マイナンバーカードが健康保険証代わりに

マイナンバーカードとは、国内の全住民に付与される「マイナンバー」(12桁の個人番号)などを記したICチップが埋め込まれたプラスチック製のカードです。

現在は、病院やクリニックなどの医療機関を受診したり、処方せんを持って調剤薬局で薬を買ったりするとき、患者さんは、健康保険証を提示しています。

医療機関や薬局は、健康保険証を確認することで、目の前の患者さんが公的医療保険に加入していることを知ることができます。そして、医療機関や薬局は、患者さんに治療費や薬代の1~3割の額を請求します。

マイナンバーカードが健康保険証としても使えますので、健康保険証を提示する代わりに、マイナンバーカードを提示できるようになります。

(1)いつから使えるようになったの?

2021年3月4日から、マイナンバーカードが健康保険証として使えるようになり、同年10月20日から本格運用が始まりました。

政府は、今後、全国すべての医療機関・薬局への普及を目指しており、具体的なスケジュールは次のようになっています。

  • 2023年……全国ほぼすべての医療機関・薬局で利用可能に
  • 2024年秋ごろ……紙の健康保険証を廃止予定

(2)どうやって使うの?

マイナンバーカードを保険証として利用の流れは以下のとおりです。

  1. 利用者が、マイナンバーカードをカードリーダーにかざす
  2. 4桁のパスワードを入力する、または、顔で認証する

これで完了です。あとは、請求された医療費や薬代を支払うだけです。

利用者がマイナンバーカードをカードリーダーにかざしたとき、カードリーダーはマイナンバーカードに内蔵されたICチップ内のデータ「電子証明書」を確認します。

そして、その電子証明書の情報を基に、オンライン資格確認システムにアクセスして、利用者がどの医療保険に加入しているかを確認します。

ここでは、12桁のマイナンバーは使いません

(3)どこの病院や薬局で使えるの?

このステッカー・ポスターが貼ってある医療機関や薬局で利用可能です。

マイナンバー 健康保険

2023年7月2日時点で、約18万の病院・薬局などで利用できます。今後、対象となる医療機関がさらに拡大されていく予定です。

対応している医療機関については、厚生労働省のサイトをご確認ください。

【参照】厚生労働省:マイナンバーカードの健康保険証利用対応の医療機関・薬局についてのお知らせ

2.健康保険証として利用するための事前登録の方法

マイナンバーカードを健康保険証として利用するためには、事前登録が必要です。

事前登録の方法として、次の3つがあります。

  • マイナポイントのついでに申し込む
  • セブン銀行ATMで申し込み
  • マイナポータルで申し込み

(1)マイナポイントのついでに申し込む

マイナンバーカードを健康保険証として利用する登録をすれば、7500円分のポイントをGETできます(マイナポイント第二弾)。ポイントの種類は楽天ポイントやdポイント、PayPayポイントなど、お好きなものを選べます。

マイナポイントをGETするには申請が必要なのですが、その際にマイナンバーカードを保険証として利用することに同意するかどうか確認されるので、同意すれば自動的にマイナ保険証の利用登録が完了します。

マイナポイントを貰うつもりがあるなら、わざわざ事前にマイナ保険証の申請をせずともマイナポイントの申請の際についでにマイナ保険証の利用に同意してしまうのが一番手軽です。

マイナポイントの申請方法には、次の3通りがあります。マイナ保険証の利用登録によるポイント付与は2022/6/30から申請可能です。

スマホでの申請が一番手軽でおすすめです。↓の動画で操作画面をお見せしているのでよければどうぞ。

お子さんのマイナポイントについては下記の記事をご覧ください。

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(2)セブン銀行ATMで申し込み

セブン銀行ATMで健康保険証利用の申し込みが可能です。24時間365日利用でき、無料です。

ただし、マイナンバーカードと利用者証明用パスワード(4桁)が必要です。

操作はとても簡単で、1分程度で終わります。

詳細は、セブン銀行の解説サイトをご覧ください。

【参照】セブン銀行:健康保険証利用の申込み

(3)マイナポータルで申し込み

マイナポータルで申し込む方法です。利用者が「やること」は次の3つです。

①マイナンバーカードを取得する

マイナンバーカードの申請は郵送またはインターネットで行います。

約1ヶ月後くらいに各市区町村役場でカードを受け取ります。その際に、数字4桁の「利用者証明用電子証明書」とよばれる暗証番号を設定します。

②マイナポータルを利用する準備をする

マイナポータルとは、総務省が設置した、マイナンバーカードを利用して各種の公的手続きが可能なインターネット上のサイトです。

対応したパソコン&ICカードリーダーか、対応したスマホが必要です。パソコンまたはスマホに専用アプリをインストールします。

③マイナポータルで健康保険証としての利用を申し込む

マイナポータルにアクセスし、健康保険証としての利用を申し込みます。

パソコンもスマホもない方は、市区町村役場などに設置されるマイナポータル専用端末を利用します。

詳細な方法については、次をご覧ください。

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3.健康保険証が2024年秋に廃止予定!

政府は2024年秋に、原則、紙の健康保険証を廃止して、マイナンバーカードに一本化することを検討しています。

1年間の猶予期間が設けられますので、実際には、紙の健康保険証は2025年秋に使えなくなります

全国民になんとしてでもマイナンバーカードを持たせたい考えです。

一方、健康保険証は自治体や健康保険組合が発行するものでしたが、マイナンバーカードは自分自身で申請して受取に行く必要がありますので、申請方法がわからないなどの理由で混乱が起きる可能性もあります。

ITに慣れていない人や高齢者が、健康保険証がなく病院に行けないという事態になることも想定され、そのような人に対する十分なフォローアップが求められるでしょう。

また、全員が常時、マイナンバーカードを持ち歩くようになると、紛失時に個人情報が漏洩するリスクも高まります。

4.よくある質問

マイナンバーカードを健康保険証として利用するにあたり、次のような疑問が湧くと思います。
その回答を紹介します。

Q.マイナンバーカードがあれば、健康保険証を持っていかなくてもいいの?

マイナンバーカードの健康保険証としての利用に対応している病院や薬局では、マイナンバーカードだけで利用可能です。
しかし、対応していない病院や薬局では、健康保険証が必要です。

また、仮にマイナンバーカードを持参しても、機械の故障などで情報を読み出せない場合、10割負担になる可能性があります。

紙の健康保険証は常時携帯しておいたほうが良いでしょう。

Q.今の健康保険証はなくなるの?

A.政府は、紙の健康保険証を、2024年秋ごろに廃止する予定で検討しています(1年間の猶予期間あり)。廃止後は、新規での発行が停止される可能性が高いです。

Q.パソコンやスマホを持っていないが、どうすればいい?

A.以前は、マイナポータルでの事前登録が必要でしたが、現在では、セブン銀行ATMで簡単な操作で事前登録ができるようになりました。パソコンやスマホがなくても、セブン銀行ATMが設置されているコンビニに行って手続きをすれば大丈夫です。

また、将来的には、病院の窓口でも手続きができるようになる予定です。

Q.健康保険証の情報は、マイナンバーカードに表示されるの?

A.現在の健康保険証には、被保険者番号や加入している健康保険組合の情報が表示されていますが、マイナンバーカードでは、これらの情報はカード上には表示されません。ICチップから読み取った電子証明書の情報を基に、別のオンライン資格確認システムにアクセスすることで、加入している保険の情報を取得します。

Q.正直、今の健康保険証で何も問題ないと感じているけど、なぜマイナンバーカードに統合するの?

A.政府は、以前からマイナンバーカードを全員に普及させたく、マイナポイント付与など、いろいろな手段をとってきました。しかし、なかなか全員には普及せず、2023年5月21日時点で普及率は約72%です。そこで、政府はなんとしてでも全員に普及させるために、紙の健康保険証を廃止して、マイナンバーカードに統合しようとしているのです。

多くの国民から反対の意見も出ていますので、実際のところどうなるかはまだわかりませんが、政府は押し切る可能性が高いです。

マイナ保険証についてよくある質問

マイナンバーカードを健康保険証として利用するメリットは?

次のようなメリットがあります。

  • 2022年10月から、マイナ保険証のほうが窓口負担が安い
  • 就職・退職・転職や引っ越しで切り替えが不要
  • 高額療養費制度で、窓口への書類の提出が不要に
  • 確定申告の医療費控除が簡単に
  • 自分の医療情報を確認できる

マイナンバーカードを健康保険証として利用するデメリットは?

次のようなデメリットがあります。

  • 対応している医療機関が少ない
  • マイナンバーカードの盗難・紛失で、個人情報漏洩のリスクあり
  • マイナンバーカードの破損で、全額自己負担に?
  • 再発行の手続きが大変、それまでは全額自己負担に?
服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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