PayPay(ペイペイ)の特徴と使い方、チャージ・支払い方法
スマホ決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」は、100億円還元キャンペーンで話題になっており、今からでも始めてみたい…[続きを読む]
フリーランスや個人事業主の方は、毎年6月、住民税の通知を見てげんなりしてしまうことも多いかと思います。住民税のように金額の大きい支払いこそ、キャッシュレス決済でポイント還元を受けられたらお得ですよね。
この記事では住民税の支払いにPayPayを利用するメリット、ポイント還元の有無についてお話しします。
目次
以前は住民税の支払いで0.5%~1.5%のPayPayポイント(旧PayPayボーナス)を貯められたPayPayですが、残念ながら2022年4月で請求書払いがポイント還元の対象外となってしまったため、PayPayで住民税を支払ってもポイント還元を受けることはできません。
では、PayPayで住民税を支払うメリットはなんでしょうか?
意外といっぱいあったので箇条書きで書きだしてみました。
それぞれのメリットについてこれからもう少し詳しく説明していきますが、この時点で「PayPayはないわ~」となった方は別のスマホ決済もおすすめです。
PayPayユーザーの方ならご存じの方も多いと思いますが、PayPayには「PayPaySTEP」というポイント還元プログラムがあります。
「PayPaySTEP」とはざっくりいえば、
というもの。
住民税の支払いにPayPayを使えば比較的条件をクリアしやすくなります。このため、普段からPayPayをたくさん使っていてこまめに買い物をするタイプならPayPaySTEPのためにPayPayで住民税を支払うメリットがあると言えます。
PayPayではどうしても、住民税の支払いでポイント還元を受けることはできません。
一方、住民税をクレカで支払うとポイント還元が受けられます。住民税は年間で数十万とかかることも珍しくないため、せっかくならばポイント還元を受けたほうがお得に感じますよね。
でも、クレカで住民税を支払う場合は手数料がかかってしまいますので、貰ったポイントのほとんどが手数料で相殺されたり、手数料がポイントを上回って損をするケースもあります。
PayPayを含めたスマホ決済では手数料がかかりません。
住民税は市区町村に収める税金ですが、自治体によって利用できる支払い方法が異なります。
スマホ決済についても、自治体によって「スマホ決済はどのアプリも使えない」「PayPayもLINE Payも使える」「PayPayは使えるけどau PAYは使えない」というように状況はまちまちです。
PayPayはeL-QRに対応しているため、ほとんどすべての自治体で住民税(および自動車税、固定資産税)の支払いに利用できます。
なお、もしも「自分の自治体ではPayPayが利用できない!」「そもそもスマホ決済での支払いができない!」というときは電子マネーを使ってコンビニ納付をするのもおすすめです。
PayPayで税金を支払う場合、PayPay残高からの支払いとなります。PayPay残高からの支払いでは一回に50万までしはらえるので、住民税や固定資産税のように高額になりやすい税金でも安心です。
他のスマホ決済の場合、ポイント還元や支払いに上限があることもあるので、ここも大きなメリットだといえます。
こちらはPayPayに限らずスマホ決済に共通したメリットです。
PayPayで住民税を支払う手順は次章で説明しますが、基本的にアプリでバーコードを読み取るだけなので支払い方法としては最も手軽です。
コンビニ納付などのように外出する必要がなく、クレジットカード決済のように専用サイトでカード番号などの必要情報の入力をする手間も不要なのでスキマ時間でささっと納税が可能です。
PayPayの場合、一度支払った支払い先については「オンライン請求書」に登録することができます(オンライン請求書に対応していない支払い先もあります)。
オンライン請求書に登録すれば、次回以降、支払い時に紙の請求書は不要です。
スマホ決済の請求書支払いはとっても便利ですが、支払いたいときに手元に請求書がなかったり、請求書をなくしたり、バーコード部分が汚れていたりすると使えないのは難点です。
オンライン請求書ならそうした不便さはありませんし、バーコードをスキャンする手間すらありません。
オンライン請求書に登録してある請求書については、自動支払いの予約ができます。自動支払いの設定をオンにしておけば、支払い期限の3日前に自動で支払ってくれるので、支払いを忘れて期限が過ぎてしまうという事がありません。
PayPayに限らず、税金や公共料金をスマホ決済で支払おうと思ったら、基本的に「残高」からの支払いになります。
スマホ決済経由でクレカ払いをするという事ができないんですね。十分な額の残高を事前にチャージしてからでないとスマホで税金を支払うことはできません。
ですが、PayPayは例外です。
PayPayには「クレジット」という機能があります。
文字通り、PayPayでお買い物した代金を後から口座等から引き落とすというサービスです。クレジットカードと似ていますよね。
税金や公共料金の支払い(請求書払い)でも「クレジット」を利用できるので、PayPayなら事前にチャージをしなくても(たとえPayPay残高がゼロ円でも)、すぐに住民税の支払いが可能なんです。
なお、「クレジット」を利用するにはPayPayカードが必要です。
ちなみに事前チャージ不要で税金を支払えるスマホ決済には、PayPayの他にファミペイ(ファミペイ翌月払い)、LINE Pay(チャージ&ペイ)があります。
PayPayで住民税を支払う手順はとてもシンプルです。ただし、支払いに必要な金額が「PayPay残高」にチャージされているかどうかは事前にチェックしておきましょう。
税金の支払いに利用できるのは「PayPayマネー」です。PayPayマネーライトでは税金を支払えないので注意しましょう。
十分にチャージ出来ていることを確認したらあとはアプリを起動して簡単な操作をするだけで支払いは完了です。
また、支払い完了画面で「オンライン請求書に変更する」というボタンが出てくる場合、ボタンタップをすれば次回からアプリに直接請求書が届くため、「請求書をなくしてしまった……! どうしよう!」というようなことにならず便利です。
普段、コンビニでPayPayを使っているという方も多いかと思います。
「コンビニに行くついでに住民税を支払おうかな……」という時に、PayPayで支払えたら便利ですよね。でも、コンビニで住民税の支払いをする際には「基本的に」現金しか使えません。PayPayは利用できないため気を付けましょう。
なお、コンビニで住民税を支払う時に現金以外を利用できるのは次の3つのケースのみとなっています。
ここまでも書いた通り、PayPayで住民税を支払うには「請求書払い」の機能を利用します。
ですが、「請求書払い」はPayPayのポイント還元プログラム(PayPaySTEP)の対象外となってしまい、ポイント還元を受けることができません。
また、「請求書払い」ではクレカからの支払いが選べず、残高からの支払い一択になります。そして、PayPay残高(PayPayマネー)の場合、残高へのチャージでもポイントを貯めることができません。
このため、PayPayで住民税を支払ってもポイント還元を受けることはできません。
ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOユーザーなら、PayPayへのチャージに「まとめて支払い」を利用できます。
この場合、チャージした金額はあとで携帯料金と一緒に引き落とされます。このため、携帯料金の引き落とし先を、例えば還元率1%のクレカにしておけば、PayPayへの残高チャージで1%のポイント還元が受けられます。
ですが、まとめて支払いでチャージできるのは「PayPayマネー」ではなく「PayPayマネーライト」です。
さきほども述べた通り、PayPayマネーライトでは税金を支払うことができません。
このため「まとめて支払い」を利用しても、PayPayの住民税支払いでポイントを貯めることはできないんです。
クレジットカードでPayPay残高にチャージしたい場合、唯一使えるのがPayPayカードで、「クレジット」という機能を使います。
「クレジット」というのは、PayPayカード(クレジットカード)を使ってPayPayでの支払いやPayPayへのチャージをする機能の事。
「クレジット」の機能でお買い物をするとポイントがたまるので、「『クレジット』でPayPay残高にチャージすればポイントが貯まりそうじゃない?」と考える方もいるかもしれません。
ですが残念ながら、PayPay残高へのチャージにPayPayカードを使ってもPayPayポイントはつきません。
最後に、記事のおさらいも含めて住民税をPayPayで支払いたいとお考えの方への注意点をまとめます。
上から2つは記事内で解説した通りですので、最後の注意点について補足します。
最後の一点ですが、会社員や公務員の皆さんは毎月のお給料から住民税を天引きされているかと思います。これを特別徴収といいますが、これは会社側の義務となっているため私たちの希望で普通徴収に切り替える(自分で支払い方法を選ぶ)という事はできません。
副業分の住民税については確定申告・住民税申告の際に普通徴収を選択することができる自治体もあるようですので、副業をされている方は申告の際にチェックしてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。今回はPayPayで住民税を支払うメリットや支払い方法、ポイント還元のルールについてお伝えしました。
お得さ重視で考えると、正直メリットは薄いかなぁという印象もありますが、便利さ重視であれば十分にメリットはあるかと思います。
お住まいの市区町村がPayPayに対応しているのであれば、住民税の支払いにPayPayを使うのも検討してみてはいかがでしょうか。
PayPayアプリは無料で利用可能です。まずはアプリのインストールから始めましょう。
なお、クレジットカードによる残高のチャージにはPayPayカード(年会費無料)のみ利用可能です。
PayPayで住民税を支払いたいのに自治体が対応していない! という場合、以下の方法が使える可能性があります。
特にnanaco、WAON、ファミペイはコンビニ納付ができる自治体ならだいたい利用が可能です。
ご自分に合った決済方法を試してみることをおすすめします。