e-Taxを利用して確定申告をしよう!
慣れない確定申告は大変ですよね。そんな確定申告が家でもできるって知っていましたか?今回は家でも確定申告ができる「e-…[続きを読む]
最近ではe-Taxで確定申告を済ませる人が増えています。オンラインで確定申告書の作成も提出も完了し、便利なe-Taxですが、デメリットはあるのでしょうか。
この記事では、確定申告でe-Taxを利用することのメリット/デメリットを整理してみます。
目次
e-Taxのデメリットを確認する前に、e-Taxを利用するメリットについて見ておきます。
e-Taxそのものの解説や各メリットの詳細については以下の記事で解説しています。
上記のようなメリットをふまえ、次のような人がe-Taxに向いていると考えられます。
詳細は、「3.e-Taxの利用に向いている人、向いていない人」をご覧ください。
こんどは、確定申告でe-Taxを利用することのデメリットや注意点について見ていきます。主なデメリットは、事前準備が多少面倒だという点です。
それぞれ順に解説していきましょう。
e-Taxは、オンラインで確定申告を行いますので、インターネット環境が必要です。
インターネットを使ってe-Taxを行いますので、光回線やWi-Fiなどインターネットが使えるネットワーク環境を準備する必要があります。PCやタブレットを使ってインターネット検索やE-Mailなどが行える環境があれば、問題ありません。
回線契約のスマホを使う場合は、Wi-Fiがなくても、スマホ自体がインターネットにつながっていますので、スマホだけあれば問題ありません。
ただ、スマホのデータ通信量が増えてしまうことを考えると、Wi-Fiのある環境でWi-Fiに接続して使用することをおすすめします。
e-Taxを使用する際に必要なPCやスマホに関して、ハード/OS/ブラウザなどについて、国税庁が推奨している環境があります。
この推奨環境に合ったPCやスマホを準備する必要があります。
国税庁の推奨環境については、下記の国税庁WEBページに書かれていますので、これを参照して事前に確認するようにしましょう。
e-Taxを利用する場合の個人認証には、次の2つの方法があります。
マイナンバーカード方式では、マイナンバーカードに記録されている電子証明書を読み込んで個人認証を行いますので、次のものを準備する必要があります。
マイナンバーカードが必要ですので、まだマイナンバーカードを持っていない方は、お住まいの市区町村に申請します。
カード発行まで、通常1ヶ月程度、混雑している場合は2ヶ月程度かかります。
また、確定申告の前など窓口が混雑することが予想されますので、余裕をもって申請しましょう。
マイナンバーカードを読み込んで個人認証を行いますので、マイナンバーカードを読み込む装置が必要です。
マイナンバーカードの読み取りには、「ICカードリーダー」あるいはマイナンバーカードの読取りに対応しているスマホを準備する必要があります。
ここ数年に発売されたスマホであれば問題なくマイナンバーカードの読み取りが可能かと思いますが、あまり古い機種だとマイナンバーカードの読み取りに対応していません。
マイナンバーカード方式は、上記で見てきたように、マイナンバーカードが手元にあれば、オンラインで個人認証を行うことができます。
一方、ID・パスワード方式の場合は、e-Taxを利用する前に、ID・パスワードを取得するという追加の手続きが必要となり、多少面倒です。
ID・パスワードを発行してもらうためには、運転免許証などの本人確認書類を持って税務署に出向き、ID・パスワードを発行してもらう必要があります。
このIDとパスワードは次年以降のe-Taxでも使用しますので、忘れずに覚えておく必要があります。
また、万一ID・パスワードが漏れてしまうと、他人に悪用されるリスクがありますので、その管理は厳重にしないといけません。
国税庁のWEBページには、次のように記載されていますので、将来的には、ID・パスワード方式は使えなくなる可能性があります。最初からマイナンバー方式を使ったほうが無難です。
e-Taxのメリットとしては、いつでもどこからでも確定申告が簡単にでき、また、青色申告特別控除が65万円と税制上も優遇されているなどの点があげられます。
一方で、デメリットとしては、使用開始前の準備が面倒であったり、必要な機器の購入費が多少かかかる点があります。
しかし、このデメリットは使用開始前の一時的なデメリットであり、翌年からはこのような準備が必要なく、e-Taxによる確定申告をするだけでOKです。
e-Taxによる確定申告は、「最初(初年度)は難しいけれど、翌年以降、慣れれば便利である」といえます。
このようなe-Taxの特性を考慮して、ここでは、e-Taxに向いている人/向いていない人について見ていきます。
以下、当てはまる項目が多い方にはe-Taxのご利用をお勧めします。
e-Taxを利用しないと特別控除55万円となってしまいますので、特別控除65万円を適用する人は、 e-Taxが必須です。
還付申告の場合は、確定申告の手続き後、確定申告期間の前であっても、順次処理されて早く還付されます。
個人事業者や、給与所得者でも不動産収入など定期的な収入があり、毎年確定申告を行う人は、便利で簡単なe-Taxがおすすめです。
e-Tax初年度は多少手こずるかもしれませんが、2年目以降はスムーズに行えます。
個人事業者の中には、確定申告ソフトを使っている方も多いと思います。確定申告ソフトとe-Taxを連携させる事により、より簡単に、より効率的に行うことができます。
確定申告時期は税務署が混雑することも多々あり、また、平日に税務署に出向かなければいけません。
時間をとって税務署に出向くことが難しく、自宅などから確定申告を簡単に行いたい人には、e-Taxが向いています。
普段からPCやスマホなどを使っており、インターネットの利用に馴染みがある人は、違和感くe-Taxを使い始めることができます。
逆に、以下に当てはまる項目が多い場合は無理にe-Taxを利用しなくてもよいでしょう。
初めての確定申告では、どのような書類が必要か、どのように書けば良いのか不安な方も多いと思います。
e-Taxを使わずに、税務署に出向いて、直接窓口に確定申告の書類を提出することにより、必要書類に不備がないか、正しく記載されているかなどをチェックしてもらえまます。
初めて確定申告をする人に対しては、e-Taxではなくて直接税務署に提出するほうが向いていると考えられます。
給与所得者などで確定申告の頻度が少ない人、たとえば以下のケースなどのように、継続して確定申告を行わない人は、無理にe-Taxを利用する必要はないと考えられます。
国税庁の推奨環境をはじめ、e-Tax公式WEBサイトのページには、一般的に馴染みの薄いパソコン用語がでてきます。
このe-Taxページを見ながら e-Tax環境設定や事前準備を行う必要があり、PCやスマホの操作に不慣れな人や、PCやスマホそのものの知識があまりない人にとっては、多少敷居が高いと言えます。