確定申告にe-Taxを使うデメリットはある?

e-Tax

毎年確定申告の時期になると税務署が混雑しますね。確定申告は郵送でしているという人の中にも、24時間自宅で確定申告ができる「e-Tax」に興味がある方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、e-Taxのメリットとデメリットを解説していきます!

この記事ではこんな疑問にお答えします!

  • 確定申告はe-Taxが便利って聞いたけどデメリットはないの?
  • e-Taxってなんかめんどうくさそうだけど実際どうなの?
  • e-Taxは実際どんな人に向いていてどんな人には向いていないの?

1.e-Taxで確定申告をするメリット

e-Taxのデメリットを確認する前に、e-Taxを利用するメリットについてもおさらいしておきましょう。

e-Taxで確定申告をするメリット(個人・事業者向け)

  1. インターネット環境があれば、24時間いつでも、どこからでも、自分の都合に合わせて確定申告ができる。
  2. PCだけでなく、スマホやタブレットからも確定申告ができる。
  3. 一般的な確定申告の期間(原則2月16日から3月15日まで)より早く、1月初旬から確定申告ができる。
  4. 還付申告の場合は、申告の手続き後、確定申告期間の前であっても、順次処理されて早く還付される。還付申告でない場合は、2月16日までの受付分は2月16日の受付けとして処理される。
  5. 源泉徴収票、生命保険控除や医療費控除などの添付書類を添付しなくて良いので手続きが簡素化されるとともに、原本を手元に保存できるのでコピーの手間がいらなくなる。
  6. 確定申告した内容の控えをPDFで簡単に保存できる。

e-Taxで確定申告をするメリット(事業者向け)

  1. 条件を満たした青色申告の特別控除が65万円となる。e-Taxを使わない場合は55万円に減額される。(個人事業者向け)
  2. 確定申告ソフトと連携して使うことにより、より簡単に申告でき、より省力化できる。(個人事業者向け)

e-Taxそのものの解説や各メリットの詳細については以下の記事で解説しています。

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上記のようなメリットをふまえ、次のような人がe-Taxに向いていると考えられます。

e-Taxに向いているのは……

  •  忙しい毎日を送っていて、税務署に出向くのが難しい人
  •  パソコンやスマホの使用になれており、オンラインで簡単に申告したい人
  •  青色申告特別控除65万円を申請する人
  •  個人事業者など毎年確定申告を行う人

詳細は、「3.e-Taxの利用に向いている人、向いていない人」をご覧ください。

2.確定申告にe-Taxを使う時のデメリット・注意点

上記では、e-Taxのメリットについて説明しましたが、ここでは、デメリットや注意点について見ていきます。主なデメリットは、事前準備が多少面倒だという点です。

(1)インターネット環境の準備が必要

e-Taxは、PCやスマホなどを使って確定申告を行いますので、インターネット環境が必要です。

①PCやタブレットを利用する場合

インターネットを使ってe-Taxを行いますので、WIFIなどインターネットが使えるネットワーク環境を準備する必要があります。PCやタブレットを使ってインターネット検索やe-Mailなどが行える環境があれば、問題ありません。

②スマホを利用する場合

スマホを使う場合は、WIFIがなくても、スマホ自体がインターネットにつながっていますので、スマホだけあれば問題ありません。

ただ、スマホのデータ通信量が増えてしまうことを考えると、WIFIのある環境でWIFIに接続して使用することをおすすめします。

(2)国税庁推奨のPCやスマホの準備が必要

e-Taxを使用する際に必要なPCやスマホに関して、ハード/OS/ブラウザなどについて、国税庁が推奨している環境があります。

この推奨環境に合ったPCやスマホを準備する必要があります。

国税庁の推奨環境については、下記の国税庁WEBページに書かれていますので、これを参照して事前に確認するようにしましょう。

(3)e-Taxの個人認証が面倒

e-Taxを利用する場合の個人認証には、次の2つの方法があります。

  •  マイナンバーカード方式……マイナンバーカードをICカードリーダーやスマホで読み込むことにより個人認証する方法
  •  ID・パスワード方式……ID(利用者識別番号)・パスワードを発行してもらい、そのID・パスワードを入力することにより個人認証する方式

マイナンバーカード方式にかかるコスト

マイナンバーカード方式では、マイナンバーカードに記録されている電子証明書を読み込んで個人認証を行いますので、次のものを準備する必要があります。

  1. マイナンバーカード
  2. 「ICカードリーダー」あるいは「マイナンバーカード読取り対応スマホ」
①マイナンバーカード

マイナンバーカードが必要ですので、まだマイナンバーカードを持っていない方は、お住まいの市区町村に申請します。
カード発行まで、通常1ヶ月程度、混雑している場合は2ヶ月程度かかります。
また、確定申告の前など窓口が混雑することが予想されますので、余裕をもって申請しましょう。

②「ICカードリーダー」あるいは「マイナンバーカード読取り対応スマホ」

マイナンバーカードを読み込んで個人認証を行いますので、マイナンバーカードを読み込む装置が必要です。

PCを使う場合は、マイナンバーカードを読み込むための「ICカードリーダー」を購入する必要があり、コストがかかります。

スマホを使う場合は、マイナンバーカードが読み込める「マイナンバーカード読取り対応スマホ」を準備する必要があります。

ID・パスワード方式にかかるコスト

マイナンバーカード方式は、上記で見てきたように、マイナンバーカードが手元にあれば、オンラインで個人認証を行うことができます。

一方、ID・パスワード方式の場合は、e-Taxを利用する前に、ID・パスワードを取得するという追加の手続きが必要となり、多少面倒です。

①ID・パスワードを取得する必要がある

ID・パスワードを発行してもらうためには、運転免許証などの本人確認書類を持って税務署に出向き、ID・パスワードを発行してもらう必要があります。

ID・パスワードはオンラインでも取得できますが、この場合は、マイナンバーカードとICカードリーダーが必要です。マイナンバーカードとICカードリーダーがあれば、ID・パスワードを取得しなくても、マイナンバーカード方式が使えますので、オンラインで取得することはないと思われます。

②ID・パスワードを厳重に管理する必要がある

このIDとパスワードは次年以降のe-Taxでも使用しますので、忘れずに覚えておく必要があります。
また、万一ID・パスワードが漏れてしまうと、他人に悪用されるリスクがありますので、その管理は厳重にしないといけません。

③ID・パスワードには使用期限がある

国税庁のWEBページには、次のように記載されていますので、将来的には、ID・パスワード方式は使えなくなる可能性があります。最初からマイナンバー方式を使ったほうが無難です。

ID・パスワード方式は、マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応ですので、 マイナンバーカードの取得をご検討ください。

まとめ|e-Taxの利用に向いている人、向いていない人

e-Taxのメリットとしては、いつでもどこからでも確定申告が簡単にでき、また、青色申告特別控除が65万円と税制上も優遇されているなどの点があげられます。

一方で、デメリットとしては、使用開始前の準備が面倒であったり、必要な機器の購入費が多少かかかる点があります。

しかし、このデメリットは使用開始前の一時的なデメリットであり、翌年からはこのような準備が必要なく、e-Taxによる確定申告をするだけでOKです。

e-Taxによる確定申告は、「最初(初年度)は難しいけれど、翌年以降、慣れれば便利である」といえます。

このようなe-Taxの特性を考慮して、ここでは、e-Taxに向いている人/向いていない人について見ていきます。

(1)e-Taxの利用をお勧めしたい、利用に向いている人

以下、当てはまる項目が多い方にはe-Taxのご利用をお勧めします。

  • 青色申告特別控除65万円を適用したい人
  • 還付が早くほしい人
  • 毎年確定申告を行う人
  • 確定申告ソフトを使っている人
  • 普段からインターネットを使っている人

青色申告特別控除65万円を適用したい人

e-Taxを利用しないと特別控除55万円となってしまいますので、特別控除65万円を適用する人は、 e-Taxが必須です。

還付が早くほしい人

還付申告の場合は、確定申告の手続き後、確定申告期間の前であっても、順次処理されて早く還付されます。

毎年確定申告を行う人

個人事業者や、給与所得者でも不動産収入など定期的な収入があり、毎年確定申告を行う人は、便利で簡単なe-Taxがおすすめです。

e-Tax初年度は多少手こずるかもしれませんが、2年目以降はスムーズに行えます。

確定申告ソフトを使っている人

個人事業者の中には、確定申告ソフトを使っている方も多いと思います。確定申告ソフトとe-Taxを連携させる事により、より簡単に、より効率的に行うことができます。

多忙の人

確定申告時期は税務署が混雑することも多々あり、また、平日に税務署に出向かなければいけません。

時間をとって税務署に出向くことが難しく、自宅などから確定申告を簡単に行いたい人には、e-Taxが向いています。

普段からインターネットを使っている人

普段からPCやスマホなどを使っており、インターネットの利用に馴染みがある人は、違和感くe-Taxを使い始めることができます。

(2)e-Taxの利用をおすすめしない、無理にやらなくてもいい人

逆に、以下に当てはまる項目が多い場合は無理にe-Taxを利用しなくてもよいでしょう。

  • 初めて確定申告を行う人
  • 確定申告の頻度が少ない人
  • PCやスマホに不慣れな人

初めて確定申告を行う人

初めての確定申告では、どのような書類が必要か、どのように書けば良いのか不安な方も多いと思います。

e-Taxを使わずに、税務署に出向いて、直接窓口に確定申告の書類を提出することにより、必要書類に不備がないか、正しく記載されているかなどをチェックしてもらえまます。

初めて確定申告をする人に対しては、e-Taxではなくて直接税務署に提出するほうが向いていると考えられます。

確定申告の頻度が少ない人

給与所得者などで確定申告の頻度が少ない人、たとえば以下のケースなどのように、継続して確定申告を行わない人は、無理にe-Taxを利用する必要はないと考えられます。

  • 住宅借入金等特別控除を受ける場合で、最初の年に確定申告行い、翌年以降は年末調整で控除する人
  • その年だけふるさと納税で6ヶ所に寄付を行ってしまい、ふるさと納税ワンストップ特例制度が使えない人
  • 入院などで、その年だけ医療費控除が10万円を超えた人

PCやスマホに不慣れな人

国税庁の推奨環境をはじめ、e-Tax公式WEBサイトのページには、一般的に馴染みの薄いパソコン用語がでてきます。

このe-Taxページを見ながら e-TAX環境設定や事前準備を行う必要があり、PCやスマホの操作に不慣れな人や、PCやスマホそのものの知識があまりない人にとっては、多少敷居が高いと言えます。

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