【令和9年分】公的年金の扶養親族等申告書の書き方(記入例つき)

年金

「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」は、毎年、9月~10月ごろに、扶養家族がいる年金受給者が記入する書類です。

令和9年(2027年)分の「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」の書き方を、図と記入例を利用してわかりやすく解説します。

1.公的年金等の受給者の扶養親族等申告書とは

(1)扶養親族等申告書とは?

年金受給者に対して、年金が振り込まれる際には、所得税が差し引かれて支給されます。これを「源泉徴収」といいます。

ただ、扶養家族がいる場合には、毎月当たり、次の金額が控除されます(一部のみ紹介)。つまり、引かれる税金が少なくなります。

  • 配偶者(70歳未満)がいる場合:月額32,500円
  • 配偶者(70歳以上)がいる場合:月額40,000円
  • 一般の扶養親族がいる場合:月額32,500円
  • 70歳以上の扶養親族がいる場合:月額40,000円

これらの金額を控除するかどうかを決めるのが、「扶養親族等申告書」です。

日本年金機構のほうでは、誰にどんな扶養親族がいるかわかりませんので、年金受給者に申告してもらい、その内容を基に、控除します。

ですので、配偶者や子供・親などの扶養親族がいる場合で、控除を受けたいときは、扶養親族等申告書を提出する必要があります

まだ令和8年なのに令和9年分?

この書類を記入するのは、令和8年9月~10月ですが、なぜ「令和9年分なの?」と疑問に思われた方もいるでしょう。

この書類で記入した内容は、令和9年1月以降に振り込まれる(2月分からの)公的年金の源泉徴収に反映されます。そのため、「令和9年分」となっています。

(2)対象者

公的年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金・退職共済年金等)を受給している方で、次の条件にすべて該当する人です。

  • 1年間の公的年金収入が、住民税の非課税ライン以上である
  • 控除の対象となる配偶者・親族がいる、または、本人が障害者、寡婦、ひとり親に該当する

公的年金収入の条件

令和8年分(2026年分)までは、所得税がかかる人だけが対象でしたが、令和9年分(2027年分)からは、住民税(均等割)がかかる人も対象になります。

住民税がかかる公的年金収入の金額は、お住まいの市区町村によって異なります。

主に、1級地、2級地、3級地の3つに別れています。年齢に応じて、次の金額以上の方が対象です。

住民税非課税となる基準額
級地区分 65歳未満 65歳以上
1級地 105万円 155万円
2級地 101.5万円(102万円※) 151.5万円(152万円※)
3級地 98万円 148万円

※1万円未満を四捨五入している自治体もあります。

「級地区分」の詳細と、お住まいの市区町村がどの区分に当たるかは、Wikipediaの「級地制度」を参照してください。

お住まいの市区町村によって、微妙に金額が異なることもありますので、不明な方は、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

退職共済年金の受給者であって、老齢基礎年金が支給されている方は、退職共済年金の年金額が137万円以上の方が対象です。

配偶者・親族の年収(所得)条件

控除の対象となる配偶者・親族(子供・親など)の所得条件は以下のとおりです。

  • 配偶者:所得95万円以下
  • 19歳~22歳の親族:所得85万円以下
  • 19歳~22歳以外の親族:所得62万円以下

自営業者・フリーランスの場合、合計所得金額で判定しますが、年金受給者や、パート・アルバイトについては、下記の表の金額以下かどうかで判定します。

  所得 給与収入 公的年金収入
配偶者 95万円 169万円 65歳以上:205万円
65歳未満:163万円(※)
19歳~22歳の親族 85万円 159万円  
19歳~22歳以外の親族 62万円 136万円 65歳以上:172万円
65歳未満:122万円

※ 正確には、1,633,334円

(注)配偶者・親族の年収(所得)が上記の金額を超えていても、退職所得を除いた年収(所得)が上記の金額以下であれば、対象になります。

なお、控除の対象となる配偶者は、法的な婚姻関係にある配偶者です。事実婚・内縁関係は対象外です。
また、控除の対象となる親族は、6親等内の血族及び3親等内の姻族です。

詳しくは、別の記事をご覧ください。

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本人の条件

年金受給者本人が、障害者、寡婦、ひとり親に該当する場合は、対象です。

(3)提出期限

令和9年分の扶養親族等申告書は、だいたい、10月31日までに提出します。

老齢基礎年金・老齢厚生年金を受給している場合には、日本年金機構から、9月7日以降、扶養親族等申告書の書類一式が郵送されます。具体的な提出期限は、用紙に記載されています

公務員などで共済年金から年金を受給している場合や、企業年金から年金を受給している場合はは、それらの団体から、だいたい9月末までに、扶養親族等申告書の書類一式が郵送されます。提出期限は、書類の中身をご確認ください。

日本年金機構からは、公的年金収入148万円(65歳未満は98万円)以上の方、全員に対して、書類が郵送されます。ただし、公的年金収入が、上記で説明した住民税非課税の基準額より少ない方(1級地・65歳以上は155万円未満)は、提出不要です。
公的年金収入が、148~155万円(65歳未満は98~105万円)の方は、提出が必要かどうか不明の場合は、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

(4)提出しないとどうなるの?

扶養親族等申告書を提出しなかった場合、控除される金額は、本人の基礎控除に相当する金額だけになります。

控除の対象となる配偶者や親族がいなければ、提出する必要はありません

一方で、対象となる家族がいるのに提出しなかった場合は、公的年金が振り込まれる際に、税金が多く引かれすぎることになります。

提出期限を過ぎてしまった場合でも、日本年金機構などに連絡して、速やかに提出するようにしましょう。

どうしても間に合わない場合は、確定申告をすれば、引かれすぎた税金が戻ってきます(還付されます)。

2.扶養親族等申告書の種類と提出方法

(1)申告書の種類:「新規」と「継続」

扶養親族等申告書には、「新規用」と「継続用」の2種類があります。

新規

「新規用」は、扶養親族等申告書を初めて提出する人の場合です。今まで提出したことがない人には、「新規用」の書類が送付されてきます

本記事では、「新規用」の書類をメインに解説します。

継続

「継続用」は、前回、扶養親族等申告書を提出したことがある人の場合です。すでに提出したことがある人には、「継続用」の書類が送付されてきます

配偶者・親族などの情報がすでに印字されていますので、変更がなければ、「変更なし」に「○」をして、返送するだけです。

変更がある場合は、「変更あり」に「○」をし、変更がある箇所について、訂正・追記・抹消をして提出します。

訂正する場合は、訂正箇所に二重線を引いたうえで、その知覚に、正しい内容を記載します。

(2)扶養親族等申告書の提出方法:「紙」と「電子申請(オンライン)」

扶養親族等申告書の提出方法には、「紙」と「電子申請(オンライン)」の2種類があります。

紙の申告書

日本年金機構から送付された書類に、ボールペン等で記入して、専用封筒に入れて、切手を貼って提出します。110円切手が必要です。

本記事では、紙の申告書の記入方法を解説します。

電子申請(オンライン)

マイナンバーカードとスマホ(または、パソコンとICカードリーダライタ)があれば、電子申請(オンライン)で申告書を提出することもできます。

切手代がいらない、期限内であれば提出後も修正できる、などのメリットがあります。

ペーパーレス化登録をすると、翌年から、紙の書類が郵送されなくなります。

マイナポータルやスマホの操作に慣れている人であれば便利かもしれません。

【参照】日本年金機構「個人の方の電子申請(扶養親族等申告書)」

3.公的年金等の受給者の扶養親族等申告書の書き方

日本年金機構から送付される、公的年金等の受給者の扶養親族等申告書は、こちらのような書類です。

これは、書類を紛失してしまった人のための書式です。日本年金機構のHPからダウンロードできます。
日本年金機構から送付される申告書は一部だけ書式が異なり、一部は印字されていますが、基本的には同じです。

【参照】日本年金機構:令和9年分扶養親族等申告書

共済年金などは、それぞれの団体のホームページ等を確認してください。

表面

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

裏面

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

【参照】日本年金機構:令和9年分「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」の紙の提出方法

(1)マイナンバー、提出日など

マイナンバー(個人番号)

日本年金機構から郵送された申告書には、年金受給者本人のマイナンバー(個人番号)の記入欄はありません。すでに、日本年金機構のほうでマイナンバーを把握しているからです。

送付された申告書を紛失してしまい、日本年金機構のHPからダウンロードした書式を利用する場合には、マイナンバー(個人番号)を記入します。または、基礎年金番号を左詰めで記入します。

年金コードは、老齢基礎年金・老齢厚生年金であれば「1150」です。他の年金については、「日本年金機構:年金コードとは何ですか」をご覧ください。

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

提出日

提出する日を記入します。記入してすぐに提出する予定であれば、記入した日でもよいでしょう。

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

(2)A欄:受給者本人

A欄には、受給者本人の情報を記入します。

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

日本年金機構から送付された申告書には、フリガナ、生年月日はすでに印刷されています。住所欄はありません。氏名、電話番号のみ記入します

① 本人障害

本人が障害者である場合は、「1.普通障害」または「2.特別障害」のどちらかを選択して「○」をします。区分は、簡単にいうと、次のようになります。詳細は「日本年金機構:障害者とは」をご覧ください。

  • 1.普通障害:身体障害者手帳3級~6級、精神障害者保健福祉手帳1級以外
  • 2.特別障害:身体障害者手帳1級~2級、精神障害者保健福祉手帳1級

障害の程度を示す証明書の添付は必要ありません。

② 寡婦等

該当する場合、「1.寡婦」または「2.ひとり親」に「○」をします。

「寡婦」とは、夫と離別または死別した、現在婚姻していない女性のことをいいます。
「ひとり親」とは、未婚・離婚にかかわらず、現在婚姻していない、子を扶養している親(男性・女性両方)のことをいいます。

  死別 離婚 未婚
扶養家族:子 ひとり親(男女とも)
扶養家族:子以外 寡婦(女性のみ)
扶養家族なし 寡婦(女性のみ)

どちらも、次のすべての条件を満たす必要があります。

  • 合計所得金額が500万円(給与年収換算で約678万円)以下であること。
  • その人と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる一定の人がいないこと(事実婚と判断される人がいないこと)。

また、寡婦・ひとり親には、次のような条件もあります。

  • (寡婦・離婚の場合)扶養親族がいること(扶養親族の合計所得金額が62万円(給与収入136万円)以下)。
  • (ひとり親の場合)生計を共にする子どもがいること(子の課税標準の合計額(※)が62万円(給与収入136万円)以下)。

※合計所得金額から、損失の繰越控除等の適用後の金額

 50歳の子も対象
「子」とは、未成年者のことではなく、あなたの戸籍上の「子」を指します。
最近は、「8050問題」と呼ばれたりしますが、80歳の親が50歳の子を片親で扶養していれば、対象になります。
退職金をもらう予定の場合

令和9年に退職金をもらう予定の場合で、退職所得を含めないで計算すると、所得500万円以下に該当するときは、住民税だけ控除対象となります。
該当する場合、「4.寡婦」または「5.ひとり親」に「○」をします。

③ 本人所得

年金受給者本人の所得の見積額が900万円(給与年収1,095万円)を超える場合には「○」をします。その場合、配偶者について受ける控除が減額されます。

高収入で働いていたり、大規模な大家さんとかでない限り、該当する方はほんどないと思われます。

(3)B欄:配偶者

合計所得の見積額が95万円以下の配偶者がいる場合に、記入します。

給与年収では169万円以下公的年金収入では205万円以下(65歳未満は1,633,334円以下)となります。

配偶者の所得(給与年収、公的年金収入)がこれを超える見込みの場合には、控除対象外ですので、記入する必要はありません。

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

④ 源泉控除対象配偶者、障害者の同一生計配偶者

該当する配偶者がいる場合、配偶者の、フリガナ、氏名、生年月日を記入し、該当する続柄に「○」をします。

「源泉控除対象配偶者」とは、配偶者の合計所得が95万円以下(給与年収169万円以下、公的年金収入205万円以下(65歳未満1,633,334万円以下))、かつ、本人の合計所得が900万円以下の場合です。

「同一生計配偶者」とは、配偶者の合計所得が62万円以下(給与年収136万円以下、公的年金収入172万円以下(65歳未満122万円以下))の場合です。

配偶者控除 配偶者特別控除 2026年

配偶者のマイナンバー(個人番号)

配偶者のマイナンバー(個人番号)欄に「収録済」と印刷されている場合は、記入は不要です。

「未収録」と印刷されている場合は、配偶者のマイナンバー(個人番号)を記入します(証明書の添付は不要です)。

⑤ 配偶者の区分

配偶者の収入が年金のみで、以下に該当する場合は、「○」を記入します。

  • 65歳以上の場合:年金収入172万円以下
  • 65歳未満の場合:年金収入122万円以下

この収入を超える場合は、合計所得を「万円単位」で記入します。

退職所得がある場合は、「退職所得あり」に「○」をしたうえで、上記の金額から退職所得を除いた金額を記入します。

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

 所得の計算方法

ここに記入する金額は、給与年収や公的年金収入ではなく、「所得」です。
計算方法がわからなかったり、計算が難しい方は、自動で計算するツールを用意していますので、ご自由にご利用下さい。

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所得が95万円を超えると、控除の対象になりません。

⑥ 配偶者障害

配偶者が障害者で、かつ、合計所得が62万円以下である場合は、「1.普通障害」または「2.特別障害」のどちらかを選択して「○」をします。区分はの詳細は「日本年金機構:障害者とは」をご覧ください。

さらに、D⑭「摘要」欄に、障害者の氏名、障害者手帳の種類・等級と交付日を記入します。

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

⑦ 同居等の区分

配偶者と同居している場合は、「1.同居」に「○」を記入します。

配偶者と別居している場合は、「2.別居」に「○」を記入します。さらに、D⑭「摘要」欄に、配偶者の氏名と住所を記入します。

海外に在住の場合には、「1.非居住者」に「○」をします。親族関係や送金を証明する書類の添付が必要となります。

➇ 配偶者老人区分

配偶者の所得の見積額が62万円以下、かつ、令和9年末時点で70歳以上(1958年(昭和33年)1月1日以前生まれ)の場合、「2.老人」に「○」を記入します。

(4)C欄:扶養親族等

合計所得の見積額が62万円以下(19歳~22歳は85万円以下)の扶養親族(親・子供など)がいる場合に、記入します。

給与年収では136万円以下(19歳~22歳は159万円以下)公的年金収入では172万円以下(65歳未満は122万円以下)となります。

親族の所得(給与年収、公的年金収入)がこれを超える見込みの場合には、控除対象外ですので、記入する必要はありません。

親族の人数分、記入します。3人目以降は裏に記入します。

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

⑨ 源泉控除対象親族、または扶養親族

該当する親族がいる場合、親族の、フリガナ、氏名、生年月日を記入し、該当する続柄に「○」をします。

「源泉控除対象親族」とは、親族の合計所得が85万円以下(給与年収159万円以下)、かつ、16歳以上の場合です。

「扶養親族」とは、親族の合計所得が62万円以下(給与年収136万円以下)の場合です。

16歳未満の扶養親族は、扶養控除の対象にはなりませんが、住民税非課税の計算などにおいて扶養親族に含まれます。

親族のマイナンバー(個人番号)

親族のマイナンバー(個人番号)欄に「収録済」と印刷されている場合は、記入は不要です。

「未収録」と印刷されている場合は、親族のマイナンバー(個人番号)を記入します(証明書の添付は不要です)。

⑩ 特定・老人の種別

親族が、令和9年末時点で19歳~22歳(2005年(平成17年)1月2日~2009年(平成21年)1月1日生まれ)の場合、「○」を記入します。
「特定扶養親族」または「特定親族」に該当しますので、控除額が多くなります。

親族が、令和9年末時点で70歳以上(1958年(昭和33年)1月1日以前生まれ)の場合、「○」を記入します。
「老人扶養親族」に該当しますので、控除額が多くなります。

⑪ 障害

親族が障害者で、かつ、合計所得が62万円以下である場合は、「1.普通障害」または「2.特別障害」のどちらかを選択して「○」をします。区分はの詳細は「日本年金機構:障害者とは」をご覧ください。

さらに、D⑭「摘要」欄に、障害者の氏名、障害者手帳の種類・等級と交付日を記入します。

公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

⑫ 同居等の区分

親族と同居している場合は、「1.同居」に「○」を記入します。

親族と別居している場合は、「2.別居」に「○」を記入します。さらに、D⑭「摘要」欄に、親族の氏名と住所を記入します。

海外に在住の場合には、「国外在住」に「○」をし、該当する区分の番号に「○」をします。親族関係や送金を証明する書類の添付が必要となります。

 入院は同居、老人ホームは別居
病気やケガによる治療のための入院の場合は、「同居」となります(1年以上と長期にわたる場合も含む)。
一方、老人ホームに入っている場合は「別居」となります。その老人ホームが居所(実際に住んでいるところ)だからです。
公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

⑬ 年間所得の見積額

親族の1年間の所得の見積額について、下記のいずれか該当する金額に「○」をします。

  • 62万円以下(給与年収136万円以下)
  • 62万円超~85万円以下(給与年収136万円超~給与年収159万円以下)
  • 85万円超(給与年収159万円超~)
所得が85万円を超えると、控除の対象になりません。

令和9年に退職機をもらう予定の場合で、「退職所得がある方」欄で、次のどちらかに該当する見込みのときは、「○」をします。

  • 退職所得を除いた金額が62万円以下
  • 退職所得を除いた金額が62万円超~85万円以下

計算方法がわからなかったり、計算が難しい方は、自動で計算するツールを用意していますので、ご自由にご利用下さい。

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(5)D欄:摘要欄

摘要欄には、すでに説明したとおり、以下のような内容を記入します。

  • 本人、または配偶者・親族が障害者である場合:障害者の氏名、障害者手帳の種類・等級、交付を受けた日
  • 配偶者・親族と別居をしている場合:別居をしている人の氏名、住所

扶養親族等申告書公的年金 扶養親族等申告書 令和9年分

そのほか、扶養親族が9人以上いて、C欄:「扶養親族等」に書ききれないときは、この欄に記入します。

それでも書ききれないときは、便箋などに記入して、申告書に同封します。

4.扶養親族等申告書の提出

扶養親族等申告書の記入が完了したら、記入漏れや誤りがないか、確認します。

そして、返信用封筒に入れ、110円切手を貼って、郵送します。

この返信用封筒は、「料金後納郵便」ではありません。110円切手を貼る必要があります。ご注意下さい。

返信用封筒を紛失した場合

申告書の提出先は、次のいずれかの住所になります。

  • 〒119-0314 杉並南郵便局留
  • 〒119-0315 杉並南郵便局留
  • 〒119-0220 東京都杉並区高井戸西3丁目5番24号

返信用封筒を紛失した場合は、日本年金機構に連絡して送付先を確認したうえで、その住所を、一般の封筒に記入して郵送します。

5.扶養控除等申告書の書き方についてよくある質問

「年間所得の見積額」はいつの年のものを記入するのですか?

令和9年分の扶養親族等申告書に記入する、「年間所得の見積額」は、令和9年(2027年)1月1日から12月31日までの、1年間の所得の見積額です。

給与収入や公的年金収入ではなく、所得の金額を記入します。

所得の計算方法がわからない方に向けて、自動で所得を計算するツールを用意しています。

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「年間所得の見積額」は、どうやって見積もるのですか?

令和9年に、就職・退職・開業・廃業・結婚・離婚などの大きな異動の予定がなければ、令和8年の所得をもとに見積もります。

大きな異動の予定がある人は、それらを考慮して見積もります。

公的年金収入しかない人は、令和8年に受給予定の金額と同額とします。

あくまでも「見積額」ですので、厳密でなくても構いません。

提出期限が過ぎてしまったのですが、提出できますか?

提出期限を過ぎてしまっても、速やかに提出してください。

ただし、提出する時期によっては、令和9年の最初の年金振込(2月分)に間に合わない可能性もあります。

その場合、一時的に多く税金が引かれますので、令和10年2月~3月に確定申告をして精算します。

提出期限を過ぎて時間が経ってしまったときは、一度、日本年金機構に確認することをオススメします。

扶養親族等申告書を提出後、申告内容に変更があった場合は、どうすればいいのですか?

扶養親族が減った・増えた場合、または、扶養親族の所得(年収)が変わった場合、申告書を再提出する必要はありません。

令和9年分については、令和10年2月~3月に確定申告をすることで、正しい税額で精算されます。

申告書に押印は必要ですか?

押印は不要です。

記入誤りを訂正する際には、二重線で抹消してください。訂正印は不要です。

本ページで説明した内容について、拙著『知れば知るほど得する年金の本』(三笠書房、CFP 服部貞昭 著)でさらに詳しく解説しています。
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP®(日本FP協会認定)、日商簿記検定1級。
税理士試験 財務諸表論 科目合格。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を10年以上担当。
税金やお金に関することが大好きで、関連記事を2000本以上、執筆・監修。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
著書「届け出だけでもらえるお金大全」「知れば知るほど得する年金の本
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