PayPayの自動車税払い、ポイント還元廃止後もメリットはある?
ポイント還元や便利さで人気のPayPayですが、「自動車税」もPayPayで支払ったらお得そうだなと思う方も多いでし…[続きを読む]
今年も自動車税の支払い時期がきましたね。この記事ではPayPayやd払いなど、自動車税を支払えるスマホ決済をまとめ、ポイント還元率や手順などを比較しました。
目次
PayPayやLINE Payなどのスマホ決済アプリでは自動車税を含む税金の支払いが可能です。アプリを立ち上げて納付書のバーコードを読み取るだけなので、いつでもどこでも時間をかけずに納税手続きを完了できます。
ご覧の通り、手順はとても簡単ですので、慣れていれば1分もかからず自動車税の支払いが完了します。
スマホ決済のいいところはその便利さだけではありません。以下のようにお得さの面でもメリットがあります。
どのアプリを使うかにもよりますが概ね0%~2.5%のポイント還元を受けることができ、クレジットカードのように手数料を引かれてしまうこともありません。
アプリごとの還元率の比較や還元率がアップする条件については次の章で詳しく説明します。
お得で便利なスマホ決済ですが、すべてのアプリが自動車税の支払いに対応しているわけではありません。
自動車税の支払いができるスマホアプリは以下の通りで、人気アプリでも楽天ペイなどは自動車税の支払いに利用することができません。
ファミペイについては他のアプリ同様の「請求書払い」に加えて「ファミリーマート店頭」で支払う方法があり、現状では請求書払いよりも店頭での支払いの方が利用可能な自治体が多いです。
自動車税は都道府県に収める税金です(軽自動車税は市区町村)。こうした地方税は、各自治体によって利用できる決済方法がことなります。
お住まいの自治体によって、スマホ決済に対応しているのか、どのアプリを使えるのかは異なりますので、自動車税なら「XX県 自動車税 支払い方法」、軽自動車税なら「YY市(区/町/村) 軽自動車税 支払い方法」のように検索して利用できるアプリを確認しましょう。
現状、PayPayが最も多くの自治体に普及していて、次点でLINE Payを利用できる自治体も多いです。
【参考】PayPayに対応している自治体一覧
【参考】LINE Payに対応している自治体一覧
自動車税の納付に使えるスマホ決済について、スペックやポイント還元を比較すると以下のようになります。
アプリ | 還元率 | 使える 自治体 |
支払上限 |
---|---|---|---|
PayPay | - | 多 | 50万 |
LINE Pay | 0.5% | 多 | 30万 |
au PAY | 0.5~2.5% | 中 | 25万 |
d払い | - | 少 | 30万 |
ファミペイ | 0.5% | 請求書払:少 店頭:多 |
請求書払:5万 店頭:10万 |
PayPayは利用可能な自治体が多く、「オンライン請求書」や「自動支払い機能」などが使える利便性の高いアプリです。
ポイント還元についても2022年3月までは0.5~1.5%還元という事でお得だったのですが、2022年4月からは税金の支払いによるポイント還元は廃止となりました。
ただし、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOのユーザーは、PayPay残高へのチャージに「まとめて支払い」という機能が使えます。まとめて支払いでチャージをすると、その分の金額はあとから携帯料金と一緒に引き落とされるので、携帯料金の引き落とし先にクレカを指定しておけば、残高へのチャージでクレカのポイントが貯められます。
このため、自動車税の支払いに利用する残高を「まとめて支払い」でチャージすれば、間接的に自動車税の支払いでクレカのポイント還元を受けられます。
PayPayで支払う場合の注意点は以下の通りです。
LINE PayはPayPayに次いで利用可能な自治体が多く、たまったLINE ポイントはPayPayポイントに交換することも可能です。
LINE Payの支払い方法としてVisa LINE Payクレジットカードを登録すれば、請求書払い時に0.5%のLINEポイントが貯まります。
さらに、2021/5/13からは三井住友カードでもチャージが可能になりました。三井住友カードを紐づけて請求書払いを利用する場合、200円につき1ポイントのVポイントがたまります
注意点は以下の通りです。
※当ページからのお申し込みはLINE Pay株式会社および三井住友カード株式会社が主催する各種キャンペーンの条件に該当しない場合がございます。
au PAYは「請求書払いによるポイント(還元率0.5%)」と「クレジットカードチャージによるポイント」の二重取りが可能で、そのお得さ・ポイント還元率が魅力です。
たとえばau PAYカード(年会費無料)などの還元率1%のクレカをチャージに使えばトータルの還元率は1.5%になります。
また、au PAYゴールドカード(年会費税込11000円)ならばさらにボーナスポイントがつくので還元率は2.5%になります。
還元率の面で一番優秀なのがau PAYだといえます。注意点は以下の通りです。
d払いも請求書払いの機能がありますが、対応している自治体は順次拡大中です。
ファミペイはアプリで支払いを完結させる「請求書払い」に加えてファミマ店頭で支払いをすることも可能です。
ファミペイで自動車税を支払う場合、ポイント還元を受けるには
の2パターンがあります。
続いて各アプリのポイント還元数について整理してみましょう。
0.5%還元 | ・LINE Pay(Visa LINE Payクレジットカード・三井住友カードを使う場合) ・au PAY(現金チャージ) ・ファミペイ(ファミマTカードチャージ、ファミペイ翌月払い) |
---|---|
1%還元 | ・auPAY(還元率0.5%のカードでチャージ) |
1.5%還元 | ・auPAY(還元率1%のカードでチャージ) |
2.5%還元 | ・auPAY(auPAYゴールドカードでチャージ) |
実際に支払ってみるとどのくらいのポイントを獲得できるでしょうか?
排気量 | 税額(円) | ポイント獲得数 | |||
---|---|---|---|---|---|
0.5%還元 | 1%還元 | 1.5%還元 | 2.5%還元 | ||
1,000cc以下 | 25,000 | 125 | 250 | 375 | 625 |
1,000cc超1,500cc以下 | 30,500 | 152 | 305 | 457 | 762 |
1,500cc超2,000cc以下 | 36,000 | 180 | 360 | 540 | 900 |
2,000cc超2,500cc以下 | 43,500 | 217 | 435 | 652 | 1,087 |
2,500cc超3,000cc以下 | 50,000 | 250 | 500 | 750 | 1,250 |
3,000cc超3,500cc以下 | 57,000 | 285 | 570 | 855 | 1,425 |
3,500cc超4,000cc以下 | 65,500 | 327 | 655 | 982 | 1,637 |
4,000cc超4,500cc以下 | 75,500 | 377 | 755 | 1,132 | 1,887 |
4,500cc超6,000cc以下 | 87,000 | 435 | 870 | 1,305 | 2,175 |
6,000cc超 | 110,000 | 550 | 1,100 | 1,650 | 2,750 |
軽自動車(一律) | 10,800 | 54 | 108 | 162 | 270 |
排気量 | 税額(円) | ポイント獲得数 | |||
---|---|---|---|---|---|
0.5%還元 | 1%還元 | 1.5%還元 | 2.5%還元 | ||
1,000cc以下 | 29,500 | 147 | 295 | 442 | 737 |
1,000cc超1,500cc以下 | 34,500 | 172 | 345 | 517 | 862 |
1,500cc超2,000cc以下 | 39,500 | 197 | 395 | 592 | 987 |
2,000cc超2,500cc以下 | 45,000 | 225 | 450 | 675 | 1,125 |
2,500cc超3,000cc以下 | 51,000 | 255 | 510 | 765 | 1,275 |
3,000cc超3,500cc以下 | 58,000 | 290 | 580 | 870 | 1,450 |
3,500cc超4,000cc以下 | 66,500 | 332 | 665 | 997 | 1,662 |
4,000cc超4,500cc以下 | 76,500 | 382 | 765 | 1,147 | 1,912 |
4,500cc超6,000cc以下 | 88,000 | 440 | 880 | 1,320 | 2,200 |
6,000cc超 | 111,000 | 555 | 1,110 | 1,665 | 2,775 |
軽自動車(一律) | 10,800 | 54 | 108 | 162 | 270 |
スマホで自動車税を支払った場合、納税証明書は発行されません。そのため、納税証明書が必要な場合は、自治体に別途申請する必要があります。
なお、車検の際に自動車税・軽自動車税の納税証明書が必要になるのは以下のケースです。
※自動車税の支払い事実がシステムに反映される(車検時に納税証明書の提示が不要になる)までの期間は都道府県によって異なります。例えば東京都なら10日程度、千葉県では2~3週間(市町村窓口で納付の場合は最大2ヶ月)としています。
納税後すぐに車検がある場合や、そのほか急ぎで納税証明書が必要な場合についてはスマホ決済は向かないため、コンビニ決済で電子マネーを利用されることをおすすめします(nanaco、WAONでポイント還元を受けることが可能です)。
固定資産税や住民税も、自動車税同様にスマホ決済で支払えます。
自動車税は都道府県に支払う都道府県税(軽自動車税は市町村税)ですが、固定資産税と住民税は市区町村に支払う市町村税(東京都23区の固定資産税は東京都税)なので、納付先の自治体がスマホ決済に対応しているかどうかは改めて確認する必要があります。
住民税、固定資産税は自動車税よりもかなり高額になります。アプリによっては4期分割しても各スマホ決済の支払い上限やポイント付与上限に引っかかってしまう可能性もありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。