確定申告の本人確認書類には何が使える? どうやって提出するの?

マイナンバー

確定申告書を提出する際、本人確認書類が必要になります。この記事では、確定申告の本人確認に何が使えるのか、どのように提出するのかについてわかりやすく解説します。

この記事ではこんな疑問にお答えします!

  • 確定申告の本人確認書類って何が使える? 保険証でいい?
  • 本人確認書類はどうやって提出するの?
  • 確定申告の本人確認書類は省略できるの?

1.確定申告の本人確認書類には何が使える?

(1)確定申告の本人確認では「マイナンバーの確認」と「身元の証明」が必要

確定申告で申告書を提出する時、申告する本人の「マイナンバーの記載」と「本人確認書類の提示あるいは、写しの提出」が必要です。

マイナンバーカードを持っている場合は1枚で番号確認身元確認が出来ますので、マイナンバーカードの両面(の写し)で本人確認が出来ます。

マイナンバーカードがない場合は以下のように「①番号確認書類」と「②身元確認書類」がそれそれ必要です。

①申告者のマイナンバーが確認出来る書類(番号確認書類)

  • マイナンバー通知カード(現在の氏名・住所が記載されている場合に限る)
  • 住民票記載事項証明書(マイナンバーの記載が必要)
  • 住民票の写し(マイナンバーの記載が必要)

②マイナンバーの持ち主であることを確認出来る書類(身元確認書類)

下記のいずれかがある方はいずれか一点を用意しましょう。

  • 運転免許証
  • パスポート
  • 身体障害者手帳
  • 在留カード
  • 公的医療保険の被保険者証(保険証)
  • 税務署から送られる「確定申告のお知らせ」はがき
  • 年金手帳
  • 顔写真入りの学生証
  • 顔写真入りの社員証

上記をお持ちでない方は以下のなかからいずれか二点を用意しましょう。

  • 源泉徴収票
  • 印鑑登録証明書
  • 住民票の写し
  • 住民票記載事項証明書
  • 顔写真なしの学生証
  • 顔写真なしの社員証
  • 母子健康手帳公共料金や社会保険料、税金などの領収書

(2)確定申告の本人確認書類の提出方法

本人確認書類の提出(提示)方法は、下記のどの方法で確定申告を行うかによって異なります。

  • 税務署や各地の確定申告コーナーの窓口に持参
  • 郵送で提出
  • e-Tax(電子申告)で申告

税務署や各地の確定申告コーナーの窓口に持参

税務署などの窓口に持参した場合は、本人確認書類を「提示」します。市町村によっては、市などの申告会場で申告手続きをする場合に、写しの添付が必要になることもあります。

郵送で提出

郵送で申告書を提出する場合は、本人確認書類の写しを添付します。

e-Tax(電子申告)で申告

本人確認書類の提出は不要です。

2.確定申告書・添付書類台紙への本人確認書類の貼り方

(1)添付書類台紙への本人確認書類の添付方法

郵送による提出で、本人確認書類の写しを添付する場合は、所定の添付書類台紙に貼り付けて添付します。
のりづけが基本ですが、ホッチキスなどでも問題は無いようです。

写しはバラバラになることにないようにきちんとのりづけします。複数の書類がある場合は重ねて、それぞれの書類の端を糊付けします。

添付書類が大きい場合は折りたたみます。

確定申告書 添付書類台紙

(2)マイナンバーカードは両面のコピーを添付

マイナンバーカードを本人確認書類として使用する場合は、カードの表面および裏面の写しを貼ります。コピーを取る際はカードケースから出して裏面の12ケタの数字(マイナンバー)が分かる状態でコピーを取りましょう。

公的医療保険の被保険者証など裏面に住所が記載されているような本人確認書類を使用する場合も、表面と裏面のそれぞれの写しを添付します。

また、国税庁のホームページにも注意書きがありますが、本人確認書類は原本を貼ることの無いようにご注意ください

3.確定申告で本人確認書類の添付を忘れたらどうなる?

本人確認書類の添付を忘れて確定申告書を提出してしまうと、確定申告の手続きが受理されません。税務署から催促などがある場合もありますが、そのまま期限を過ぎてしまうと「期限後申告」の扱いとなり、延滞税などのペナルティの対象になる可能性があります

提出前に本人確認書類の添付はきちんと確認しましょう。

ただし、以下のようなケースでは本人確認書類の提示や添付は不要となります。

  • 電子申告(e-Tax)を利用する場合
  • 過去に開業届け書などを提出しており、青色申告による所得税の申告をする場合
    ※番号確認書類のみ省略できます。

4.確定申告では家族の本人確認書類も必要?

確定申告の際に控除などの関係で配偶者・扶養親族・事業専従者などの氏名を申告書に記載する場合はそれぞれの方のマイナンバーを記載する必要があります。ただしこのような場合はそれぞれの方の本人確認書類は必要ありません。

また、確定申告書を家族が代理で提出する場合、提出するだけであれば代理人(家族)の本人確認は必要ありません。

まとめ

今回は確定申告の際に必要な本人確認書類について解説しました。最後にこの記事のおさらいをしましょう。

この記事のおさらい

  • 確定申告の本人確認では「マイナンバーを確認できるもの」と「身元の証明ができるもの」が必要
  • マイナンバーカードを持っている場合は1枚で本人確認ができる
  • 確定申告書を添付する時は原本ではなく写しを使う

よくある質問

確定申告の本人確認書類とはどんな書類?

マイナンバーカードがあれば番号確認と身元確認の両方が確認できます。

マイナンバーカードがなければ、マイナンバーが記載された住民票と、運転免許証などの組み合わせになります。

詳しくは、こちらをご覧ください。

確定申告での本人確認書類の貼り方は?

所定の添付書類台紙に貼り付けて添付します。詳しくは、こちらをご覧ください。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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