給付金・協力金・助成金の勘定科目と仕訳は?課税されるの?
経済的に厳しい法人や個人事業主向けには、様々な給付金や協力金、補助金、助成金、支援金の制度があります。新型コロナウイ…[続きを読む]
東京都のサイトを参考に、感染拡大防止協力金の最新情報を詳しく解説します。
目次
「感染拡大防止協力金」とは、コロナウイルスの感染拡大防止に協力した事業者に対して休業補償として、東京都から支給されるものです。
東京都では、2020年の第1波、第2波の感染を通して、過去4回、休業要請または営業時間短縮要請を行っており、その間に休業をした事業者に対して、それぞれの期間ごとに、協力金が支給されています。
さらに、2020年冬から2021年にかけて、第3波、第4波、第5波の感染が到来しており、営業時間短縮要請に対する協力金は、5~16回目におよんでいます。
要請の内容 | 対象期間 | 協力金 | 申請期間 | |
---|---|---|---|---|
第1回 | 時短・休業 | 4月16日~5月6日 | 1店舗のみ:50万円 2店舗以上:100万円 |
4月22日~6月15日 |
第2回 | 時短・休業 | 5月7日~5月25日 | 1店舗のみ:50万円 2店舗以上:100万円 |
6月17日~7月17日 |
第3回 | 時短 | 8月3日~8月31日 | 1事業者20万円 | 9月1日~9月30日 |
第4回 | 時短 (23区のみ) |
9月1日~9月15日 | 1事業者15万円 | 10月1日~10月31日 |
第5回 | 時短 | 11月28日~12月17日 | 1事業者40万円 | 12月18日~1月25日 |
第6回 | 時短 | 12月18日~1月7日 | 1事業者84万円 | 1月26日~2月26日 |
第7回 | 時短 | 1月8日~2月7日 | 1店舗最大186万円 (1日当たり6万円) |
2月22日~3月25日 |
第8回 | 時短 | 2月8日~3月7日 | 1店舗168万円 (1日当たり6万円) |
3月26日~4月26日 |
第9回 | 時短 | 3月8日~3月31日 | 1店舗124万円 | 4月30日~5月31日 |
第10回 | 時短 | 4月1日~4月11日 | 1店舗44万円 | 5月31日~6月30日 |
第11回 | 時短・休業 | 4月12日~5月11日 | 1店舗68~600万円 1施設最大340万円 |
6月21日~7月30日 |
第12回 | 時短・休業 | 5月12日~6月20日 | 1店舗80~400万円 | 7月26日~8月31日 |
第13回 | 時短・休業 | 6月21日~7月11日 | 1店舗52.5~420万円 | 8月18日~9月17日 |
第14回 | 時短・休業 | 7月12日~8月31日 | 1店舗204~1020万円 | 9月15日~10月15日 |
第15回 | 時短・休業 | 9月1日~9月30日 | 1店舗120~600万円 | 10月14日~11月15日 |
第16回 | 時短 | 10月1日~10月24日 | 1店舗60~480万円 |
※過去実施分については、リンクをクリックすると、別のまとめ記事に飛びます。
【参照】飲食店等を対象「営業時間短縮等に係る感染拡大防止協力金(7月12日~8月22日実施分)」早期支給分の申請受付要項を公表します!
過去の協力金の支給に関して、申請から支給まで非常に長い期間を要しています。
一部の飲食店にとっては、死活問題であり、倒産を避けるためには、休業・時短要請に従わずに営業せざるを得ない店舗も現れています。
そこで、東京都は、一部の協力金の先払いを開始しました。
1店舗当たり 112万円(下限額4万円×日数28日分) ※前半4週間分
※差額については期間終了後の申請で支給
令和3年7月19日(月曜日)14時00分~8月6日(金曜日)
専用ホームページ または 郵送
東京都以外でも緊急事態宣言、または、まん延防止等重点措置が指定されている都道府県で、協力金の先払いが行われます。
都道府県 | 金額 | 受付期間 |
---|---|---|
埼玉県 | 70万円 | 7月19日~8月6日 |
千葉県 | 70万円 | 7月19日~8月6日 |
神奈川県 | 70万円 | 7月19日~8月6日 |
大阪府 | 84万円(重点措置区域) 70万円(区域外) |
7月21日~7月31日 |
沖縄県 | 80万円 | 7月19日~8月6日 |
対象者、必要書類など各回に共通した事項です。
それぞれの回で異なる内容については、それぞれの回のほうに記載しています。
東京都からの営業時間短縮要請に対して、それぞれの回で指定された全期間、要請に応じている事業者です。
次のような要件があります。
夜間時間帯(夜20時から翌朝5時までの間)に営業していた店舗が、次のいずれかに該当すること。
① 東京都の要請に応じ、朝5時から夜20時までの間に営業時間を短縮(終日休業を含む)すること。
② 酒類の提供については、朝11時から夜19時までの間に短縮すること。
毎回、専用サイトが設置されますので、そこから申請します。
簡易書留など郵便物の追跡ができる方法で郵送します。宛先は毎回変更されます。
申請書類を都税事務所・支所庁舎内に設置した専用ボックスに投函します。
封筒に、「営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金(○月○日~○月○日実施分)申請書類在中」 と明記します。
【参照】都税事務所 ・ 支所所在地
開庁時間:8:30~17:00(土、日、祝日、年末年始12月29日~1月3日を除く)
期限:申請期間の17時まで
感染拡大防止のため、窓口で対面での受付や説明は行いません。
今回、初めて申請する場合は、次のような書類が必要です。
2020年8月以降の時短要請協力金について、過去すでに申請されたことのある方で、支給決定通知が届いており、以前と同じ店舗・施設で申請する場合は、書類が簡略化されます。
(2020年4月、5月の休業等の要請に係る支給決定通知は対象になりません。)
注意事項のうち、重要なものだけ抜粋して紹介します。
以下4店の書類の住所が一致している必要があります。一致しない場合には、転居や住居相違に関する資料の提出が必要です。
誓約書の氏名は、申請者本人(法人は代表者)が手書きで署名します。ゴム印や電子署名はNGです。
誓約書の様式は毎回変わりますので、必ず申請する回のものを利用します。
営業許可書に営業者氏名と申請者の氏名が一致している必要があります。
協力金の申請には、食品衛生法で定める飲食店営業許可書または喫茶店営業許可書の提出が必要です。それ以外の許可書では申請できません。
対象店舗が実態として営業を行っていたかを確認するための書類です。そのため、対象店舗の所在地が記載されていれば、他の書類でも代替可能な場合があります。
店内に飲食スペースがあることが分かるよう、なるべく広範囲が入る形での撮影が良いです。
店舗の外観写真について、店舗の名称が確認できない写真はNGです。
指定された期間、営業時間が短縮されたこと(20時までの閉店、休業など)がわかる写真、店舗ホームページ、チラシなどが必要です。
アルコールを提供している店舗は、提供時間を制限していることがわかる写真等が必要です。
ステッカーに印字された店舗の名称が見える写真が必要です。店舗の名称が空欄または手書きのステッカーはNGです。
すべての回で共通の問い合わせ先です。
【参照】東京都:飲食店等を対象「営業時間短縮等に係る感染拡大防止協力金(6月21日~7月11日実施分)」について
【参照】東京都:大規模施設を対象「休業要請を行う大規模施設に対する協力金(6月21日~7月11日実施分」について
東京都からの営業時間短縮要請に対して、6月21日~7月11日の全期間、要請に応じている事業者です。
支給額は、飲食店等と大規模施設で異なります。
支給額は、事業者の規模と期間によって異なり、1店舗当たり合計52.5~420万円が支給されます。
1日当たり 売上高(※1) |
1日当たり支給額 | |
---|---|---|
大企業 | - | 減収分の4割相当 最大20万円(※2) |
中小企業 | ~7.5万以下 | 3万円 |
7.5万円~25万円 | 1日当たり売上高×0.4 | |
25万円~ | 10万円 |
※1 前年度または前々年度の1日当たりの売上高。創業時で前年度の売上がない場合には、1日当たり売上高7.5万円以下を適用
※2 中小企業でも大企業の方式を選択することが可能
1日当たり 売上高(※1) |
1日当たり支給額 | |
---|---|---|
大企業 | - | 減収分の4割相当 最大20万円(※2) |
中小企業 | ~8.3万以下 | 2.5万円 |
8.3万円~25万円 | 1日当たり売上高×0.3 | |
25万円~ | 7.5万円 |
支給額は次のとおりです。
1,000平方メートル超の大規模施設
営業時間短縮を行った面積千平方メートルあたり20万円/日 × (営業時間短縮要請に応じて短縮された営業時間/要請対象日の本来の営業時間)
テナント等
営業時間短縮を行った面積百平方メートルあたり2万円/日 × (営業時間短縮要請に応じて短縮された営業時間/要請対象日の本来の営業時間)
申請期間は、2021年8月18日(水)~2021年9月17日(金)です。
【申請はこちらから】
東京都感染拡大防止協力金 申請サイト(中小事業者向け)
東京都感染拡大防止協力金 申請サイト(大企業向け)
【参照】「営業時間短縮等に係る感染拡大防止協力金(7/12~8/31実施分)」について
東京都からの営業時間短縮要請に対して、7月22日~8月31日の全期間、要請に応じている事業者です。
支給額は、飲食店等と大規模施設で異なります。ここでは、飲食店のみ掲載します。
支給額は、事業者の規模と期間によって異なり、1店舗当たり合計204~1020万円が支給されます。
1日当たり 売上高(※1) |
1日当たり支給額 | |
---|---|---|
大企業 | - | 減収分の4割相当 最大20万円(※2) |
中小企業 | ~10万以下 | 4万円 |
10万円~25万円 | 1日当たり売上高×0.4 | |
25万円~ | 10万円 |
※1 前年度または前々年度の1日当たりの売上高。創業時で前年度の売上がない場合には、1日当たり売上高10万円以下を適用
※2 中小企業でも大企業の方式を選択することが可能
申請期間は、2021年9月15日(水)~2021年10月15日(金)です。
申請方法は
【申請はこちらから】
東京都感染拡大防止協力金 申請サイト(中小事業者向け)
東京都感染拡大防止協力金 申請サイト(大企業向け)
【参照】飲食店等を対象「営業時間短縮等に係る感染拡大防止協力金(9月1日~9月30日実施分)」の実施概要をお知らせします!
東京都からの営業時間短縮要請に対して、9月1日~9月30日の全期間、要請に応じている飲食店です。
支給額は、事業者の規模と期間によって異なり、1店舗当たり合計204~1020万円が支給されます。
1日当たり 売上高(※1) |
1日当たり支給額 | |
---|---|---|
大企業 | - | 減収分の4割相当 最大20万円(※2) |
中小企業 | ~10万以下 | 4万円 |
10万円~25万円 | 1日当たり売上高×0.4 | |
25万円~ | 10万円 |
※1 前年度または前々年度の1日当たりの売上高。創業時で前年度の売上がない場合には、1日当たり売上高10万円以下を適用
※2 中小企業でも大企業の方式を選択することが可能
申請期間は、2021年10月14日(木)~2021年11月15日(月)です。
申請方法は
【参照】「営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金(10/1~10/24実施分)」について
東京都からの営業時間短縮要請に対して、10月1日~10月24日の全期間、要請に応じている飲食店です。
支給額は、事業者の規模と期間によって異なり、1店舗当たり合計60~480万円が支給されます。
1日当たり 売上高(※1) |
1日当たり支給額 | |
---|---|---|
大企業 | - | 減収分の4割相当 最大20万円(※2) |
中小企業 | ~83,333円以下 | 2.5万円 |
83,333円~25万円 | 2.5万円~7.5万円 | |
25万円~ | 7.5万円 |
※1 前年度または前々年度の1日当たりの売上高。創業時で前年度の売上がない場合には、1日当たり売上高10万円以下を適用
※2 中小企業でも大企業の方式を選択することが可能
認証店と非認証店で異なります。
認証店(※1) | 非認証店 | |
---|---|---|
時間 | 21時まで | 20時まで |
酒類提供 | 11~20時まで | 自粛 |
人数 | 1グループ・1テーブル4人以内 | - |
※1 認証店:「感染防止徹底点検済証」(点検済証)の交付を受け、かつ、これを店頭に掲示している店舗
※2 非認証店:点検済証の交付を受けていない又は掲示していない店舗
所得税・法人税については税金がかかります。協力金の受給は通常の収入となり、収入金額や益金に加算する必要があります。
消費税はかかりません。不課税取引に該当します。
A.東京都が指定する全期間、休業もしくは営業時間の短縮に協力した事業者が「全面的に協力した」事業者が支給対象となります。
A.影響時間短縮等を告知するためのポスターを掲示している写真、チラシ、DM等を指します。次のような情報が記載されている必要があります。
A.「感染防止徹底宣言ステッカー」を申請して店舗に掲示し、店舗に掲示していることが明確にわかる写真を撮影して提出する必要があります。ステッカーの店名欄が、空白または手書きのものは認められません。
A.夜20時以降に「テイクアウト」のみで営業していた飲食店は、店内飲食は20時までに制限していますので、支給対象となります。
ただし、テイクアウト専門店や宅配専門の業者については、そもそも営業時間短縮要請の対象外であり、支給対象外です。
A.休業要請を受けているのは、その施設の運営をしている事業者となりますので、その事業者と何らかの業務契約をしていたフリーランスの方は支給対象外です。
A.協力金は、休業要請に応えた事業者に支給されるものです。休業要請を受けていない業種は支給対象外となります。
A.申請後の店舗追加はできません。同一事業者による複数回の申請は受け付られません。