インボイス制度で免税事業者からの仕入れは税額控除の対象外に!
課税事業者に向けて、インボイス制度で、免税事業者から仕入れた場合の、仕入税額控除の内容と経過措置について、また、課税…[続きを読む]
インボイス制度が始まったら、楽天市場を利用するうえでどんな変更点があるでしょうか。確認していきましょう。
目次
「インボイス(invoice)」とは「請求書」を意味する英単語です。
そして「インボイス制度」も、名前の通り「請求書」についてのルールを決める制度です。
インボイス制度では、「消費税を正しく記載した請求書」を「適格請求書」「インボイス」と呼び、仕入税額控除の適用にはこのインボイスが必要です。
楽天市場を利用する人のうち、インボイス制度によって影響をうけるのは主に事業者同士の取引です。
具体的には、次のような事業者です。
インボイス制度では、仕入税額控除の適用に適格請求書(インボイス)が必要で、楽天市場での売買でも同様です。
楽天市場で商品を購入するうえでインボイス制度の影響を受けるのは、仕入税額控除を利用したい課税事業者の皆さんです。
楽天市場に出店しているお店の中には、インボイスに対応しているお店と対応していないお店があります。
楽天市場で商品を購入した代金について仕入税額控除を適用したい場合、インボイスに対応しているお店を選んで商品を購入する必要があります。
楽天市場で商品を販売するうえでインボイス制度の影響を受ける可能性があるのは、事業者からの注文が多いお店です。
買い手の事業者としては、インボイスに対応していないお店から商品を購入すると、仕入税額控除を適用できない分だけ自社の利益が減ってしまいます。
このため、楽天市場に出店しているお店の中でも「インボイスに対応していないお店」よりは「インボイスに対応しているお店」から商品を購入するに越したことはないのです。
事業者からの発注が多いお店の場合、インボイスに対応していないことで取引が減少する可能性がある、ということですね。
ただし、インボイスを発行できるのは課税事業者のみとなっています。
楽天市場に出店しているショップがインボイスに対応しているかどうかは、会社概要のページを確認すればわかります。
商品ページから会社概要のページに遷移すると、会社概要やショップの営業時間等を確認することができますが、インボイスに対応しているショップであれば、会社概要の部分に「適格請求書発行事業者の登録:あり」と表示されます(スクショはUCCの楽天市場店より引用)。
また、下記のツールでも、会社名を入力することでインボイスに対応しているかどうかチェックすることが可能です。
楽天市場で商品を購入する場合、領収書の取得方法は次の2通りです。
インボイスを取得する場合は、①の方法、購入履歴からダウンロードする方法を利用します。
こちらは2023年9月中旬以降に対応開始する予定とのことで、下図のようにインボイスの登録番号が記載されます(画像引用:楽天市場)。
インボイス制度がはじまる2023年10月から数年の間は、事業者への負担を緩和するための経過措置が導入される予定です。
経過措置ができようされる間は、免税事業者との取引でも仕入税額の50~80%について、インボイスなしでも仕入税額控除が適用されます。