ロボアドバイザーとは|特徴とメリット・デメリットをシンプルに解説
「ロボアドバイザー」とは資産運用に関するアドバイスをしたり、実際に運用をお任せできるサービスです。 また、ロボアドバ…[続きを読む]
老後の生活資金のためにと、投資での資産形成に興味を持っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、元本割れなどのリスクを考えると、自分で投資するのは難しいと感じる人は少なくありません。
昨今は、そのような人の代わりに自動で資産を運用してくれるロボアドバイザーが人気です。
証券会社をはじめ、多くの企業が続々とロボアドバイザーでの資産運用サービスを提供しています。
そのなかでも「THEO+docomo」は、特にdポイント、dカードユーザーに人気があります。
この記事では「THEO+docomo」についてその特徴やメリット・デメリットについて説明します。
目次
THEO+docomoとは、ロボアドバイザー「THEO」を運用する株式会社お金のデザインとドコモが、提携して提供している資産運用サービスの一つです。
基本的には、THEOと同じアルゴリズムとAIによって資産運用されていますが、THEOと異なるのは、ドコモのdポイント関連のサービスや特典を受けることができる点です。
通常、株式投資には、さまざまな書籍やネットである程度の知識を得たり、日々の経済ニュースを注視したりする必要があります。
しかし、ロボアドバイザーを利用したTHEO+docomoなら、そのような時間や労力をかける必要はなく、気軽に資産運用を始めることができます。
THEO+docomoは「世界分散投資」という手法が取られており、世界経済が成長すれば同程度のリターンが期待できるため、投資初心者のみならず投資のプロも資産運用の選択の一つとしています。
THEO+docomoについて、その特徴を詳しく見ていきましょう。
THEO+docomoの基となっているTHEOは、ロボアドバイザーが資産運用してくれる投資一任型のサービスです。
THEOは、10年〜30年という長期的な運用の資産形成を目指しており、将来的に成長が期待できる分野を主な投資対象としています。
相場は常に上昇と下落を繰り返しますが、定期的に一定額の金融商品を購入することで、平均購入単価は平準化されます。
不況や天災などで、一時的に相場が落ち込んだ場合にも冷静に資金を投入し続けることで、相場の回復後は資産の増加が見込めます。長期的な投資だからこそできる資産形成方法といえるでしょう(ドルコスト平均法とよばれます)。
株式投資などではまとまった資金が必要ですが、THEO+docomoでは最低投資金額が1万円からとなっているため、無理なく積立投資を継続していけます。
THEO+docomoでは、投資を始める際にいくつかの質問に答えることでAIが自分に合った投資スタイルを提案し、実際にそれに沿って運用してくれます。
どのような株や債券、金などを買うか、どのようなバランスで買うかをAIに任せられるのも、大きなメリットの一つです。
資産額に応じたdポイントがもらえる!dカードからおつり積立も
資産額に応じたdポイントがもらえる!dカードからおつり積立も
THEO+docomoは、ドコモが提供しているdカードと連携することで「おつり投資」も可能です。
おつり投資とは、あらかじめ設定した支払金額単位(100円、500円、1,000年)に対するおつり金額を毎月積立て投資してくれるサービスです。
具体例を挙げて説明しましょう。
たとえば、支払金額単位を100円と設定します。dカードで450円の買い物をしたとすると、次のようにおつり金額が決まります。
500円(支払金額単位100円✕5)−450円=50円
買い物をするたびにおつり金額が算出され、毎月、おつり金額の合計額を自動的に積立投資してくれます。
小さい金額のおつりだとついつい無駄遣いをしてしまうという人には、ぴったりな投資方法でしょう。
THEO+docomoは、ドコモユーザの場合、預かり資産1万円につき毎月1.5ポイントが付きます。
ドコモユーザでない場合は、預かり資産1万円につき1ポイントです。このポイントも再投資できるので、投資元本を増やすことができます。
ドコモ口座とは、ネット上で買い物や送金ができる決済サービスのことです。ドコモ口座とTHEO+docomoを連携させることで、ワンクリックでドコモ口座から入金できたり、THEO+docomoからドコモ口座に出金できたりと非常に便利です。
また、dアカウントととも連携が可能です。
dアカウントとは、ドコモユーザだけでなく登録した人が利用できるアカウントのことで、このアカウントのIDを使いネットショッピングなどのさまざまなサービスを利用できます。
このdアカウントと連携させることで、初期登録や運用画面でのログインがスムーズになります。
THEO+docomoを利用している人は、dポイント投資で米国大型株に投資することができます。
これは、THEO+docomoユーザー特有のメリットです。
ロボアドバイザーが運用するTHEO+docomoとはいえ、相場が大きく下落するときにはポートフォリオが一時的に含み損を抱える場合があります。
もし、このような相場下落時に利益確定すると、元本割れを起こす可能性もあるでしょう。
どのような投資スタイルであれ、リターンと同じだけのリスクはあるということを覚えておきましょう。
THEO+docomoは、10年〜30年という長期的な資産運用スタイルです。
株式投資やFXのように短期的なリターンを狙ったものではないので、すぐに大きなリターンを得たいという人には不向きです。
THEO+docomoは、比較的少額の1万円から投資を始められますが、出金は10万円からとなっています(「THEO」は2020年4月7日から最初の投資が10万円からになります)。
そのため、10万円以下の金額を出金する場合は、解約するしかありません。
投資金額が10万円以上でなければ、THEO+docomoが目指す利益を生み出すことが難しいといったことがその理由です。
THEO+docomoでは、入金してから買付ができるようになるのは、最短で翌営業日です。
また、出金依頼から現金化するまでは、最短で5営業日かかります。
証券会社などが提供している即時入金サービスと比べれば、入出金に時間がかかることは否めません。
THEO+docomoでは、時期によってさまざまなキャンペーンが提供されています。
次のようなお得なキャンペーンがあるので、興味がある人は活用してみましょう。
キャンペーンのうちの一つが手数料の割引で、利用状況に応じて手数料1.00%(税別・年率)が最大0.65%(税別・年率)まで引き下がるというキャンペーンがあります。
ある一定の期間は出金できないなど、いくつかの適用条件があります。
THEO+docomoでは、新規口座開設でdポイントがもらえたり、キャッシュバックがあったりとさまざまなキャンペーンを展開しています。
興味のある人は、日頃から気をつけてチェックしてみてください。
たとえば、2020年3月31日までは、おつり積立をした人に最大5000ポイントプレゼントのキャンペーンを行っていました。
それでは、THEO+docomoの始め方について説明していきましょう。具体的な流れは、次の4つのステップです。
THEO+docomoでは、年齢や年収など5つの質問項目に答えることで、その人に最適な資産運用方針を診断してくれます。
このステップを面倒に感じる人は、直接口座開設に進みましょう。
資産額に応じたdポイントがもらえる!dカードからおつり積立も
資産額に応じたdポイントがもらえる!dカードからおつり積立も
ユーザー登録には、メールアドレス・年齢・現在の金融資産額の3つの情報が必要です。
登録画面の案内に従って、パスワードを設定します。THEO+docomoでは、入力した情報を基に資産運用方針を設定します。
次に、dアカウントを登録します。dアカウントを持っている人は、案内のとおりにIDを入力します。dアカウントを持っていない人は、dアカウントを発行して登録に進みましょう。
ユーザー登録とdアカウント登録の両方が完了したら、「お客さま情報入力画面」で自分の情報を入力します。
情報の入力後、口座の種別を選択し確認事項をチェックして同意します。口座の種類では、「確定申告をTHEOに任せる(特定口座・源泉徴収あり)」を選択すると、運営会社が代わりに納税手続きをしてくれますが、選択しない場合は自分で確定申告をする必要があります。
次に、マイナンバーが確認できるものをアップロードします。マイナンバーが確認できるものとしては、次の3つが挙げられます。
マイナンバーカード以外であれば、本人確認書類(運転免許証など)も一緒に提示する必要があります。
さらに、契約書面などの確認をし同意することで契約締結となります。
最後に積立・引き落とし口座の登録をおこない手続きは終了です。手続き後3日程度で、口座開設のお知らせが簡易書留通知で送られてきます。
THEO+docomoのトップページから、dアカウントを使ってログインし入金メニューから入金の手続きをおこないます。最低投資金額が1万円なので、初めに1万円以上を入金します。
これで、THEO+docomoの投資をスタートすることができるので、早速試してみましょう。
THEO+docomoの概要と始め方をご説明してきました。
長期分散積立投資を完全にAIに任せることができる、数少ない選択肢の一つであるTHEO+docomoは、特に投資初心者の方におすすめです。
dポイントを貯めたり、dカードからのおつり投資もできますので、まずは気軽に始めてみてはいかがでしょうか。