白色申告とは|初めてでも簡単に確定申告をしよう
この記事では比較的簡単で初めての方でも間違いにくい白色申告について、特徴や必要書類、やり方の流れを解説していきます。[続きを読む]
青色申告と白色申告にはどんな違いがあるのでしょうか。
この記事では、記帳のやり方や用意する書類、税制上のメリットなど両者の違いを整理します。皆さんが自分に申告方法を選ぶうえで参考になれば幸いです。
自営業者や個人事業主、フリーランスの方など事業などで得た所得がある場合には、確定申告を行い所得と納税額を明らかにしなければなりません。
確定申告の方法には「白色申告」「青色申告」の2種類があり、主な違いとしては帳簿の作成方法が挙げられます。
白色申告では、収入と支出のみをシンプルに記帳する「単式簿記」を採用します。
青色申告では、複式簿記を採用しており「借方」や「貸方」といった専門的な概念を用いて帳簿を行っていきます。
複式簿記ではシンプルな収入と支出だけではなく、収入と支出によってお金がどのように動いたのか、その原因などを詳しく記帳していきます。
両者の違いを簡単にまとめると、
といった形になります。
誰でも簡単に行える白色申告に対して、青色申告は会計知識が必要になってきます(確定申告ソフトがあれば会計知識に不安があっても青色申告が可能です)。
それぞれの申告方法について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
青色申告と白色申告の違いについて詳しく解説していきます。
記帳方法による違いだけではなく、それぞれのメリット・デメリットなども含めて違いをまとめていきます。
青色申告の特徴は以下の4点です。
複式簿記による記帳が必要な上に損益計算書や貸借対照表といった必要書類を用意しなければならず白色申告よりも複雑です。
その上、青色申告を行うには事前に所得税の青色申告承認申請所を提出する必要もあります。
複雑で手間のかかる申告方法ではありますが、最大65万円の特別控除が受けられるといった税制上のメリットがあります。
また、その他にも青色申告ならではの控除や税制上のメリットが数多くあるので、利用できる人に関しては利用しない手はないほどの魅力が存在します。
無料でも全ての機能を利用可能、確定申告書を作成できます。
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白色申告の特徴は以下の4点です。
単式簿記によるシンプルな記帳方法に加え、必要書類も簡単、事前の届出などが不要と簡単にできるのが白色申告の特徴です。
簡単で手間もかかりませんが、青色申告のような税制上のメリットは受けられません。
それぞれの申告方法の特徴をまとめると以下のようになります。
メリット | デメリット | 手間 | |
---|---|---|---|
白色申告 | ・必要書類が簡単 ・シンプルな単式簿記 ・事前の届出が不要 |
・税制上のメリットなし | かからない |
青色申告 | ・最大65万円の青色申告特別控除 ・その他利用できる控除多数 |
・必要書類が複雑 ・複式簿記での記帳 ・事前の届出が必要 |
かかる |
白色申告と青色申告を比較すると、一見白色申告の方がメリットが多いというように感じてしまいますが、確定申告を行うにあたって、税制上のメリットがあるかどうかは非常に大きい違いです。
そのため、可能な限り青色申告を利用するのが得策です。
特に、控除額を最大限利用して支払い税額を抑えたい方は青色申告を利用は必須とも言えるでしょう。
また、「あまり会計知識がない方」や「複式簿記で記帳を行うのが面倒な方」も今では会計・確定申告ソフトを利用することによって手間を抑えることができます。
どうしてもPCやスマホを利用するのが苦手な方であったり、青色申告での各種控除を利用するほど売り上げが多くない方以外は青色申告を利用するのがお勧めです。
以上を考慮しても青色申告を行うメリットを感じない方、手間をできるだけ減らしたい方は白色申告を選択するとよいでしょう。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかりと把握した上で自分に合う申告方法を選んでください。
無料でも全ての機能を利用可能、確定申告書を作成できます。
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ざっくりいうと、青色申告は記帳が少し複雑(複式簿記)だけど税制上の優遇があり、白色申告は記帳がより簡単(簡易簿記)だけど税制上の優遇がありません。
「青色申告」の適用を受けるためには、「所得税の青色申告承認申請書」を事前に税務署に提出する必要があり、「青色申告承認申請書」を提出していない人は、自動的に「白色申告」になります。
「複式簿記」を行うには簿記の知識が必要になり、損益計算書の他に貸借対照表の作成、総勘定元帳の作成が必要です。
「簿記の知識」と聞くと難しく感じてしまいますが、会計ソフトを導入することで、専門的な知識がなくても「複式簿記」で経理をすることができます。