会社員の確定申告はスマホで簡単! e-Taxの手順を解説【作業画面つき】
この記事では、会社員・アルバイト・パートの方向けに、スマホで簡単に確定申告を済ませる手順を、実際の作業画面をお見せし…[続きを読む]
確定申告の期間は約1ヶ月間と短く、また、税務署が空いている平日に時間をとることが難しい人も多いでしょう。
この記事では、
といった疑問にお答えします。
目次
まずは、確定申告の受付や相談を行っている税務署について説明していきます。
税務署の開庁時間は、原則、月曜日から金曜日(祝日等を除く)の午前8時半から午後5時までです。
土曜、日曜、祝日等は、閉庁しているため確定申告書の受付及び相談はやっていません。
また、確定申告期間は毎年混雑が予想され、受付終了時間が早まる可能性もあります。
余裕をもって提出を済ませるのが賢明でしょう。
一部の税務署では、確定申告期間中の休日に税務署が開いており、確定申告の受付や相談ができるようになっています。
2024年(令和6年)の休日開庁日は、2月25日(日)です。
この日であれば、直接税務署の窓口で確定申告書を提出することができます。また、書類の書き方がわからない場合や疑問点がある場合、税務署の職員の相談することもできます。
国税庁ホームページに、休日開庁を行っている税務署の一覧が掲載されています。
自分が確定申告を行う税務署が休日開庁しているかどうかは、国税庁ホームページおよび各税務署ホームページでご確認ください。
【参照】国税庁:令和4年分確定申告期の確定申告会場のお知らせ
税務署が開いていない休日でも、確定申告書を提出する方法が3つあります。
です。順に説明していきます。
すべての税務署には「時間外収受箱」というポストが設置されています。
時間外収受箱には24時間365日投函できるので、自宅で書類を用意できれば、土日・祝日や夜中など自分の都合のいい時間帯での提出が可能です。
収受日付印の押された確定申告書の控えが必要な方は、「確定申告書の控え」と「切手を貼り宛名を書いた返信用封筒」を同封する必要があるので注意してください。
フリーランス・個人事業主の方は、押印された確定申告書の控えは、ローンを組んだり給付金を申請したりするときに必要となるので、忘れずに準備しましょう。
税務署の開庁時刻より前に(担当者が確認するより前に)提出すれば、その前日に提出されたとみなされます。
例えば、3/16の午前8時半までに投函できれば、3/15に提出されたものとして処理されます。
ただし、税務署によって時間が前後する可能性もありますし、不備があった場合に修正できず、延滞金を払うことにもなるので、余裕をもって確定申告を済ませましょう。
郵送の場合も、税務署の開庁時間にかかわらず提出ができます。
封筒に特に規定はなく、書類を折りたたむことも可能です。
しかし、書類の数も多いので、A4サイズの書類を折らずに入れることができる、角2号封筒がおすすめです。
収受日付印の押された確定申告書の控えが必要な方は、「確定申告書の控え」と「切手を貼り宛名を書いた返信用封筒」を同封する必要があります。
また確定申告書は「信書」にあたるため、「信書便」または「郵便」で送る必要があります。
ゆうパックや宅急便では送れません。
消印の日付が提出日となります。
ポストの投函だと回収時間の関係で当日の消印が押されないことがあるので、提出期限が迫っているときは、直接窓口に持っていった方が安心できるでしょう。
e-Taxは、インターネット上で税金の手続きを完結できる国税庁のシステムです。
年々手続きは簡略化され、より使いやすくなっています。
e-Taxを使うことで、パソコンやスマホからいつでも簡単に確定申告を済ませることができます。
「確定申告書等作成コーナー」から利用できます。
24時間提出可能で、書類のプリントアウトや郵送も必要ありません。
詳しい手順は以下の記事をご覧ください。
確定申告の期限を過ぎてしまうと、後で余分に税金が徴収されてしまいます。
確定申告が間に合わなかった場合でも、なるべく早く申告をすることでペナルティを軽減できるので、気づいた段階で正直に申告をしましょう。
無申告加算税は、もともとの納付すべき税額に15~20%をかけて計算します。
15~20%ということでかなり重いペナルティですが、税務署の調査の前に自主的に申告を済ませると5%まで引き下げられます。
また一定の要件を満たしていれば重加算税は免除されることもあるので、期限が過ぎてもすぐに対応しましょう。
延滞税は、もともとの納付すべき税額に延滞税の割合をかけて計算します。
2023年は、申告期限から2ヶ月以内の分は7.3%、申告期限から2ヶ月を過ぎた分は8.7%です。
無申告加算税のように自主的な申告をしても救済されることはないので、すぐに対応しましょう。
青色申告者として承認されると様々な特典が受けられます。有名なものとして65万円の所得控除が受けられることが挙げられます。
しかし、確定申告の期限が過ぎると控除額が10万円まで減額してしまいます。
二年連続や、何度も期限を過ぎた場合には青色申告の承認自体も取り消しとなってしまう可能性があります。
税金の計算の改ざん・事実の隠蔽・税務署からの指摘を受けるなどした場合は、もともとの納付すべき税額に35~40%をかけた重加算税が課せられます。
このような悪質な場合はかなりの負担となることがわかります。
仕事を平日休めず税務署に行くことができない人でも、確定申告の方法は用意されていることが分かったと思います。
特にe-Taxはネット上で確定申告の手続きが完結するため、非常に便利です。
確定申告の期限が過ぎたことによるペナルティを受けないためにも、自分に合った方法で計画的に確定申告を済ませましょう。