「ディズニー」増税後のチケット価格とパーク内の軽減税率は?

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画像引用元|東京ディズニーリゾート

今や新しいアトラクションも増設され、人気絶頂の東京ディズニーリゾート。
そんなディズニーも10月から始まった増税および軽減税率の対象となります。

飲食料品は軽減税率の対象となるため、持ち帰りなのか店内飲食なのかによって税率が変わり、同じ商品であってもどこで食べるかによって価格が変わります。
また、お土産のお菓子についてもおもちゃの有無や、梱包されているものによって税率が変化する商品が出てきました。

10月になってから慌てないようにしっかりと今回の消費税増税と軽減税率に関しておさらいしておきましょう。

1.ディズニーのチケット価格

消費税引き上げに伴い様々な商品の価格が上昇しています。税抜価格で表示されているものであれば分かりやすく価格が上がっていくのですが、税込表示の場合、しれっと価格が上がっていることが多く確認が必要となります。
東京ディズニーリゾートのチケット価格は増税によってどのような変化を迎えるのでしょうか。

(1)チケットは増税の対象?

まず、そもそもの話としてディズニーのチケットが増税の対象になるのでしょうか。

結論を言ってしまうと、ディズニーチケットは増税の対象となります。
そして、2019年9月20日に東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドから消費税引き上げに伴う対応についてのプレスリリースが発表されました。

「消費税法改正に伴う対応について」
http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20190920_01/main/0/link/20190919_01.pdf

このリリースによると消費税の引き上げが開始される2019年10月1日に合わせて、新税率に即したチケット料金に改定されるという内容が記載されています。

1デーパスポート

  • 現行料金:大人7,400円、中人6,400円、小人4,800円
  • 改定料金:大人7,500円、中人6,500円、小人4,900円

1パーク年間パスポート

  • 現行料金:大人・中人61,000円、小人39,000円
  • 改定料金:大人・中人62,000円、小人40,000円

1日券についてはそれぞれ100円の値上げとなっており、その他のチケットに関しても増税分の価格引き上げが行われる予定となっています。

(2)過去の値上げの歴史

今回の消費税引き上げによってチケット価格が改定される東京ディズニーリゾート。これまでもチケット料金の値上げは何度か行われています。

直近では、2016年4月1日に行われた値上げです。この時は1デーパスポートが6,900円(大人)から現行の7,400円(大人)に引き上げられまします。

そして、今回のような消費税引き上げに伴うチケット価格の値上げとしては、2014年消費税が5%から8%に引き上げられた際、それに伴い1デーパスポートが6,200円(大人)から6,400円(大人)に値上げされています。

消費税の引き上げ自体はそこまで頻繁に行われることはないのですが、基本的に増税に合わせたチケット価格の値上げは行われています。
しかし、それ以外の要因による値上げも頻繁に起こっており、10年前のチケット価格と比較してみると以下の通りとなります。

  • 2009年1デーパスポート(大人):5,800円
  • 2019年10月1日以降1デーパスポート(大人):7,500円

このように10年で1,000円以上の値上げが行われてきました。

(3)チケットはいつ買えばお得?

ディズニーチケットの値上げは2019年10月1日から開始されます。なので、それまでにチケットを購入しておいた方がいいでしょう。
1デーパスポートであれば100円の違いしかありませんが、年間パスポートとなると1,000円以上の違いが生じます。
今後東京ディズニーランドや東京ディズニーシーの利用を考えている人は増税前にチケットを購入しておきましょう。

2.ディズニーランド/シーでのテイクアウトと店内の消費税

消費税引き上げの影響を受けるのはチケット代だけではありません。園内では、さまざまな飲食物が販売されており、それらも増税によって価格が変化します。
しかも、飲食物の場合、軽減税率の対象かどうかという点でも価格が変わってきます。

よくニュースなどで軽減税率について目にしますが、園内の飲食物に関しても販売形式などに応じて税率が異なってきます。

軽減税率が適用される判断基準の1つに「お店で食べるか」「テイクアウトするか」という点が挙げられます。

お店で食べる場合、これは「外食」に相当するため軽減税率は適用されず消費税は10%となります。
テイクアウトの場合、これは「飲食料品の販売」に相当するため軽減税率が適用され消費税は8%です。

ただ、これらの基準を用いてもどちらに判断されるか分かれる形態のお店もあり、複雑度が増しています。

東京ディズニーリゾートの場合、プレスリリースでは「飲食料品のお土産、飲食設備を持たない店舗または自動販売機で購入された飲食料品は、軽減税率の対象となります。(一部を除く)」と発表しています。

このように園内で食べるものに関して、消費税の引き上げと軽減税率の適用に伴い税率が異なってくるので注意しましょう。

テイクアウト、イートインに関してもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

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3.ディズニーランド/シーでのお土産の消費税

東京ディズニーランドや東京ディズニーシーで購入するお土産についても解説していきます。
飲食料品に関しては軽減税率が適用されるため消費税は8%となります。そのため通常の缶や箱、袋に入ったお菓子類のお土産に関しては8%が適用されます。

しかし、おもちゃ付きお菓子と判断されるようなものに関しては軽減税率の対象外となります。一般論として、商品の2/3以上が食品であれば軽減税率の対象となるのですが、細かい部分については公式の発表を待たなければなりません。

国税庁の軽減税率に関するQ&Aでは、遊園地内で販売する飲食物に適用される税率について公式に見解が発表されています。「消費税の軽減税率制度に関するQ&A(個別事例編)(問68:遊園地の売店を参照)」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/qa/03-01.pdf

おもちゃつきお菓子について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

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4.まとめ

消費税の引き上げによって東京ディズニーリゾートもチケット価格の値上げに踏み切りました。増税以外にもコンスタントな値上げを続けてきたので、そこまで影響があるわけではないと思いますが、年間パスポートなどを購入される方にとっては支払額がかなり変わるので確認が必要です。

また、軽減税率の適用開始についても見ておく必要があります。園内で食べる飲食物やお土産など軽減税率が適用されることで消費税が8%になるものがいくつもあります。
細かい税率の適用についてはまだオリエンタルランドからの発表を待たなければなりませんが、「テイクアウト」「イートイン」に関する軽減税率ぐらいは知っておくといいでしょう。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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