衆院選・参院選(選挙区・比例代表制)の仕組み
現在の日本では、衆議院選挙・参議院選挙のどちらも、次の2つを混合した仕組みがとられています。 選挙区選挙:候補者名で…[続きを読む]

2026年の衆議院(第51回衆議院議員選挙)は、2026年1月27日(火)公示、2026年2月8日(日)投開票の日程で行われます。
今回の衆議院選挙は、定数465の全議席が対象となります。
目次
世界的な原材料・エネルギー価格の高騰による物価上昇、保険料の増加など、国民生活はさらに厳しさを増していおり、今回の衆院選では、今までにも増して経済政策が大きな論点となると考えられます。
2025年の参院選では、「現金給付」か「消費税減税」かが、大きな争点となって争われ、結果的に、「現金給付」を掲げていた自民党が過半数をとれず、現金給付はなくなりました。一方、消費税減税の検討は進んでいません。
今回は、ほとんどの党が何らかの消費税減税を掲げていますが、「食料品のみ0%」と「すべて減税」の2パターンの案に分かれています。
高市内閣の支持率は高いですが、所属する自民党が議席を伸ばせるかどうかが注目されています。
当サイトでは、税制・社会保障・経済政策(一部)の観点のみに絞って、主要政党の公約を比較します。各政党の全ての政策を紹介することはできませんので、具体的な数値や方針を主に紹介します。
公約は「個人向け」「事業者向け」に分類していますが、これは「主に個人向け」「主に事業主向け」という意味であり、両者に共通する場合もあります。
それぞれの政党ごとに公約が多くあるため、なるべく抽象的な内容は避け、明確なものを中心に記載しました。
各党のホームページやTV・新聞メディアでのニュース情報を参考にしていますが、間違いがある場合にはご容赦ください。各政党のWEBサイトのリンクについては、参院選特設サイトがある場合はそのページに、ない場合は政党のトップページに対してリンクを貼っています。
各政党の政策・公約を一部の内容に絞ってまとめます。
| 政党 略称 |
現金給付 | 消費税減税 | 他 |
|---|---|---|---|
| 自民 | こども1人当たり: 2万円 |
食料品の消費税を2年間 ゼロとする検討加速 |
軽油引取税の
暫定税率廃止 |
| 維新 | - | 食料品の消費税を2年間ゼロに |
軽油引取税の
暫定税率廃止 |
| 中道 | - | 2026年秋から恒久的に 食料品の消費税をゼロ |
- |
| 国民 | - | 一律5%に減税 (賃金上昇するまで) |
- |
| 共産 | - | 一律5%に減税 さらに廃止を目指す インボイス廃止 |
- |
| れいわ | 国民一律10万円 | 廃止(最低でも5%減税) インボイス廃止 |
ガソリン税ゼロ |
| 参政 | こども1人当たり: 毎月10万円 |
段階的廃止 インボイス廃止 |
- |
| 社民 | - | 消費税を即時ゼロ インボイス廃止 |
- |
| 保守 | - | 食料品のみ恒久的に0% インボイス中止 |
- |
| みらい | - | 消費税据え置き | - |
国民一律の現金給付を公約に掲げているのは、れいわのみです。自民・参政は子どもに対する現金給付です。
チームみらい以外、消費税減税を掲げていますが、それぞれ、少しずつ内容が異なります。
なお、消費税一律減税の場合、消費税の税率が一つになりインボイスが不要になります。
一方、食料品の消費税のみ0%にしたうえでインボイスを廃止すると、事業者による不正が発生することが想定されます。
ガソリン暫定税率は2025年12月31日をもって廃止され、軽油引取税の暫定税率も2026年4月1日廃止予定となっていますので、争点にはなっていません。
ただし、れいわは、ガソリン税そのものの廃止を掲げています。
| 政党 略称 |
所得税 | 社会保険・年金 | 他 |
|---|---|---|---|
| 自民 | 年収の壁178万円以上に拡大 所得税減税:約3~6万円 |
- | - |
| 維新 | 金融所得課税を総合課税化 配偶者控除等の見直し |
社会保険料の負担引き下げ 最低保証年金を構築 第3号廃止 |
- |
| 中道 | NISA減税 | 給付付き税額控除制度 130万円のガケ解消 |
- |
| 国民 | 基礎控除の所得制限を撤廃 住民税も178万円の壁に 働く若者の所得減税 |
社会保険料還付制度 高齢者の窓口負担を2割 |
130万円の壁突破助成金
外国人に空室税 |
| 共産 | 所得税最大65% | 年金引き上げ、最低保障年金 子供の国保料ゼロ 後期高齢者医療制度廃止 |
相続税最大70% |
| れいわ | 所得税の累進課税を強化 金融所得課税の見直し |
社会保険料の引き下げ 後期高齢者医療制度を廃止 介護保険の国負担50%以上増 |
法人税引き上げ |
| 参政 | 所得税、住民税、社会保険の 年収の壁を200万円に引き上げ |
予防医療に保険適用拡大 |
国民負担率を35%以内に
税の種類を半分に減らす |
| 社民 | - | 最低保障年金月10万円 社会保険料の本人負担を25% |
法人税引き上げ |
| 保守 | - | - | - |
| みらい | - | 社会保険料の引き下げ | - |
所得税については、いろいろな案がありますが、参政党が年収の壁を200万円まで一律引き上げという大胆な案を掲げています。
社会保険については、社会保険料の引き下げや、最低保障年金による年金額を確保する公約が多いです。
そのほか、相続税・贈与税の最高税率をかつての70%に戻す、金融課税の是正など、富裕層への課税を強化する案もあります。
【出典】自民党:公約・政策パンフレット
以前の自民党と比較して、物価高対策に対する具体的な数字を、わかりやすく公約に掲げています。
食料品のみ消費税0%については、公約には明確に掲げていません。「飲食料品は、2年間に限り消費税の対象としないことについて、今後「国民会議」において、財源やスケジュールの在り方など、実現に向けた検討を加速します。」とだけ記載しています。
また、給付付き税額控除についても、「制度設計を進めます」とだけ記載しています。
【出典】中道改革連合「2026主要政策パンフレット」
公明党と立憲民主党のそれぞれの元党員が集まってできた政党です。「生活者ファースト」を第一に掲げています。
公約には多くの項目が記載されていますが、具体的な数値はほとんどなく、抽象的な内容が目立ちます。
消費税について、2025年参院選では、公明党は「軽減税率の引き下げの検討」、立憲民主党は「食料品のみ1年間限定で0%」、としていましたが、中道では、「食料品のみ恒久的に0%」としています。
物価高対策は、食品のみ消費税を2年間ゼロ(免税)としていますが、他の野党と違うのは、中長期的には「消費税を8%で軽減税率を廃止」したうえで、最終的には、地方税に移行し、地方がそれぞれ税率を設定し、地方の財源とすることです。
2025年参院選では「社会保険料を年6万円負担減」と、具体的な金額を提案していましたが、今回は、その金額が消えました。
「維新八策 2026」と称された、498項目におよぶ基本政策を掲げており、非常に多くの内容が盛り込まれています。
以前から、「副首都構想」「道州制」を打ち出しており、国が主体ではなく、地方が主体となる政治・経済構造に変更することが、政策全体の根幹となっています。
【出典】日本共産党:2026参院選 政策
物価高対策は、消費税5%への減税、最終的には、廃止を目指しています。その代わりに、所得税・相続税の最高税率を引き上げて、高所得者や富裕層からの課税を強化します。また、法人税も引き上げ、大企業の内部留保に対しても課税します。
高齢者への年金も減らさず、むしろ増やすことを想定しています。
全体として、一部の高所得者や富裕層に対して、課税や社会保険料の徴収をさらに強化し、低所得者層の負担はさらに減らすことで、国民全員ができるだけ平等になる社会を目指していると考えられます。
ほかにも約100項目にわたる、細かい政策を掲げています。政策の内容が過去から一貫しているのが特徴的です。
【出典】国民民主党の政策2026
物価高対策は、消費税5%への減税です。また、「手取りを増やす」というスローガンで、もともと現役世代の所得税減税を掲げており、住民税についても、全員一律で基礎控除額を引き上げ、年収178万円の壁を実現します。
賃金をあげた企業には、法人税だけでなく固定資産税や消費税の減税もします。
全体的に、具体的な金額が内容が多く、若者や就職氷河期世代に対する政策を強くうちだしています。
【出典】れいわ新選組:衆院選2026
物価高対策は、消費税を廃止、現金給付10万円と、両方に言及しています。さらに、ガソリンの暫定税率廃止だけでなく、「ガソリン税ゼロ」としています。
毎回、すべての政党の中で最も挑戦的と思われる公約を掲げています。全体的に短い言葉でわかりやすい公約になっています。
子ども手当一律月3万円など、子育て世帯支援や教育無償化が大きな特徴です。580万人の奨学金を帳消しというのもインパクトがあります。
全体的に、働く現役世代や子育て世代の負担を軽減すること、また、低所得者のサポートに重きが置かれています。
【出典】参政党:第51回衆議院選挙
0~15歳の子ども1人につき月10万円の教育給付金の支給、所得税・住民税・社会保険の年収の壁を200万円まで一律引き上げ、という大胆な政策を打ち出しています。
受験戦争からの解放、国民の帰属意識の改革、16歳から投票権を付与など、独特な政策もいくつか見られます。
2025年参院選では、日本の文化や国体を守るという思想理念が公約に前面に出ていましたが、今回は、思想・理念は控えめにしたうえで、具体的な政策が多く掲げられています。
【出典】社民党:第51回衆議院議院総選挙
物価高対策は、消費税の食料品消費税ゼロです。
社会保険料の労使負担割合を1:3にするという案は、他党にない大きな特徴です。
【出典】日本保守党:重点政策項目
物価高対策は、消費税の食料品消費税ゼロです。
全体的に、日本の国体や伝統文化を守るという思想理念を基に公約が作成されています。
【出典】チームみらい「2026衆院選」
昨年の参院選で党首の安野氏が初当選を果たした新党です。
唯一、「消費税率を据え置く」という公約を掲げています。
具体的な公約の項目は少ないですが、IT技術・テクノロジーで、政治やお金を見える化して改善を図ろうとしています。また、「対立しない」ことを理念の一つに掲げており、他党の批判や批評をすることはなく、多くに人から幅広い意見を集めて政策を作っていくことを基本としています。
政党が政策を作るのではなく、みんなが政策を作るという、他にない考え方です。
党内で主張が折り合わないという理由で、党としての統一の公約が発表されていません。
共同代表の原口氏は「消費税は廃止」、河村氏は「消費税は5%」と主張しています。
参院選は小選挙区と比例代表制の2つの方式に分かれています。仕組みを詳細を下記で解説しています。
2025年参議院選挙の給付金・税金・経済政策関連の政策・公約(マニフェスト)を比較しています。
この当時から、公約が変わった政党もあれば、変わらない政党もあります。