年末調整でボーナスの金額がわからない時はどうすればいい？

この記事では、年末調整書類の記入で、ボーナス・賞与の金額が分からない時にどうすればよいか解説します。

1．年末調整にはボーナス（賞与）の金額も記入する？

年末調整で会社に提出する基礎控除申告書には、今年1年の「給与収入」と「給与所得」を記載する欄があります。

こちらの申告書の「収入金額」欄には、今年1年分の給与の合計を記載します。ここでいう「給与」には以下の全てが含まれます。

• 給与
• ボーナス・賞与
• 通勤手当を除く諸手当（残業代・休日出勤手当・職務手当・住宅手当など）

ボーナス・賞与の金額を個別に記入することはありませんが、収入金額の計算に賞与の金額も含める必要があるということですね。

2．年末調整でボーナス（賞与）の金額が分からない時は？

基礎控除申告書に記入するのは、その年の1月1日から12月31日までに受け取るすべての給与の合計額です。

年末調整は10月、11月に行いますが、冬の賞与が出るのは12月という会社が多いでしょう。

年末調整の時点では冬の賞与の金額がわからない、支給されるかどうかも未定というケースもあります。

この場合、対応方法としては以下の2パターンが考えられえます。

• 過去のボーナスを参考に冬季ボーナスの金額を見積もる
• 前年の源泉徴収票を見て収入金額をそのまま転記する

過去のボーナスを参考に冬季ボーナスの金額を見積もる

夏季ボーナスの金額、あるいは前年の冬季ボーナスの金額をそのまま今年の冬季ボーナスの金額と仮定して収入金額を見積もる方法です。

前年の源泉徴収票を見て収入金額をそのまま転記する

給与と賞与を分けて計算せず、年間の給与収入を昨年と同等と仮定して見積もる方法です。

昨年の源泉徴収票の「支払金額」欄に給与・賞与の合計額が記載されていますので、ここに書いてある金額を、そのまま基礎控除申告書の「収入金額」欄に転記しましょう。

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3．ボーナス（賞与）の金額が間違っていたらどうなる？

ボーナスの見積方法については先ほどお伝えした通りですが、ボーナスは毎年必ず支給されるという決まりがあるわけではありません。

中小企業では特に、会社の業績次第で支給される年と支給されない年があるケースも多いです。

前年の支給額を参考に見積をしても、そもそも支給されないとなれば収入金額に大きな誤差がでてしまいますよね。

しかし、ご自身の勤務先（年末調整を受ける勤務先）から支給されるボーナスについては、金額に誤りがあっても特に問題はありません。

年内最後の給与・ボーナス（賞与）が支給される際に、給与収入・給与所得の金額は会社の方で修正をしてくれるからです。

ただし、配偶者や扶養親族の収入についてはこの限りではないので、年末調整後にボーナスを受け取った場合は控除の所得要件に抵触していないか等、きちんと確認し、必要であれば年末調整書類の再提出、あるいは確定申告を行う必要があります。