タワマンのメリット&デメリット

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タワマン タワーマンション

年々タワマン(タワーマンション)が増えています。タワマンによっていろいろですが、ここではタワマン共通の一般的なメリットと意外なデメリットを紹介します。
タワマン購入を検討する際のご参考にしてください。

1.タワマンのメリット6選

(1)高層階からの眺めが最高

「高層階からの眺望」はタワマンの最大のメリットです。タマワンにあこがれている人、タマワンを購入する人のほとんどが、このメリットを期待しています。
タワマンはそもそも、便利で、かつ眺めの良い立地に建てられますし、高層階になれば視界を隔てる建物もありませんので、思わず息をのんでしまうような最高の景色を、毎日楽しむことができます。

注意点ですが、部屋からの視界を遮る位置に、新たにタワマンが立つ可能性もあります。タワマン購入の際は、周囲に空き地がないか等、一度確認してみるといいかもしれません。

(2)豪華な共用施設

タワマンには、フィットネスジムやプール、ゴルフレンジ、キッズルーム、ゲストルーム、ビューラウンジ、ライブラリーなど、豪華な共用施設が完備されており、外の施設を利用せずとも、タワマン内で多くの用事を済ませることができます!

さらに、マンションによっては、ビューラウンジで音楽の生演奏を聴くことができたり、共有スペースでお祭りが開催されたりと、設備を活かした楽しいイベントに参加できるケースもあります。

(3)セキュリティが強固

タワマンには、住人の安心・安全を守るため、通常のマンションよりも強固なセキュリティ体制が敷かれています。具体的には、オートロックがエントランス、エレベーターの入り口、居住エリアの入り口など、二重、三重に設置されていたり、防犯カメラによる24時間の監視体制が整っていたり、入り口にはコンシェルジュが常駐、棟内には警備員が巡回していたりします。

ただし、絶対に安心ということはありませんので、ご注意ください。
例えば、入り口にコンシェルジュが常駐していても、運送業者や郵便局員に成りすまして堂々と侵入する犯罪者もいますし、高層階だから安心だと思っていても、マンションの修繕で組まれた足場を伝い、ガラスを割って空き巣が侵入する、なんていうケースもあります。

タワマンに住んでいても、防犯意識は常に持っていないといけませんね。

(4)いつでもゴミ出しができる

タワマンでは、棟内にあるごみ置き場に、曜日や時間に関係なく、24時間いつでもゴミを出すことができます。マンションによっては

  • ダストボックスが高層階にもある
  • 古紙・新聞の置き場が各階にある
  • 各部屋に生ごみのディスポーザーがオール電化でついている

など、ごみ捨ての手間がより軽くなる設備も備わっています。

「ディスポーザー」とは、生ごみを簡単に処分してくれる機械のことです。高層階に住んでいると、ごみ捨てにいくにも距離がありますから、下まで行かなくてもごみを捨てられたり、部屋で生ごみを処理できてしまうのは嬉しいですね。

(5)外からの目が気にならない

タワマンのような高層建築では、周囲に同じ高さの建物はそうそうありません。素晴らしい景色を楽しむことができるだけでなく、外から覗かれる心配もありません。外の目を気にしてストレスをためることもなく、カーテンを開けて開放的に過ごすことができます。

(6)虫が来ない

高層階では、虫が飛んでこれる高さではないため、窓を開けていても虫の侵入は限りなく少ないです。風は強いですが、気兼ねなく窓を開け、空気を入れ替えたり、外の空気をすったりしてリフレッシュできます。

もちろん、普段から部屋を清潔に保っておくことが第一ですが、害虫が苦手な人にとってはこれも大きなメリットといえるでしょう。

2.タマワンのデメリット4選

(1)意外と音が響く

タワマンは、その豪華さから、壁も厚く、防音性が高いとイメージする方が多いです。また、高層階に行けば行くほど、車の走行音や地上の喧騒が聞こえにくいというイメージもあるでしょう。
ですが、実際には、建物を軽くするため、タワマンでは軽量な建材を用いられることが多く、そのため、上下左右の部屋から音が響きやすいという性質があります。

ですから、洗濯機や掃除機の使用で騒音トラブルが起きるなんてことも普通にありますし、時には一般的なマンション以上に、住人同士の配慮が求められます。

(2)朝の通勤時間と点検時はエレベーターが混む

タワマンのエレベーターは待ち時間が長い、という話はよく聞きますが、通常はエレベーターで長く待たされることはほとんどありません。

ただ、朝の通勤時間やエレベーターの点検時は確かに混雑するので、生活パターンによっては、ストレスに感じる人もいるでしょう。
エレベーターを待つ時間が短いと感じるか長いと感じるかは、人によって違いますので、気が短い方は、イライラするかもしれません。

タマワンのエレベーターは高速ですので、乗ってしまえば、すぐに目的の階に着きます。
エレベーターによっては、液晶ディスプレイに、その日のニュース・天気や、ちょっとした豆知識を表示していたりしますので、それを見たりすれば気が紛れるでしょう。

(3)インターネットが遅い

タワマンでは、一括で光回線の契約をしていることが多く、一つのケーブルを多数の部屋で共有する形になるので、みんながインターネットを使う時間はつながりにくいケースもあります。

また、高層階では携帯の電波が弱くなりやすく、館内に電波の増幅器を設置するなど、対策が取られていればそこまで不便に感じることはありませんが、重い動画やゲームなどを楽しむ際にはストレスに感じることもあるかもしれません。

(4)費用が高い

立地も眺めも良く、豪華な設備が整ったタワマンは、購入するにせよ、賃貸で済むにせよ、費用も通常のマンションより高額です。

賃貸なら、都内のマンションで家賃相場が約30万円前後ですから、仲介料や敷金・礼金を考えると、初期費用で200万前後が必要になります。
購入の場合、月々のローン返済に加え、様々な費用で毎月10万円前後の支払いを覚悟する必要があります。

  • 共用部分の維持・管理に用いられる管理費
  • 建物の大規模修繕が必要になった時のために積み立てる修繕積立金
  • 駐車場の利用料金
  • 共用施設の利用料金

などなど、タワマンで暮らすうえでかかる費用は多岐にわたります。

特に、タワマンの管理費や修繕積立金は、通常のマンションと比べても高額になりやすく、修繕積立金だけで、毎月数万円になることも珍しくありません。

それでも修繕費の積み立てが不足するケースは少なくありませんので、あとから修繕費が値上がりするリスクなども考えられます。

ただ、修繕積立金が高いということは、将来の大規模修繕に備えてちゃんと資金が確保されていますので、タマワンの資産価値は落ちにくく、安心して長く住むことができるでしょう。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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