【2024年版】ボーナス・賞与にかかる税金はいくら? 節税対策はできる?
賞与・ボーナスにかかる税金の種類、賞与・ボーナスから引かれる税額の計算方法、税金の節税対策をわかりやすく解説します。[続きを読む]
ボーナスの支給を楽しみにしていたのに、いざ振り込まれてみると、税金の天引き額にショックを受けた……そんな経験をした方も多いでしょう。この記事では、ボーナスから引かれる税金や社会保険料について、昔との違いも含めて解説します。
目次
待ちに待ったボーナスの支給。でも、実際に振り込まれた金額を見て、思っていたより天引きが多くてびっくりしてしまったことはありませんか?
ボーナスがせっかく支給されても、手取りは額面の約7〜8割となり、2〜3割は天引きされてしまいます。
ですが実は、これは昔からそうというわけではありません。
実は昔よりも今の方が、ボーナスの天引きがひどくなっているんです。
一体なぜこんなことになっているのか解説していきます。
ボーナスから引かれるのは所得税です。普段のお給料からは所得税に加えて住民税も天引きされていますが、ボーナスから住民税は引かれません。
例えば以下のような条件の会社員が50万円の賞与をもらう場合、2万6115円の所得税が賞与から天引きされることになります。
賞与に対する課税のはじまりは1920年です。100年以上も昔から、ボーナスには税金がかかっていたんですね。
また、ボーナスにかかる所得税の税率も、ここ数十年でそこまで上がったわけではありません。
ボーナスからの天引きは昔に比べて高いという話を冒頭で少ししましたが、その原因は実は税金ではないのです。
では、一体なぜ現代の賞与はこんなにも天引きされてしまうのでしょうか。
さきほど、30代独身の会社員が50万円のボーナスを貰う際に、約2万6千円の税金が天引きされるという例をだしましたが、この時、同時に次のような社会保険料も天引きされます。
税金の天引きが約2万6千円だったのに対し、社会保険料の天引きは総額で73,700円。
そう、私たちのボーナスを大幅に削っているのは実は、税金よりも社会保険料なのです。
そのうち厚生年金保険料を見てください。ダントツの天引き額となっていることが分かりますよね。
厚生年金保険料率は、
と、ここ20年で6%も引き上げられています。
そう、社会保険料の値段も一定ではなく、値上げがあるんですね。
税金の税率が上がる時は大きなニュースになりますが、社会保険料はしれっとあがって大きな話題にならないことも多いので、気づかないうちに負担が増えているということになるんです。
ご自分の賞与からいくら社会保険料が引かれるか気になる方は、以下のツールで簡単に調べることができますよ。
実は、昔はボーナスから社会保険料が天引きされることはありませんでした。
1995年からは「特別保険料」という名目で保険料が徴収されるようになりましたが、特別保険料の本人負担分は0.5%と非常に低く、天引き額もたいしたことはなかったんですね。
ですが、2003年から現在の方式で社会保険料が引かれることとなり、ボーナスは大幅に削られるようになってしまったのです。