マイナンバーカードの写真が気にいらないけど変更できるの?

マイナンバーカードに表示してある顔写真は、交付申請をする際に、撮影または選んだ写真を使いますが、中には「マイナンバーの顔写真が気に入らない」と後悔している人もいるかもしれません。

できれば気に入らない写真を変更したいものですが、実際のところマイナンバーカードの写真だけを変更できるのでしょうか?

1.マイナンバーカードの写真だけの変更はできない

マイナンバーカードでは「顔写真のみ」の変更はできません

ただ、生涯に渡って同じ写真を使うわけではありません。

マイナンバーカードには、下記の有効期限が定められており、更新手続きの際に新たに写真を提出します

マイナンバーカードの有効期限 電子証明書の有効期限
発行日時点の年齢が
20歳以上の人
発行日から10回目の誕生日 発行日から5回目の誕生日
発行日時点の年齢が
19歳以下の人
発行日から5回目の誕生日 発行日から5回目の誕生日

「◯回目の誕生日」というのが少しややこしいですが、例えば、7月1日が誕生日の大人(20歳以上)の人が2020年7月2日にカードを発行した場合、10回目の誕生日を迎えるのは2030年7月1日です。

しかし、2020年6月30日にカードを発行した場合、10回目の誕生日を迎えるのは2029年7月1日となります。

発行した日によって、実質的な期間が1年前後ずれるので「発行日」をよく確認しておきましょう。

最近カードを発行した人なら「5年」または「10年」の期限とざっくり覚えておけばいいでしょう。

長期間に渡って使用する写真ですので、できるだけ綺麗な写真を使った方がいいですね。

有効期限が切れると利用できなくなる

参考までに、有効期限が切れてしまうと、マイナンバーカードとしての機能は全て失効してしまいます。

身分証明書や電子証明書としても使えませんし、行政手続きなどもできなくなります。

2021年3月からマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになるなど、機能が増え便利になる反面、期限切れによるデメリットが大きくなるので注意してください。

2.再交付申請をすれば写真を変更できるが、手数料がかかる

もし写真の変更を希望する場合には、今お持ちのマイナンバーカードを一旦廃止または返納し、再交付申請を行う必要があります。

廃止・返納から再交付までの間、一時的にマイナンバーカードを利用できない期間が生じます。

また、再交付手続きには手数料が必要です。

再交付手数料は800円で、電子証明書が必要な場合は追加で200円(合計で1,000円)かかります。

1,000円払えば実質的に写真変更を行えますが、それでも再交付の対象者は次の場合に限られます。

  • マイナンバーカードを紛失、焼失、または著しく損傷した場合
  • マイナンバーカードの機能が損なわれた場合

「写真が気に入らないから」という理由は対象外となる可能性が高いため、実際に手続きをする場合には「紛失した」と申し出るしかないかもしれません。

まとめ

結論として、マイナンバーカードの写真だけの変更はできません。

大人であれば、最長10年間利用しますので、きれいな写真でカード申請するようにしましょう。

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服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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