特別定額給付金 郵送による申請書の書き方【記入例つき】
特別定額給付金10万円をもらうには、自宅に届いた申請書に記入して郵送するか、またはインターネット(オンライン)で申請を行います。
オンライン申請はトラブルが続発しており、郵送による申請が確実な方法です。
ここでは、郵送による申請書の書き方を、記入例とともに解説します。
本記事は総務省のサイトの内容を基に作成しています。
【参照】特別定額給付金|郵送で申請する|総務省
目次
はじめに
申請書のフォーマット
ここでは、総務省の特別定額給付金ポータルサイトに掲載されている申請書のフォーマットを利用しています。
市区町村によっては、独自の申請書のフォーマットを利用していることもありますので、その場合は、そちらの書き方に従ってください。
封筒の開封
このような封筒が、お住いの市区町村から届きます(新宿区の例)。
中には、通常、次のようなものが同封されています。
- 申請書
- 記入例
- 返信用封筒
1.表面:必要事項の記入
申請書は表面と裏面があります。まず、表面です。
(1)世帯主の情報
世帯主のフリガナと現住所は、あらかじめ印字されています。
まず、下記事項を記入します。
- 申請日
- 住んでいる場所の市区町村名
- 世帯主の氏名・生年月日・連絡可能な電話番号
氏名欄に印鑑を押します。認印でも問題ありません(振込先口座の銀行印である必要はありません)。
シャチハタがOKかどうかの記載はありませんが、申請書類であることを考えると、通常の印鑑のほうが良いでしょう。
※市区町村によっては、押印が必要ない場合もあるようです。
(2)給付対象者
給付対象者のリストは、世帯全員分、あらかじめ印字されています。間違いがある場合は、赤文字で訂正してください。
もし、家族の中で、定額給付金の受給を希望しない人がいる場合には、右側のチェックボックスに「☓」印を記入します。
【注意】給付を希望する場合は、チェックしてはいけない!
給付を希望する場合には、チェックは不要です!
間違えてチェックする人が多いようですが、振込が遅れる要因になりかねませんので、ご注意ください。
郵送してから、チェックしたことに気づいたら?
至急、お住いの市区町村の担当課に電話で連絡しましょう。
原則的には、申請者が自分の意思で「希望しない」を選んだと判断されます。
ただし、一部の市区町村では、仮に「希望しない」欄にチェックが入っていたとしても、振込先口座欄に記入があれば、給付を希望していると判断して振込の処理をするようです。
ただ、必ずしも、そのような判断をするとは限りませんので、振り込まれない可能性もあります。
間違ってチェックしてしまったことを伝えれば、訂正してもらえる可能性もあります。
ただ、給付決定後は訂正しないとしている市区町村もあります。また、詐欺等を防止するため、電話での個別のやりとりはできるだけしないところもあります。
間違いに気づいたら、とにかく、早めに連絡するしかないでしょう。
(3)受取方法
下記のどちらかを選択します。銀行口座を持っている人は、原則、Aを選択します。
- A:指定の金融機関口座への振込を希望
- B:申請書を窓口で提出し、後日、給付
A:指定の金融機関口座への振込
民間金融機関の場合は、金融機関名・支店名・分類・口座番号・口座名義を記入します。
ゆうちょ銀行の場合は、通帳記号・通帳番号・口座名義を記入します。
B:申請書を窓口で提出し、後日、給付
銀行口座を持っていない、または、金融機関からかなり離れた場所に住んでいるなど、特殊な事情がある場合には、申請書を直接、市区町村の窓口で提出し、給付を受けます。
詳細については、市区町村の窓口にご相談ください。
2.裏面:確認書類の添付
(1)代理申請の場合
世帯主以外の人が代理で申請を行う場合、こちらに記入します。
世帯主が認知症である場合や、成年被後見人である場合などに、代理人や後見人が代理で申請することが想定されます。
(2)確認書類の添付
本人確認書類
本人確認書類の写しを添付します。一般的には、次のものを利用できます。
- 健康保険証のコピー(表面のみ)
- 運転免許証のコピー(表面のみ)
- マイナンバーカードのコピー(表面のみ、マイナンバーの記載がないほう)
- パスポートのコピー
- 年金手帳のコピー
新宿区では、下記のような書類を案内しています。
上記以外の書類でも認められる場合がありますので、市区町村にご相談ください。
注:マイナンバー通知カード(下図)は、本人確認書類として認められていません。ただし、一部の市区町村では、例外的に認めるところもあるようです。
振込先金融機関口座の確認書類
振込先金融機関口座の確認書類の写しを添付します。
- 通帳(ゆうちょ銀行の場合は見開きページ全面)のコピー
- キャッシュカードのコピー
必ず、名前・金融機関名・支店名(支店コード)・口座番号が確認できる面をコピーします。
下記は新宿区の案内例です。
ただし、この口座が、当市区町村の水道料、地方税等の引落し、または払込みに現に使用している口座であって、申請・受給者の名義である場合は、確認書類のコピーを添付する必要はありません(表面にチェック箇所あり)。
当該口座の確認について、水道部局、税部局等に照会が行われます。
(3)チェックリスト
最後に、下記内容をチェックします。
- 記入した項目に記載漏れ、記載誤りがないか
- 記入した通帳の口座番号と、添付した通帳のコピーの番号が一致しているか
- 添付資料(本人確認書類と振込先口座確認書類)に漏れがないか
3.郵送
同封されている返信用封筒(次は新宿区の例)に申請書を入れて郵送します。
ここであせって申請書を入れるのを忘れて、封筒だけ郵送する人がいるようですので、ご注意ください。
通常、宛名が印字されていて、切手の貼り付けも不要です。
宛先が別の市区町村となっているのは詐欺?
宛先がお住まいの市区町村とは全く異なることもありますが、これは、自治体が業務を外部業者に委託しているからだと思われます。
(上の例では、新宿区の定額金の送付先は、京都中央郵便局の私書箱のトッパン・フォームズ株式会社となっています。)
ただ、特別定額給付金に乗じた詐欺もあるようですので、本当に怪しいと感じられた際には、市区町村のホームページ等を参照するか、ご相談されることをオススメします。
4.振込まで待つ
あとは、振り込まれるまで待つしかありません。
多数の申請があり、市区町村の担当者が順次処理しているようですので、しばらく時間がかかる可能性もあります。
もし、申請書に間違いや疑問点などがあれば、記入した「連絡可能な電話番号」に電話がかかってきます。
通知書について
「給付決定通知書」や「振込通知書」を送る自治体と送らない自治体がありますので、それぞれの市区町村のホームページ等をご確認ください。
通知をする自治体では振込前に次のような通知書が送られてきます。