dカード GOLDの空港ラウンジ特典のメリットと注意点

  • dカード GOLDの特典「空港ラウンジ無料利用」って本当にお得なの?
  • 具体的にどの空港のどのラウンジが無料利用できるの?

ドコモ発行のdカード GOLDの契約者は、空港ラウンジを無料で使うことができます。

と言っても、利用できるラウンジの場所に制限があったり、利用する際にいくつかの注意点もあります。

そこで今回はdカード GOLDの空港ラウンジの特典内容やそのメリット、注意点などをご紹介して参ります。

1.空港ラウンジ特典内容|ドコモ発行のdカード GOLDの場合

空港ラウンジは、空港の普通の待合室(ロビー)と異なり、ゆったり落ち着くことができる場所です。

また、整然とテーブルやソファが並べられ開放感あふれる作りとなっており、飛行機を間近で眺められる特別な場所です。

(1)利用方法

空港ラウンジを利用する際には、受付で利用対象カード(dカード GOLD)と当日の搭乗内容が確認できるフライトチケットの半券を提示する必要があります。

普段、「家にカードを置きっぱなし」という方(こういうケース意外と多いようです)は、空港に行く前に必ずdカード GOLD本体を財布に入れるのを忘れないようにしましょう。

なお、dカード GOLDの特典で無料になる空港ラウンジは、現在日本国内の32箇所とハワイの1箇所です。

*dカード | 利用可能な空港ラウンジ

以下、いくつかの具体例を挙げて、空港ラウンジの詳しい内容を解説して参ります。

(2)羽田空港国内線(第1ターミナル・第2ターミナル)の場合

まず羽田空港の国内線のケースを解説致しますが、その前に簡単に第1ターミナルと第2ターミナルの違いについて確認しておきます。

JAL・スカイマーク・スターフライヤー(福岡行き・北九州行き)に搭乗予定の方は、第1ターミナルの空港ラウンジを利用します。

また、ANA(※北九州空港行きで、SFJとの共同運航便の場合は除く)、エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤー(関西(大阪)行き・山口宇部行き)は第2ターミナルの空港ラウンジを利用します。

一例として、羽田空港の第1ターミナルのラウンジ「パワーラウンジ・サウス」の料金、主なサービス、営業時間は下記のとおりです。

サービスについては、各ラウンジで異なるため、実際にラウンジを利用する前に、公式サイトをチェックしてください。

基本利用料金 dカード GOLD会員は無料、同伴者は1名につき1,100円(税込)、4歳以上13歳未満は550円(税込)、4歳未満無料
席数 全133席
主な無料サービス ソフトドリンク飲み放題、雑誌・新聞、朝食サービス(数量限定)、無線LAN、化粧室、喫煙室、スマホ充電
主な有料サービス アルコール類
営業時間 午前6:00~午後9:00(年中無休)

上表は一例ですが、羽田のその他のラウンジには「コイン式パソコン」「シャワー(1,100円(最終受付19:30))」「P SPACE(多目的スペース)」などが用意されてるラウンジもあります。

なお営業時間についてですが、羽田のその他の5カ所のラウンジすべてで開始時刻は午前6:00ですが、終了時刻は午後8:00~午後9:30とラウンジにより差があります。

もちろん夜受付する場合は、早めに行わないと滞在できる時間は短くなるため注意が必要です。

また、空港ラウンジは、主に出発時に利用する場所ですが、羽田空港の第1ターミナルの制限エリア内にあるパワーラウンジ(North & South)の場合は、到着時にも利用可能と珍しい仕様になっていますので、ぜひ活用してみてください。

(3)羽田空港国際線ラウンジの場合

dカード GOLDの空港ラウンジ特典は、国内線のラウンジだけではなく、国際線のラウンジも無料で利用できます(*ただし「国外」のラウンジはハワイのみ)

国際線旅客ターミナルビル(4階)の「スカイラウンジアネックス」の内容は下記のとおりです。

基本利用料金 dカード GOLD会員は無料、同伴者は1名につき1,050円(税込)、4歳以上13歳未満は530円(税込)、4歳未満無料
席数 全150席
主な無料サービス ソフトドリンク飲み放題、雑誌・新聞、無線LAN、スマホ充電等
主な有料サービス アルコール類、軽食、シャワー、コイン式PC
営業時間 午前7:00~翌午前1:00(年中無休)

基本的に、内容は国内線ラウンジと同じですが、営業時間が長い(「スカイラウンジ」の方はさらに長く24時間営業)という点と、同伴者の料金が少し国内線よりも安いという特徴があります。

なお、羽田空港の国際線のラウンジは保安検査後の場所にあるので、離陸時間直前まで過ごしていても余裕をもって搭乗できるので安心です。

2.dカード GOLDの空港ラウンジ特典のメリット

(1)条件によっては最安値のコストで空港ラウンジを利用できる

実はdカード GOLD以外のクレジットカードでも、年会費数千円程度で空港ラウンジを利用することができるカードは存在します。

カード名 年会費
楽天 GOLDカード 2,200円(税込)
JCB GOLD EXTAGE 3,300円(税込)(初年度無料)

しかし、楽天 GOLDカードの場合は「ラウンジ無料は年2回まで」だったり、JCB GOLD EXTAGEは「20代の人だけ利用ができる」など、カードの年会費が低額の場合、いくつかの制限があります。

一方、dカード GOLDは、年会費が11,000円(税込)と比較的高額なカードと言えます。

しかし別途ページで解説致しますが、「ドコモの携帯電話利用料金」「ドコモ光」の利用料金の10%がポイント還元される特典や、前年の年間利用額累計が100万円(税込)以上、200万円(税込)以上の方に、それぞれ10,800円相当、21,600円相当の選べる特典が、dカード GOLD会員の場合受けられます。

レギュラーカードと異なり、 ゴールドカードの場合、年会費がかかるものが多いですが、以上のようにdカード GOLDの場合、実質的に年会費無料で持つことも可能であり、条件によっては最安値のコストで空港ラウンジを利用できるカードと言えます。

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3.dカード GOLDの空港ラウンジ特典の注意点

(1)「カードラウンジ」のみ利用可能| サクララウンジ・ANAラウンジ等は不可

空港ラウンジは大きく分けて「カードラウンジ」と「航空会社運営ラウンジ(通称:VIPラウンジ)」の2つがあります。

「カードラウンジ」は、提携カード会社のゴールドカード・プラチナカード等の指定カードの保有者を主な対象としています。

そしてもう一つのANAラウンジやサクララウンジといった「航空会社のVIPラウンジ」は、ファーストクラスやビジネスクラスの乗客及びFFP(マイレージサービス)の上級会員を主な対象としていいます。

dカード GOLDの保有者が利用できるのは、残念ながら「カードラウンジのみ」となります。

VIPラウンジを利用したい方は、dカード GOLD以上のステータスカードを保有する必要があります。

あくまでdカード GOLDの特典は、気軽にラウンジを利用したい人や初めてラウンジを利用する人向けと言えるでしょう。

(2)国内線ラウンジとハワイの1カ所のみ利用可能

上述致しましたが、dカード GOLDで利用できる海外の空港ラウンジはハワイの1箇所「ダニエル・K・イノウエ国際空港:IASS HAWAII LOUNGE」のみとなっています。

海外旅行に行く際は、「羽田空港」「成田空港」など国際線がある空港から搭乗する時にだけ利用でき、現地では利用できないケースが多いです。

とは言うものの、dカード GOLD以外の GOLDカードも、海外のラウンジを利用できるケースはそこまで多くはなく限られています

つまりそこまで大きなデメリットというわけではありません。

ハワイや韓国以外の国では「プライオリティパス」という海外のラウンジが利用できるサービスを利用したり、航空会社の上級会員資格を取得したりする必要があります。

海外ラウンジの無料入場方法については、また別途記事で解説致します。

(3)本人の利用のみ無料|同伴者は有料

dカード GOLDの空港ラウンジの特典は本人の利用のみが可能です。

家族や恋人がdカード GOLDを保有している場合、「自分の子供や自分の彼女名義のdカード GOLDを利用してラウンジに入れないだろうか?」と考える方もいるかもしれません。

しかしそもそも空港ラウンジに限らず、クレジットカードは発行した名義人しか利用することができないと、規約で定められています。

また、dカード GOLDを提示すれば空港ラウンジに入場できるわけではなく、自分の名前が記載された搭乗券も併せて提示する必要があるため、カードだけ提示して入場しようとすると、すぐにバレてしまうため絶対にやめましょう。

なお、アメックスのプロパーカードの場合は、「空港ラウンジ同伴者無料」というサービスが付帯されておりますので、お金を支払わず、颯爽と優雅に入っていきたい方へおすすめです。

4.まとめ

dカード GOLDの空港ラウンジ無料特典について解説して参りました。

dカード GOLDは空港ラウンジの特典だけではなく、他に「国内/海外の旅行保険」や「海外レンタカー優待サービス」などの特典も付いてきて、レギュラーカードと比べて旅行に強いカードという事もできます。

またdカード GOLDをクレジットカードとして海外で利用することも可能ですので、ぜひ旅行の際は携行することをおすすめします。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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