奨学金を借りていても問題ない?クレジットカードを発行できるか紹介

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奨学金がある人はクレジットカードは作れない?

支払いをスムーズに行うことができ、使った分の0.5%~1%がポイントとして還元されることが多いクレジットカード。現在対象店舗で支払いすることでポイント還元されることもあり、利用者を伸ばしつつあります。

しかし、クレジットカードを利用するには、各カード会社が実施している審査に通過なければいけません。審査に関して多くの人が疑問に思っているのが、奨学金を借りている場合でも発行できるのかというものです。

そこで今回は、奨学金を借りている場合クレジットカードの審査にはどういった影響があるのかを説明します。また、奨学金を延滞しないために活用すべき制度についても紹介していきます。
最後に、返済が滞ってしまった場合でも審査に通るかもしれないクレジットカードも併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.奨学金はクレジットカード発行に影響はあるのか?

現代ではさまざまな事情から、奨学金を利用して学校に通っている方が少なくありません。

しかし、奨学金を借りていることでクレジットカードを発行しにくいのではないかと感じている方もいるのではないでしょうか。
クレジットカードを利用すると、お得に支払うことができるようになるため、クレジットカードの発行を検討している人も多いはず。

そこで、奨学金はクレジットカードの審査に影響するのか、さらに審査に不利となる場合について紹介していきます。

(1)奨学金を借りていることは審査に影響しない

まず不安を感じる点としては、奨学金を借りているとクレジットカードの審査に落ちてしまうのではないか、ということです。
奨学金は借金と同じなので、審査に影響を与えるのではと考えるのも不思議ではありません。

結論から申し上げると、奨学金を借りていることはクレジットカードの審査に影響を与えることはないため、特に気にしなくていいでしょう。

クレジットカードを発行するにあたって行われる審査では、主に下記の点がみられます。

  • 申込者の年齢
  • どのような仕事に就いているか
  • 安定した収入があるか
  • 金融機関から借入を行っていないか
  • 支払いの延滞を過去に起こしていないか

奨学金はお金を借りているため借金には変わりありませんが、目的は学業に集中して将来の基礎をつくることです。
そのため、奨学金は借入金と扱われず、通常は審査には悪影響を及ぼしません。

(2)申込書に記載する必要はない

クレジットカードの申込書を記入する際、他社からの借入額を記載する欄が設けられていますが、奨学金の場合は書かなくても構いません。

その理由としては上記でも説明したように、奨学金は他社からの借入金とならないからです。
クレジットカード会社が審査で行う他社からの借入金の調査は、貸金業法や割賦販売法に基づいて借入れしているお金についてです。

つまり、消費者金融の利用やクレジットカード会社からのキャッシングなどを調査しているため、奨学金は調査の対象外です。そのため、クレジットカードを申し込みする際は、他社からの借入金は0円と扱われます。

(3)滞納によって審査に不利となる場合も

奨学金の利用はクレジットカードの審査に悪い影響を及ぼさないとお伝えしましたが、場合によっては不利になってしまう可能性があります。
それは、奨学金の返済を滞納している場合です。

独立行政法人日本学生支援機構通称JASSOは、全国銀行個人情報センターであるKSCに加盟しています。
奨学金を滞納してしまうと、その情報が信用情報としてKSCに登録されてしまいます。返済を期日までに行わず滞納を繰り返していると、場合によってはクレジットカードの審査に引っかかることがあります。

奨学金は借入金にならないから大丈夫だと考えず、やはりきちんと期日を守り返済していくことは非常に重要です。

2.奨学金を借りているときや返済中に審査落ちとなる理由とは?

上記の説明からもわかるように、基本的に奨学金を借りていることは借金とはみなされないため、クレジットカードの審査に悪影響は及ぼしにくいです。

しかし、場合によってはクレジットカードの審査に落ちてしまうことも考えられます。

ここからは、奨学金を借りているときや返済をしている段階で、クレジットカードの審査に落ちる理由を紹介していきます。

(1)奨学金貸与中に考えられるもの

奨学金の貸与中にクレジットカードの審査に落ちる場合は以下の理由が考えられます。

それは、学生ローンやその他のローンから借り入れをしている場合です。
奨学金はそれ以外のローンなどとは違い、借入金には含まれませんが、学生ローンなどは別です。

学生であっても、借り入れを行っている場合、返済能力の面から審査に通過できないことも考えられます。
そのため、学生ローンがあり審査に通過できなかった場合は、まずはそれらの借入金を返済してからクレジットカードに申し込みをするとよいでしょう。

(2)奨学金返済中に考えられるもの

奨学金はクレジットカードの審査において借入金とはみなされませんが、当然返済が滞っていると悪影響を及ぼしますので注意しなければいけません。

先程説明した独立行政法人日本学生支援機構が、個人信用情報機関のひとつであるKSCに加盟していることから、3ヶ月以上返済を延滞すると事故情報として記録されます。
そのため、信用情報に傷がつき、クレジットカードの審査落ちの可能性は高くなると言えます。

基本的に奨学金の返済を始めてから半年経過後に、3か月以上の滞納があるとKSCに事故情報として名前や住所、電話番号などが登録されます。
登録された情報は返還が完了してから5年間は残りますので、注意してください。

(3)奨学金以外に考えられる審査落ちとなりやすい理由

奨学金の滞納だけでなく、クレジットカードの審査に落ちてしまう可能性がある理由として下記が挙げられます。

  • 収入が不安定と考えられる職業
  • 年齢が若すぎるor高齢すぎる
  • 現在の職業に転職してから期間が短い
  • カードローンやキャッシングの利用額が多い

クレジットカードとは、信用を基に支払いを立て替えてもらうものです。
上記に当てはまる場合は、返済が滞る(立て替えた分を回収できない)可能性があるとみなされ、審査落ちとなるケースがあります。

その他にも、クレジットカードの審査に落ちてしまう原因として、直近でいくつかのカードを申し込んでいる場合や申込書への記載ミスなども考えられます。
特に入力ミスはきちんと確認することで防げる問題なので、申込書を提出する前にきちんと確認しておきましょう。

また、きちんと奨学金を遅れることなく返済しているとしても、新興カード会社の場合は個人のデータが蓄積されていないことから、一般的には審査において問題ないと思われる方でも審査落ちとなる可能性があります。

奨学金以外の問題で落ちてしまったのではないかと考えられる方はこちらの記事が参考になります。

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3.奨学金を延滞しないための方法を知っておこう

奨学金をきちんと返済しなかったことで、クレジットカードだけではなく、将来的に必要となるかもしれない住宅ローンやマイカーローンを利用できなくなることもあり得るので、そもそも延滞しないことが大切です。

そこでここからは、奨学金の返済に遅れないために利用すべき制度を紹介していきます。

(1)減額返還制度

減額返還制度とは、毎月の返済を少なくして返済しやすくする制度です。

奨学金は人によっては毎月40,000円近く返済していることもあり、大きな負担です。毎月の生活費が苦しく、返済が滞ってしまう場合もあります。
そこで、そういった方を救済する措置として減額返還制度が設けられています。

減額返還制度の対象となる方は、

  • 災害に遭ってしまい支払いが困難となる方
  • 怪我や病気で働けず収入がない方
  • その他経済的な理由で返済が難しくなった方

となっています。
申請をして認められると毎月の返済額は今まで支払っていた金額の半分もしくは3分の1に減額されるため、負担を軽減することが可能です。

減額返還制度は、返済が難しい状況が続いている場合、最長で15年間適用されます。ただし、毎年申請が必要となりますので必ず申請しましょう。

(2)返還期限猶予制度

他にも奨学金返済の負担を減らせるものとして、返還期限猶予制度があります。
災害や病気、そして失業などによって奨学金の返済が困難になった場合に適用され、一定期間返済を待ってもらえます。

奨学金の返済金額を減額する制度ではないため、最終的にはきちんと全額返済しなければいけませんが、一旦奨学金の返済はストップできるため滞納の心配はありません。

何かしらの理由で毎月の支払いが難しいとなった場合、返済が滞ってしまう前に申請をして救済措置を受けましょう。

返還期限猶予制度に関しては、平成30年9月からマイナンバーの提出が必要となるため、申請を検討している方は準備しておいてください。

4.奨学金返済が滞っていても審査に通るかもしれないクレジットカードとは?

そこで知っておきたいことが、例え奨学金を滞納していても審査に通るかもしれないクレジットカードです。

ここからは、仮に奨学金の返済が滞っていても審査に通過できる可能性が最も高いカードを紹介していきます。

紹介するカードは二つあります

ACマスターカード

一つ目お勧めするカードはACマスターカードです。ACマスターカードがおすすめの理由は、独自の審査基準を採用し、返済を延滞しているという事実よりも現在の収入などを含めた支払い能力を重視する傾向にあるからです。
他社の審査に落ちてしまった方はぜひ申し込みをしてみてはいかがでしょうか。
ACマスターカードは年会費が永年無料で利用でき、最短即日で発行されます。

年会費無料で所持できるクレジットカードは、気軽に利用できる点でもおすすめです。

■入会のご案内
ACマスターカード

ライフカード(デポジット型)

次にお勧めするカードはライフカードです。ライフカードとは言っても一般的なカードではなく、デポジット型のものです。
デポジットカードとは、ある一定の金額を預けることによって、預けた金額を上限金額として利用できるカードです。
プリペイドカードと混合してしまいがちですが、プリペイドカードは自分が利用する金額をその都度入金しなければいけません。しかし、デポジット型のクレジットカードでは、初めはデポジットとして一定金額を入金しなければいけませんが、その後は登録口座から引き落としとなるため入金の手間がかかりません。

デポジット型のライフカードは、公式ホームページに「過去に延滞がある方」「初めてクレジットカードを作る方」「審査に不安のある方」という内容が記載されている点から、比較的発行しやすいと考えられます。

■入会のご案内
ライフカード(デポジット型)

5.奨学金の利用とクレジットカードの審査は直接的には関係ない

奨学金は借金であるというイメージがあるため、クレジットカードの審査に影響するのではと考えがちですが、基本的には借入金として認識されません。

そのため、奨学金が理由でクレジットカードの審査落ちにはなりません。臆せず申し込みを行ってみましょう。

ただし、返済を3ヶ月以上延滞しているとブラックリストに登録されてしまい、クレジットカードを発行できなくなるため注意しましょう。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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