コイニーの導入方法とメリット

コイニー導入方法とメリット

【追記】「Coiney(コイニー)」のサービス名称は「STORES(ストアーズ)ターミナル」に変更となりました。以下の記事における「コイニー」は現在「STORESターミナル」として運用されておりますことをご了承ください。

近年、スマホやタブレットと小型のカードリーダーさえあれば、お店で決済することができる「モバイル決済サービス」が急増しています。

中でも「コイニー」は魅力的なモバイル決済サービスの一つです。
クレジットカードだけでなく、交通系電子マネーやQRコード決済にも対応し、形状もシンプルで、導入にも国から支援を受けられます。

この記事ではコイニーを導入するメリットや、必要な費用などを解説します

1.コイニーとは?

(1)特徴

コイニーは、コイニー株式会社が運営するモバイル決済サービスです。
小型の決済端末とスマホさえあれば、レジがなくてもクレジットカードなどで決済ができるようになるサービスを提供しています。

なおコイニーは、2019年10月1日の消費税増税に伴い、消費者がキャッシュレス決済を用いて支払うことによりポイントが還元される制度の対象となる事業者に選ばれました。
これは同じモバイル決済サービスの中では、「コイニー」と「Square」の2社のみとなっています。

(2)決済方法

コイニーが対応できる決済方法は以下の通りです。

クレジットカード

VISA, MasterCard, AmericanExpress, セゾンカード, JCB, Diners Club, Discover

交通系電子マネー

Suica, PASMO, ICOCA, manaca, TOICA, Kitaca, SUGOCA, nimoca, はやかけん

QRコード決済

WeChat Pay, ペイジ(オンライン)

2.コイニーを導入するメリット

コイニーを導入する主なメリットは、以下の6点です。

  • 決済端末とスマホだけでいい
  • 機会損失を防げる
  • 海外観光客などへのアピールになる
  • 決済手数料が安い
  • 今なら端末代がタダ

(1)決済端末とスマホだけでいい

コイニーは、コイニーが用意する小型の決済端末と自前のスマホで開始できます。
キャッシュレスを導入するのに多額な費用はかかりません。

現金を使わない店舗であれば、コイニーとスマホだけでお店を始めることも可能です。

(2)機会損失を防げる(国内需要)

コイニーは分割払いやリボ払いにも対応しています。
そのため、「手持ちの現金が乏しい」「リボ払いなら払える」というお客様でも安心してお買い物が出来るようになり、機会損失を防ぐことができます。

また、電子マネーによるスムーズな決済を好むお客様などにも、気軽に利用してもらいやすくなります。

(3)海外観光客などへのアピールになる

コイニーは、クレジットカードに加え、QRコード決済のWechatPayが使えます。

WeChat Payは中国人の2.6人に1人が利用していると言われるQRコード決済サービスなので、中国人観光客などへのアピールにもなります。

(4)決済手数料が安い

コイニーは国の事業「キャッシュレス・消費者還元事業」に登録されているので、決済手数料が補助されます。(キャッシュレス・消費者還元事業をよび手数料の補助は終了しました)

コイニーの決済手数料は通常3.24%と、比較的低い手数料でキャッシュレス決済が使えます。さらに、2019年10月1日からの消費税増加に伴い引き上げ後9ヶ月間実質手数料が2.16%になる補助が入るため(終了しました)、手数料負担が厳しいと感じている店舗でも導入しやすくなっています。

なお、「キャッシュレス・消費者還元事業」に登録されているのは同じモバイル決済会社ではコイニーとSquareの2社のみです。

(5)今なら端末代がタダ

コイニーでは現在、「審査通過月を含む6ヶ月以内にひと月でも合計20万円以上の決済がある」場合端末が一台無料になるキャンペーンが実施されています。

通常は19,800円の決済端末代金がかかります。

3.コイニーが選ばれる理由

実際のコイニー加盟店から寄せられた口コミ(※)を元に、コイニーが選ばれる理由を紹介します。

今回の口コミは公式サイトに記載のものを引用しています。

(1)加盟店審査がスムーズ

イベント会場など外で使える端末を探していました。当初A社に申し込みをしましたが、店舗外利用との事で審査が否決になりました。再検討した際に、Coineyを知り申し込みに至りました。(小売店さま)

他社は審査時に、決算書などの書類提出を求められ面倒くさいと知人が言っていたので、そこ以外のところで検討しました。Coineyはシンプルで簡単なイメージが良く決めました。(自動車販売店さま)

他のモバイル決済業者が否決した店舗外利用も、コイニーなら審査が通ったという口コミが存在します。
また、他のモバイル決済業者では決算書や謄本などの提出をしなければなりませんが、コイニーなら提出不要なのでスムーズに審査を進められます。

(2)複数回払いに対応しているのはコイニーだけ

似たようなサービスの他社にはない2回・リボ払いを利用できるところがCoineyに決めた理由です。 (自転車販売店さま)

支払い回数が他社に比べて豊富。利用イメージに合ったためです。(洋服販売店さま)

コイニーは2回・リボ払いに対応しています。
実はこの機能、他のモバイル決済業者は対応しておりません。

つまり、高額商品購入・まとめ買いなどの機会損失をしたくない場合、コイニー以外選択肢がないのです。

(3)POSレジアプリなど連携に柔軟性あり

据え置き型より手数料が安かったためCoineyに決めました。スマレジと連携していたのも決め手です。(お土産販売店さま)

他社は指定の金融機関を利用しなければ、入金額にかかわらず振込手数料がかかりました。Coineyは登録口座の自由度が高く、新たに口座開設したくなかったので申し込みに至りました。(家電販売店さま)

コイニーはスマレジなどをはじめとするPOSレジサービスとの連携に強く現在9社との連携をしています。
他のモバイル決済業者は6社や5社にとどまっていますので、コイニーはPOSレジとの連携においても優位に立っているのです。
また、売上を入金する際の銀行口座に関しても、他のモバイル決済業者では指定や制限がありますが、コイニーならその縛りがないことから柔軟性があると評価されています。

(4)安心で簡単

カード情報を顧客から聴取する必要が無いため、セキュリティ面で安心感がありました。4社比較して国内の会社である点でも安心感があり決めました。(マッサージ店さま)

A社の規約と運営が合わず、Coineyに切り替えました。高額決済の場合、都度明細を求められるのもストレスでした。(歯科医院さま)

コイニーはグローバル標準のセキュリティ基準(PCI DSS)に準拠しシステム設計されていて、公式に安全性が認められているモバイル決済です。
そのため加盟店側も安心ですし、お客様側もカード情報を盗まれる心配をせずに、安心して利用できます。
高額決済時に毎回明細を求められる煩わしさもないため、安心かつ簡単に利用できるのも魅力です。

4.導入に必要な端末と費用

(1)費用

コイニーは年会費や契約金、解約金などが不要です。
費用としては端末代(※)と決済手数料が基本になります。

決済手数料
3.24% クレジットカード(VISA、MasterCard、セゾンカード、AmericanExpress),
電子マネー(全て),WeChat Pay,ペイジ
3.74% クレジットカード(JCB、Diners Club、Discover )

※ 2020年5月31日まで無料、2020年5月31日以降は19,800円

(2)入金サイクル

コイニーの入金方法は手動入金と自動入金の2つの方法があります。
それぞれで入金のサイクルが少し違うのでご紹介します。

手動入金

売上日 振込依頼可能日
1〜5日 当月15日
6〜10日 当月20日
11〜15日 当月25日
16〜20日 当月末日
21〜25日 翌月5日
26〜末日 翌月10日

おおむね、売上日から10日後を目安に、手動入金での振り込み依頼が可能になります。入金の目安は、振込依頼がされた日から1,2営業日です。

自動入金

月末締め/翌月20日払で入金されます。

なお、20日が土日祝日の場合は翌営業日の入金となります。

(3)スマホ/タブレットの対応機種

コイニーでは、モバイル決済の端末とリンクさせるスマホかタブレットは自前で用意しておく必要があります。

端末対応機種を紹介していきます。

iOS対応機種

Coineyのすべての機能の動作が確認されている端末。

iOS 12.0以上 / Bluetooth 4.0以上 / Coineyアプリ 6.0以上

iPhone X
iPhone 8 / 8 Plus
iPhone 7 / 7 Plus
iPad Pro
iPad Pro 10.5
iPad
iPad 第6世代
iPad 第5世代
iPad mini
iPad mini4

Android対応機種

Android 5.0以上 / Bluetooth 4.0以上の機種

注意しなければならないのは、Android機種では電子マネーに対応しておりません。
クレジットカード決済、WeChat Pay決済のみ対応しております。

5.コイニーの導入方法

(1)申し込み

まずは こちら から申し込みます。

(2)加盟店審査

申し込み時に提出した内容をもとに審査が行われます。

(3)クレジット1次審査

申し込みから翌2営業日でクレジット1次審査に到達します。
この審査に通れば

  • クレジットカード(VISA、MasterCard、セゾンカード)
  • ペイジ

の利用が可能となります。

なお、この審査の時に提出しなければならない書類がいくつかあります。

個人事業

  • 本人確認書類
  • 運転免許証
  • 各種健康保険証
  • 住民票の写し
  • 日本国パスポート
  • 外国人登録証明書/在留カード登録証明書
  • 住民基本台帳カード

からいずれか1つ

法人の方

  • 法人番号

  • 事業内容がわかる資料
  • 店舗実態 (固定店舗情報、販売方法、集客方法が記載されているもの)
    取り扱い商材 (料金、価格帯が記載されているもの)

(4)クレジット2次審査

1次審査通過後、2次審査が行われます。

2次審査に通過すると、更に

クレジットカード(AmericanExpress、JCB、Diners Club、Discover)

が利用可能になります。

(5)電子マネー審査

審査通過のメール到着後10日後ほどで、電子マネーがご利用いただけるようになります。

(6)WeChat Payを利用したい場合

WeChat Payを利用したい場合、1次審査通過後にウェブ管理画面から申込できます。

6.コイニーでの決済方法・決済状況確認方法

(1)クレジットの決済方法

①決済する金額を入力してお会計ボタンを押します
(このタイミングで2回払い・リボ払いの切り替えが可能です)

②カードをモバイル決済端末に差し込んで読み込ませます

③お客様に暗証番号を入力してもらいます

④画面の完了を押してカードを返却すれば完了です

(2)電子マネーの場合

①金額を入力して、お支払いへ進むを押します

②交通系電子マネーを選択します

③お客様に電子マネーカードでタッチしてもらいます

④「ピッ!」っと音が鳴れば完了です

(3)WeChat Payの決済方法

①お客様にWeChat Payの支払い用QRコードを表示してもらいます

②コイニーアプリでQRコードを読み取れば完了です

(4)ペイジの決済方法

①コイニーアプリかウェブ管理画面から「ペイジ作成」を選択します

②情報を入力します

③メールやSNSなどで作成したページをお客様に送信します

④お客様がページを開いて決済をすれば完了です

(5)決済状況確認方法

①コイニーアプリかウェブ管理画面にログインします

②「売上」画面から確認できます

7.注意点

(1)Android端末では、交通系電子マネーは利用できない

Android端末でコイニーを利用する場合、SuicaやICOCAなどの交通系電子マネーでの支払い方法を選択できません。
iOS端末のみ対応している点に注意が必要です。

(2)電子マネーが利用できない業種がある

下記の業種は、コイニーを導入したとしても、SuicaやICOCAなどの交通系電子マネーを利用できないので注意が必要です。

スナック・クラブ,タクシー,運転代行業,便利屋・代行,リサイクルショップ,レッカーサービス,ロードサービス,カーシェア,科学的根拠が乏しい効能や成功結果を標ぼうする商品やサービス(占い、スピリチュアル、お布施など),鑑定,寄付,ゲームセンター,「鉄道」のうち乗車券利用

(3)カードブランドが制限された業種がある

下記の業種では、「Visa」「Mastercard」「セゾンカード」の3種のみ利用可能です。

電力,水道,ガス,公共料金(その他),電話利用(通話),インターネット接続サービス,便利屋,代行,結婚相談所

(4)紙のレシートは別売りの印刷機が必要

コイニーはキャッシュレスだけでなく基本ペーパーレスでもあります。

レシート機能が欲しいという場合は別売りの印刷機を用意する必要がある点には、注意が必要です。

8.まとめ

コイニーは、スマホかタブレットさえ持っていればお店にキャッシュレスを導入することができます。

キャンペーンを利用すれば、実質0円でコイニーを導入できるので、キャッシュレス導入の絶好のチャンスです。

コイニーであれば解約金などもかかりませんので、導入してみて合わなければ解約するという方法も大丈夫です。ぜひこの機会に、コイニーを導入してみてはいかがでしょうか。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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