Suicaの電車利用でポイント還元、登録方法と使い方
【2020/9/4更新】 JR東日本は混雑しない時間帯にのみ割安で利用できる「オフピーク定期券」の導入をし、その時間…[続きを読む]
ニュースで「変動運賃」という言葉を耳にする機会が多くなっています。
電車やバスの運賃が変わってしまうのか、値上げなのかと疑問に思う方もいると思います。
また、同時にオフピーク通勤・オフピークポイントという制度も浸透してきています。
この記事では、変動運賃やオフピークポイントについてまとめていきます。これらを理解しておくことで、快適に電車利用できるかもしれません。
目次
変動運賃とは、電車やタクシー、バスなどの運賃が、その利用状況に応じて変化するという仕組みです。
宿泊代などが需要の大きい休日に高くなり閑散期には安くなるのと同じように、公共交通手段の運賃も変化させようという試みが始まろうとしています。
電車を例に挙げると、ラッシュ時などの需要が大きい時に値段を上げ、需要が小さいときに従来より値段を下げるといったことが想定されています。
変動運賃制について、最近のニュースでは以下のようなことが報じられています。
変動運賃が検討されるようになったのにはどのような目的、背景があるのでしょうか。
もともとラッシュ時の車内混雑は問題視されていましたが、コロナ禍において車内の混雑は感染拡大につながるということもあり、時差通勤を求める声が大きくなっていました。
変動運賃を導入すれば、乗客数が分散しそのような問題の解決につながるという狙いがあります。
新型コロナを受けて、各公共交通機関は業績が悪化しています。
運行状況の見直しや人員の効率化を行って業績回復につなげようという目的もあります。
閑散期や、オフピーク時に運賃が安くなることにより、新たに移動の需要が生まれることも期待されています。
鉄道やタクシー、路線バスなどはあらかじめ運賃を国へ申請し認可を貰う必要があり、運賃の変更は容易にはできないことになっています。
変動運賃を導入するためにも法整備等の課題は多くあり、今すぐ変動運賃が始まるというわけではありませんが、各省庁は制度の導入に向けて法整備の検討を開始しています。
そんな中、現実的にはJR東日本や東京メトロではポイント還元が行われます。
オフピーク時に電車を利用した方にポイントを還元するため、実質値下げということになります。詳しくは次章で解説します。
JR東日本は2021年3月より、オフピークポイントサービスを開始します。サービスの詳細を解説します。
Suica通勤定期券を利用して、特定の時間帯に自動改札機に入場した場合にJRE POINTが還元されます。
時間帯は朝のピーク時の前後に設定され、対象エリアも指定されています。
例えば、大宮駅から新宿駅まで通勤定期券を利用する場合、以下のように還元されます。
各駅の対象時間帯やポイント数はJR東日本WEBサイトで確認してください。
【参考】JR東日本:各線区駅の「早起き時間帯」および「ゆったり時間帯」
対象エリアは以下をご覧ください(一部対象外駅、対象外改札があります。)
オフピークポイントサービスの実施期間は以下の通りです。
JRE POINT交換番号が奇数の方は奇数月、偶数の方は偶数月に、付与月の前月までの2ヵ月分のご利用に応じて還元されます。
交換番号はJRE POINT WEBサイトにログインして確かめることができます。
以下のような場合はポイント還元されないため注意が必要です。
相互直通運転で他社の改札から出た場合、他社管理改札を利用した場合などはポイント還元の対象外となってしまいます。
対象外となるものについてはJR東日本webサイトでご確認ください。
JRE POINTの会員登録方法は以下の記事で解説していますので、ご覧ください。
定期券ではない場合で、Suicaで月10回以上同一運賃区間を利用するとポイントが還元されます。
詳細は、JR東日本ホームページをご覧ください。
東京メトロでは2020年4月からオフピーク通勤を推進する「オフピークプロジェクト」を行っています。
皆さんも、地下鉄で芸人を起用したポスターを1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
東西線と有楽町線豊洲駅でオフピークプロジェクトを行い、ピーク時間帯の前後を3つに分けて、時間帯ごとにポイントが還元されます。