マイナンバーカードの暗証番号(パスワード)を忘れたらどうすればいい?
マイナンバーカードの暗証番号(パスワード)が分からない、忘れてしまったという方に、対応方法をお伝えします。[続きを読む]
「マイナンバーカード」は、身分証明書になったり、内蔵しているICチップに重要情報が登録されていたりする、とても重要なカードですので、申請してから受け取るまで、ちょっと手間がかかります。
本人が受け取るのが原則ですが、特別な理由がある場合は、家族などの代理人が受け取ることもできます。
完成したマイナンバーカードの受け取り方や、受け取りの際の注意点などを紹介します。
目次
マイナンバーカードを作成するには、本人が市区町村に申請します。申請からカードの完成まで大体1カ月くらいかかります。
マイナンバーカードが完成すると、市区町村から本人(申請者)の自宅に「交付通知書」というハガキが郵送されてきます(下図)。
申請者本人が、その交付通知書と運転免許証などの身分証明書を持って、市区町村役場に出向きます。
市区町村役場の担当者が本人確認したのち、暗証番号を設定します。そして、マイナンバーカードを受け取ります。
暗証番号については後述します。
以上が「原則」の流れで、これで終わればそれほど手間ではありません。
ただ「例外」がいくつかありますので、それを注意点とともに解説していきます。
マイナンバーカードは、本人が市区町村役場に出向かないと受け取ることができません。マイナンバーカードを自宅に郵送してもらうことはできません。
マイナンバーカードを受け取るときは、期限、受け取り時間、受け取り予約の3点に注意してください。
マイナンバーカードの受け取りには期限があります。
その期限の期日は、自宅に送付されてくる「交付通知書」に書かれています。期限日までに市区町村役場に行きましょう。
期限が過ぎるとマイナンバーカードは廃棄されます。廃棄されると、もう一度「いちから」申請し直さなければなりません。
期限は大体6カ月に設定している市区町村が多いようです。
そして申請から3カ月が経過した時点で、再度、期限を知らせる手紙を送ってくれる市区町村もあります。
マイナンバーカードを受け取ることができるのは、市区町村役場が開庁している時間になります。開庁時間を事前に確認しておいてください。
市区町村役場の窓口が開いていて持参した書類に不備がなければ、大体10分ほどでマイナンバーカードを受け取ることができます。
ただ窓口の混み具合によっては1時間くらいかかることもあります。
マイナンバーカードの受け取りで、予約を受け付けている市区町村役場もあります。
マイナンバーカードを持っていると、給付金の手続きに便利で、さらにマイナポイント制度が始まったことから、マイナンバーカードを作成する人が急増しています。
そのため、交付手続き(受け取り手続き)が混雑しないよう、予約制を導入しているわけです。
予約ができるのであれば、予約していったほうがよいでしょう。
市区町村によっては、受け取るために予約必須のところもありますので、事前にご確認ください。
マイナンバーカードの受け取りは、原則、本人が市区町村役場に行く必要があります。
ただ、まれにシステム障害などで、窓口で発行できない場合があり、そのときは、市区町村役場が郵送してくれることがあります。
続いて、マイナンバーカードを受け取るときに必要な書類と暗証番号の設定について解説します。
自宅に郵送された交付通知書の裏面に、下記の内容を記入します。
「印」とありますが、本人が自筆で記入した場合は押印は不要です。
下図はサンプルです。(拡大してご覧ください)
【画像引用】厚岸町
役所で記入しても良いですが、事前に記入していくとスムーズでしょう。
市区町村役場には、次のものを持って行ってください。
本人確認書類は、次のもの(①)であれば1点だけで済みます。
① | ・住民基本台帳カード(写真つきのもの) ・運転免許証・運転経歴証明書(交付年月日が平成24年4月以降のもの) ・旅券(パスポート) ・身体障害者手帳 ・精神障害者保健福祉手帳 ・療育手帳 ・在留カード ・特別永住者証明書 ・一時庇護許可書 ・仮滞在許可書 |
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上記の書類がなければ、次のもの(②)のなかから2点持参してください。
② | ・健康保険証 ・年金手帳 ・社員証 ・学生証 ・学校名が記載された各種書類 ・医療受給者証 ・その他、氏名と生年月日、または氏名と住所が記載されている公的な書類 |
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上記以外にも、認められる書類はありますので、お住まいの市区町村役場にご相談ください。
マイナンバーカードにはICチップが埋め込まれていて、そこには重要情報が記載されています。その情報を守るために、マイナンバーカードを発行するときに暗証番号を設定することになります。
暗証番号はそれぞれの用途に応じて次の4種類あります。
1 | 署名用電子証明書 | 英数字6文字以上16文字以下 |
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2 | 利用者証明用電子証明書 | 数字4桁 |
3 | 住民基本台帳 | 数字4桁 |
4 | 券面事項入力補助 | 数字4桁 |
それぞれに暗証番号を決めなければなりませが、2、3、4は同じ番号にすることができます。
また、「1 署名用電子証明書」は、e-Taxや給付金など電子申請を行わないのであれば、設定しなくてもOKです。
この暗証番号は普段使わないのでうっかり忘れてしまうこともありますが、例えばコロナ禍では定額給付金のオンライン申請の際に入力が必要になったりと思わぬところで必要になることもありますので、忘れないよう控えをとったり、忘れにくい番号にすることが大切です(ただし誕生日をマイナンバーカードの暗証番号にするのは本気で危ないのでおすすめしません)。
なお、暗証番号を忘れると役所に行かないと再設定ができず、入力を3回間違えるとロックがかかってやっぱり役所に行かないといけない羽目になるので注意が必要です。
本人が市区町村役場に行けない「特別な理由」があるときは、家族が代理で受け取ることができます。
ただ、その条件は厳しいです。
代理人による受け取りが認められる「特別な理由」は次の場合です。
仕事が忙しい、市区町村役場まで遠いなどといった理由は「特別な理由」には該当しないので、代理人受け取りはできません。
代理人が受け取る場合、重要なポイントとしては、申請者本人が、交付通知書の裏面に次の2点を記載しておくことです。
これらは本人があらかじめ記入しておかないと、代理人が役所に出向いても、マイナンバーカードを受け取ることができませんので、ご注意ください。
まず、交付通知書の裏面に、下記の内容を記入します(本人が受け取る場合と同じ)。
さらに次の内容も記入します。必ず申請者本人が記入してください。
「印」については、本人が自筆で記入した場合は押印は不要です。
最後に、交付通知書に同封されている目隠しシールを、暗証番号欄の上に貼って見えないようにします。
下図はサンプルです。(拡大してご覧ください)
【画像引用】厚岸町
代理人が受け取りに行くときに必要になる書類は以下のとおりです。
※1 「申請者の本人確認書類」は、「3.(2)本人確認書類」で説明したものと同じです。
※2 「代理人の本人確認書類」は、本人確認書類の中のうち、次のとおりです。
※3 「代理権者の確認書類」は次のとおりです。
家族などが代理で受け取る場合は、交付通知書の「委任状」欄に、代理人の住所・氏名が自署で記入されていればOKです。
※4 「本人が行くことが困難であることを証明する書類」は、「診断書」や「施設への入所を証明する書類」などになります。これらはいずれも取得に時間がかかるので注意してください。診断書を入手するには費用がかかります。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛をしている場合は不要です。ただし、交付通知書の余白欄に「外出自粛を行っているため出頭困難」などと記入しておきます。
代理人がマイナンバーカードを受け取りに行く場合、暗証番号の設定はその日のうちに終わりません。
本人宛に文書が郵送され、本人が確認を行って返送すると暗証番号が確定します。
代理人は再度、役所に出向いてマイナンバーカードを受け取ります。
15歳未満の子供と成年被後見人の方は、本人と法定代理人が一緒に市区町村役場に行って、法定代理人がマイナンバーカードを受け取ります。
子供の場合は、通常、親権者が法定代理人になります。
法定代理人が受け取る場合に必要な持ち物は次のとおりです。横浜市のものを参考にしています。
申請者本人の本人確認書類と法定代理人の本人確認書類については、「4.(3)代理人が受け取る場合の必要な持ち物」で説明したものと同じです。
交付通知書を紛失している場合は、本人確認書類のうち「①を2点」または「①と②から1点ずつ、計2点」が必要です。
交付通知書を紛失して、なおかつ、本人確認書類を用意できない場合は、交付通知書を再発行する必要があるので、市区町村役場に問い合わせてください。
【参照】横浜市:15歳未満または成年被後見人の方のマイナンバーカードの受取について
15歳未満の子供や、成年被後見人の方のマイナンバーカードの暗証番号の設定は、法定代理人が行います。
通知カードをお持ちの方は、マイナンバーカードを受け取る際に通知カードを役所に返却することになります。
ただ、通知カードを紛失してしまったときはその旨を窓口で伝えれば、通知カードがなくてもマイナンバーカードを発行してもらうことは可能です。
ただし、自宅外で通知カードを紛失した場合は、警察に遺失の届け出を出す必要があります。
マイナンバーカードは、原則、本人が市区町村役場に行って受け取ります。
病気など特別な理由がある場合は、家族などの代理人が受け取ることができます。
その場合、本人が交付通知書の裏面に、代理人と暗証番号を必ず記入します。