特別定額給付金の期限、「当日消印有効」「必着」に要注意!

特別定額給付金 期限

10万円の特別定額給付金の申請には期限があります。この期限を1日でも過ぎてしまうと、申請が不可能となり給付金をもらえません。

そして、期限には「当日消印有効」と「必着」の2パターンがあり、市区町村によって異なりますので、要注意です。

郵送申請、オンライン申請それぞれの期限の注意点について、解説します。

1.給付金の期限

特別定額給付金の申請の期限は、原則、郵送の申請受付が始まる日から、3ヶ月以内です。

たとえば、東京都品川区では、5月22日から郵送の受付が開始され、その場合は、受付期限は8月21日までです。

ただし、厳密に3ヶ月間ではないようで、市区町村によって、それより短いところも長いところもあります。

市区町村によって申請期間が異なる

一番早いところでは、期限が7月27日(青森県西目屋村)です。
一方、遅いところでは、期限が9月15日(京都市、相模原市など)です。

お住まいの市区町村によって期限が異なります。必ず市区町村のサイトをチェックするようにしましょう。

期限は当日のいつまで?

期限を1日でも過ぎてしまうと、申請しても受け付けてもらえません。必ず、期限内に申請する必要があります。

それでは、期限は当日のいつまででしょうか?

郵送申請の場合と、オンライン申請の場合で分けて解説します。

2.郵送申請の場合

の2パターンがあります。

このどちらであるかは、通常、市区町村のホームページか、郵送された申請書類に記載されています。
ただし、記載されていない場合もありますので、市区町村に確認が必要です。

①当日消印有効

「当日消印有効」は、郵便局で期限日の消印が押されていれば、後日に、届いてもOKです。

ただ、郵便ポストに投函しただけでは消印は押されません。
郵便局員が回収して郵便局で処理して初めて消印が押されます。

つまり、どんなに遅くとも、ポストの回収時刻より前に投函する必要があります。

ポストの回収時刻はポストに貼られています。平日と土日祝で異なることもありますので、注意しましょう。

郵便局への持ち込み

当日の場合は、可能な限り、郵便局に直接行って、提出したほうが無難でしょう。
その際には、念のため、「当日消印有効でお願いします」と言って出してください

市街地では、夜間・休日も営業している郵便局がありますので、23時59分までに出せば有効です。

ただし、夜間に営業している郵便局は数が少ないため、窓口が混み合っている可能性があります。
たとえば、新宿郵便局では、整理券が発行され、100人以上の待ちが発生することもあります。

やっと自分の番が回ってきたときに、翌日になってしまったらアウトですので、ギリギリではなく、早めに郵便局に行って提出するようにしましょう。

必着

「必着」は、申請書が期限日までに届いている必要があります

また、当然ですが、23時59分に届いても遅く、申請書を処理する役所や民間機関が営業している時間帯に届いている必要があります。

ということは、地域にもよりますが、数日の余裕を持って、郵送する必要があります。

1日・2日しか余裕がないときには、自己負担になりますが、速達・書留で郵送したほうが良いでしょう。

速達とは?

通常よりも早く郵送されるサービスです。

速達だと、いつ届くのかは、郵便局サイトの「お届け日数を調べる」で、送信元と送信先の郵便番号を入力と検索できます。

たとえば、新宿区の方の場合、郵送先は京都中央郵便局ですので、この条件で検索すると、通常の場合は「翌日」、速達では「翌日午前」という結果になります。

速達でも当日郵送は無理のようです(一部の地域では当日郵送される「新特急郵便」があります)。

なお、速達の料金は+290円(250gまで)です。

書留とは?

引き受けから配達までの送達過程を記録し、万一、郵便物等が壊れたり、届かなかった場合に、実損額を賠償します。

書留には、次の3種類があります。

  • 一般書留
  • 簡易書留
  • 現金書留

書類の郵送に利用するのは最初の2つですが、「簡易書留」は「一般書留」より料金が割安なかわりに、賠償額は、原則として5万円までの実損額となります。また、記録される項目も少なくなります。

もし給付金の申請書が届かなかった場合の実損額は10万円×人数分となります。今回、この実損額が賠償の対象となるのかは定かではありませんが、賠償してもらえることに備えて、一般書留で送付すると良いかもしれません。

簡易書留の料金は+320円、一般書留の料金は+435円(損害賠償額10万円まで、さらに賠償額5万円ごとに+21円)で、それほど変わりません。

送付先がまったく別の市区町村のケースに要注意!

今回の給付金では、市区町村の担当者だけは手が回らないため、民間の会社に丸ごと業務委託しているケースが多くあります。

たとえば、新宿区の特別定額給付金の送付先は、京都のトッパン・フォームズ株式会社です。

特別定額給付金 封筒

同じ市区町村内で郵送するよりも、配達に時間がかかる可能性がありますので、要注意です。

3.オンライン申請の場合

オンライン申請のシステムは24時間稼働していますので、23時59分までに申請を完了すればOKです。

具体的には、申請画面で「送信」ボタンを押し、送信完了画面が表示されることで、申請が完了です。

ただし、マイナンバーカードのパスワード入力に手間取ったり、インターネットの不具合などで、1秒でも過ぎてしまったらアウトです。

ギリギリではなく、余裕を持って申請すると良いでしょう。

4.窓口での提出はできるの?

郵送は間に合いそうになく、マイナンバーカードがなくてオンライン申請も無理という場合に、窓口に持ち込んでの提出はできるのでしょうか?

どの市区町村も、原則、郵送またはオンラインの申請となっています。

ただし、例外的に窓口での提出を受け付けている市区町村もあるようですので、お住まいの市区町村に確認してみると良いでしょう。

5.期限を過ぎてしまっても、修正できるの?

申請後に間違いに気づきましたが、すでに期限を過ぎてしまっていたら、どうなるのでしょうか?

この場合、総務省から統一見解は発表されていませんので、各市区町村に対応が委ねられるかもしれません。

期限内に申請を済ませればOKとされていますので、その申請内容に間違いがあったとしても、修正に応じてもらえる可能性はありますが、はっきりとしたことはわかりません。

間違いもあることを考慮したうえで、なるべく早めに申請するのが無難でしょう。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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