楽天ペイの特徴と使い方、チャージ・支払い方法
楽天市場をよく利用する人や、楽天カードを持っている人に絶対オススメなのが「楽天ペイ」です。 お買いものでためた楽天ス…[続きを読む]
QR/バーコード決済サービスとしてお馴染みの「楽天ペイ」がJR東日本の「Suica」と連携することが発表されました。楽天ペイでSuicaが使えるようになるとお店での支払いだけではなく、電車やバスへの乗車も可能となるため、利便性がさらに広がること間違いありません。
今回はそんな「楽天ペイ」と「Suica」の連携ついて、メリット・デメリットや、楽天とJR東日本の狙いなどを説明していきます。
目次
楽天ペイとSuicaが連携することが発表され、話題を集めています。
2020年5月25日に発表された情報をもとに、楽天ペイとSuicaの連携について詳しい内容をみていきましょう。
「楽天ペイ」は楽天ペイメントが運営するQR/バーコード決済サービスです。
数多くの企業が参入をしているQR/バーコード決済市場においては、LINEPay、PayPayに次ぐ第3位のシェアを獲得しています。
(「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2019年10月度)」より)
楽天ペイについての詳しい内容はこちらの記事を参考にしてみてください。
2019年6月5日に楽天ペイメントとJR東日本の両社は提携について「楽天ペイアプリ内でSuicaが使える」という形態になることを発表しました。
そして2020年5月25日に満を持して、両者の連携が開始されました。
具体的には、以下のことができるようになります。
サービスは2020年5月25日に開始しました。
開始直後はAndroidアプリの「楽天ペイ」のみに対応し、おサイフケータイに対応したAndroidでのみ利用可能です。
また、iPhoneなどのiOS端末について利用開始時期は未定となっています。
現時点で発表されている情報から楽天ペイとSuicaが連携するメリットを紹介します。
楽天ペイとSuicaが連携すると、全国の鉄道約5,000駅、バス5万台、加盟店60万店舗での支払いに利用できるようになります。
日常生活のほとんどの場面を網羅しているため、使えなくて困る場面もないと思われます。
大きなメリットは、チャージで楽天スーパーポイントが還元される点です。毎回のチャージでポイントが付くのはお得です。
モバイルSuicaでもJREポイントを貯めることはできましたが、より知名度が高く、利用範囲の広い楽天スーパーポイントにポイントを一本化できれば、ポイント管理も楽になるでしょう。
「楽天カード」を支払元に設定し、「楽天ペイアプリ」でSuicaにチャージすると、楽天ポイントが付与されます。
200円につき1ポイントで、還元率は0.5%です。
毎回のチャージで、楽天ポイントがたまるのは非常にうれしいですね。
楽天ペイとSuicaの連携は、androidのみ対応です。
しかし、iPhoneユーザーにも楽天カードでモバイルSuicaにチャージする場合に200円につき1ポイント付与するキャンペーンを行うことが同時に発表されました。
このキャンペーンは常時開催されていますが、ポイントをためるには毎月、事前のエントリーが必要です。
楽天ペイアプリから簡単にSuicaの発行ができるようになります。
個人情報や、支払いクレジットカード情報は楽天会員に登録したときに入力済みであるため、簡単でスピーディーにSuicaの発行が可能になります。
既にモバイルSuicaを利用している場合でも、すぐに連携が可能です。
デメリットとしては以下の点が挙げられます。
楽天ペイ×Suicaが対応しているのは、おサイフケータイ機能の付いたAndroidのみです。
iOS端末では今のところSuicaの発行はできません。
しかし、ポイント還元キャンペーンは行っています。
「楽天カード」がチャージに対応しています。その他のカードは後で対応していく予定となっています。
また、モバイルSuicaで利用可能なオートチャージ機能について現段階で対応予定はありません。
楽天カードのお申し込みがまだの方はこちらから。
楽天ペイ×Suicaでは、機能が「Suicaの発行」と「チャージ」に限られています。
定期券やグリーン券の購入などの機能は利用できません。
また、現時点では楽天ポイントをSuicaにチャージすることもできません。
ビューカードからモバイルSuicaにチャージする場合は、1000円当たり15ポイントがつきます。
還元率では楽天カードが負けてしまいます。
ネットサービス大手の「楽天」と鉄道会社の「JR東日本」がタッグを組んだというのはキャッシュレス業界においても注目を集める出来事となりました。
楽天ペイとSuicaを連携させることについて、両社にどのような狙いが考えられるのかについてまとめていきます。
楽天は「楽天市場」をはじめとするネットサービスを幅広く展開しており、楽天カードや楽天Edy、楽天ペイといった決済事業も充実させています。「楽天経済圏」とも呼ばれており、日々の生活で利用するさまざまなサービスを楽天が提供するサービスで補うことができるようになっています。
そんな中で、楽天がこれまでカバーできていなかったのが「交通系」です。Suicaと連携することで、楽天のサービスで電車やバスの乗車が可能になり、より広く生活シーンを支えることができます。
楽天ペイにSuicaを取り込むことによって、幅広い利便性の提供とユーザーの満足度向上、そして他社との差別化を目指していると思われます。
JR東日本は、カードタイプのSuicaからモバイル版のSuicaへの移行を図りたいと考えています。
モバイルSuicaが普及すれば、自動券売機の数を減らすことができ、駅の管理コストが下げられるためです。
しかし現状、Suicaの発行枚数は7,587万枚に対して、モバイルSuica会員は715万人で、まだまだ従来のICカードタイプが根強いことがわかります。
今回の提携からは、国内市場で圧倒的な数の楽天ユーザーを獲得し、モバイルSuicaの利用者を増やしたいという思惑が読み取れます。
これまでキャッシュレス業界全体、特にQR/バーコード決済市場では高還元キャンペーンによるユーザー獲得競争が激しく行われていました。しかし、その勢いも鎮静化してくる中で今度は利便性での競争という次のフェーズに入っていくことが予想されます。
楽天ペイがSuicaと組んだようにQR/バーコード決済内だけではなく、電子マネーを巻き込んだ付加価値の強化や差別化が行われていくでしょう。
現在でも「メルペイ」と「iD」が連携しているようにキャッシュレス業界も大きく変化していくでしょう。
楽天ペイとSuicaの連携について解説していきました。サービス面での制限は多少ありますが、楽天ペイからSuicaが使えるようになることやSuicaへのチャージで楽天スーパーポイントが貯まるなど魅力的なサービスになっています。
日々変化するキャッシュレス業界、便利なサービスに乗り遅れないように最新情報をチェックしていきましょう。