無料送金アプリPring(プリン)とは?特徴や使用方法を解説
2019年から本格的にキャッシュレスが普及し始め、様々なキャッシュレス方法が開発されてきました。
今回は、その中でも初めてのキャッシュレスとして様々な用途で使用することができるPring(プリン)について特徴から使用方法、どんなお店で使用することができるのかについて解説します。
目次
1.Pringとは?
それでは早速Pringとはどのような機能を持っているのか、また使用する上でメリットや注意点について解説していきます。
(1)Pringの特徴
Pringは他のキャッシュレス方法と違い「お金コミュニケーションアプリ」と公式でも言っているように、ただ店舗で決済するために使用するだけではなく、個人間同士でお金をやり取りする状況でも使用することができます。
例えば、旅行する際にお金を集金する、割り勘でお金を集金するなどもPringで出来てしまいます。
(2)Pringが使えるお店は?
Pringを使用することができる店舗についてですが、下記のサイトからどんな店舗が対応しているのかを見ることができます。
現在は大手コンビニやスーパーには対応していませんが、今後規模を拡大するということをPring公式が発表しているので今後にも期待しましょう。
(3)提携可能な銀行は?
2019年12月現在利用することができる銀行は以下の通りになります。
現在は上記の銀行のみ提携することができますが、今後更に提携銀行が増やされる予定です。
(4)メリット
Pringの大きなメリットといえば他のキャッシュレスと違い、前述でもお話しした通り個人間でのやり取りができることです。
例えばクレジットカードで割り勘する際には、クレジットカードで一度支払い、そのあとに現金でお金を受け渡すことが多いです。また、他のキャッシュレス方法でも同様に決済をまとめて行った後に現金で受け渡しをします。
しかし、全員がPringを使用していれば、Pringでお金を集金することができるので1人にPringでお金を渡し、Pringで決済を行うことができるようになります。
2.Pringの使い方
それではここからどのようにしたらPringを使用することができるのか、また、どのような機能があるのかを解説していきます。
(1)登録方法
Pringの登録方法は大きく4つの手順で登録することができます。
- アプリインストール
- SMSパスワード入力
- 個人情報入力
- 提携銀行口座入力
それぞれ一つずつ解説していきます。
①アプリインストール
まずはPringアプリのインストールを行います。
下記からインストールすることができます。
②SMSパスワード入力
インストール後、Pringアプリを開くと最初に電話番号の入力を行い、SMSでパスワードが届きますので入力することで次に進みます。
次に自分のパスワードを入力しましょう。
③個人情報入力
パスワードを入力後、氏名や住所などの個人情報を入力します。
④提携銀行口座入力
入力が完了すると、次に提携銀行口座を登録する画面になります。
ここで提携している銀行口座を登録することでチャージ機能や出金機能を使用することができます。
※銀行口座を登録しなくても自身の住所に通知書を郵送することでPringを使用することができますが、通知書が届くまで時間がかかるため、手早く登録できる銀行口座を登録することをおすすめします。
(2)チャージ方法
次にPringへのチャージ方法について解説します。
前述でも解説していますが、チャージするためには提携銀行の登録が必須なので注意しましょう。
チャージ方法は3種類あります。
- 銀行口座からのチャージ
- オートチャージ
- セブン銀行ATMからのチャージ
銀行口座からのチャージ
まずは銀行口座からのチャージです。
これは登録時に設定した提携銀行口座から指定金額をチャージすることができます。
チャージ限度額も100万円と大きいので上限を気にせずに使用することができます。
オートチャージ
こちらも提携銀行口座からチャージしますが、毎回手動でチャージをするのが面倒くさいという方におすすめのチャージ方法です。
銀行口座から指定金額チャージする方法だと10円や100円足りないといった時でも手動でチャージを行わなければいけませんでしたが、オートチャージでは決済時の不足分を銀行口座から自動的にチャージして決済することができるので毎回手動でチャージすることなく使用することができます。
セブン銀行からのチャージ
こちらは2019年の8月13日から始まったサービスでセブン銀行を使用することで現金をチャージすることができます。
更に上記の2つのチャージと同様に入金手数料が無料というメリットもあります。
しかしセブン銀行なので最低チャージ金額が1000円からになるので注意しましょう。
チャージ方法について表にまとめると以下の通りになります。
銀行口座からのチャージ | オートチャージ | セブン銀行からのチャージ | |
---|---|---|---|
手数料 | 無料 | ||
最低チャージ金額 | 1円~ | 500円~ | 1000円~ |
チャージ限度額 | 100万円 | ‐ | 1回あたり50万円
1日あたり100万円 |
(3)送金方法
次に送金方法について解説していきます。
送金方法は
- 電話番号での送金
- LINEでの送金
- QRコードでの送金
の3種類あります。
電話番号での送金
電話番号で送る場合、指定することで相手にSMSが届きます。
その後相手がそのSMSで送られたURLをタップすることで送金を完了することができます。
ここで注意しないといけないことは受け取り相手がSMSのURLをタップしない限り送金することができません。
タップせずに72時間経過すると送金エラーとなり、自分の残高にお金が戻ってきます。
LINEでの送金
LINEでの送金はSMSと同様にメッセージにて受け取り相手に届きます。
その際にLINEグループやタイムラインから送ることができ、最大で10件にお金を送ることができます。
QRコードでの送金
次にQRコードでの送金です。QRコードでの送金の場合は基本的に近くに送金相手がいる時に使用します。
電話番号やLINEのように送って、タップして受け取りという手順を踏むのではなく、QRコードを読み込むことで受け取りが完了するので数分、早い場合は数秒で送金が完了します。
(4)お金を受け取る方法
Pringでのお金の受け取り方については前述でも簡単に説明しましたが、
- 電話番号であればSMSに届くPringからのメッセージを確認する。
- LINEでもメッセージが届くので確認する
- QRコードであればQRコードを読み込む
この3種類があります。
このほかにも受け取りに関して「お金をもらう」という機能があります。
この機能では送ると同様の方法でお金を相手に請求することができます。
例えば飲み会で割り勘する際に、Pringで参加者全員にリクエストを送っておけば誰が払ったのかを管理できるので会計をする時に未払いを防ぐことができます。
(5)買い物をする方法
Pringはキャッシュレスの中ではQRコード決済という部類に入ります。
そのため、他のQRコード決済の方法と同様にお店でPringで支払うと申告し、スマホのQRコードを読み取ってもらうことで決済が完了します。
(6)入っているお金を現金に戻す方法
次にPringでお金を受け取ったり、チャージしすぎた時に現金に戻す方法を解説します。
Pringの出金方法は2つあり、
- 銀行口座への出金
- セブン銀行ATMでの出金
この2種類あります。
銀行口座への出金
Pringで「講座に戻す」を選択し、出金したい金額を入力することで出金完了です。
銀行口座には当日~翌営業日中に現金が振り込まれます。出金する際に出金手数料は一切かかりません。
セブン銀行ATMでの出金
セブン銀行ATMから出金する方法で銀行口座のように柔軟に金額は選ぶことはできませんが手軽に出金することができるのがメリットです。
出金手数料も1日1回は無料になるので銀行口座への出金とほぼ変わりません。
それぞれを比較すると以下の表になります。
銀行口座への出金 | セブン銀行ATMでの出金 | |
---|---|---|
出金までの時間 | 当日~翌営業日 | 即日 |
出金最低金額 | 1円~ | 1000円~ |
出金限度額 | 10万円 | |
出金手数料 | 無料 | 1日1回まで無料
2回目以降200円(税別) |
銀行口座へ出金し、現金にする方法では銀行ATMで出金する際に出金手数料がかかる場合があるのですぐに現金として使用したい場合は1日1回のセブン銀行ATMで出金することで手数料を節約することができるので適宜出金方法を選ぶようにしましょう。
3.注意点
Pringは非常に便利なアプリなので多くの現金をPringに入れて電子貯金箱のようにも使うことができますが、Pringは預金目的の利用は規約上できません。
お金を入れていても規約違反等でアカウントが停止されてしまうこともあります。アカウントが停止されると入れているお金を使用することも出金することもできなくなるので利用規約に沿った使い方をしなければいけません。
また、簡単にお金の入出金を行うことができるのでできるだけ手軽にしたいからパスワードも簡略化しがちですが、セキュリティには十分に配慮しなければいけません。
不正にログインされ、勝手に決済を行われることも珍しいことではありませんので注意して使用するようにしましょう。
4.まとめ
現在は決済でのキャッシュレス化が大々的に進められていますが、Pringでは個人間の送金から決済まで消費者の導線全てをキャッシュレスにすることができるアプリです。
提携銀行や決済ができる店舗もどんどん増えているので今後このような全てをキャッシュレスにするアプリが増えていくことでしょう。