ICOCAでオトクにポイント還元を受ける方法
10月1日から始まったキャッシュレス消費者還元事業。消費税の引き上げで家計を気にされる方はいち早くキャッシュレス決済…[続きを読む]
PiTaPa(ピタパ)はスルッとKANSAI協議会が展開する交通系電子マネーで、近畿圏を中心に2004年に導入されました。
近畿エリアではICOCAに次いで利用者が多い電子マネーです。そんなPiTaPaも10月1日からスタートしたキャッシュレス消費者還元事業の対象として登録をしました。
今回はPiTaPaのポイント還元制度や特典、提携クレジットカードの紹介を交えてお得に利用する方法を解説していきます。
目次
キャッシュレス・消費者還元事業とは2019年10月〜2020年6月の間、対象の中小企業でキャッシュレス決済をすると5%または2%のポイントが還元される政府主導の制度です。
通常はクレジットカードやQRコード決済などのキャッシュレス決済をしても0.5〜1.0%のポイント還元が一般的ですが、この期間はお店によって追加で5%または2%のポイント還元が受けられます。
うまく活用すれば増税による負担増を補う以上の効果が得られる可能性もあります。
ポイント還元が受けられるのはキャッシュレス・消費者還元事業に登録をした店舗での利用に限られます。
ポイント付与の対象店舗ではキャッシュレス消費者還元制度のポスターやステッカーを掲示しているので、確認をするようにしましょう。
ただ注意点として、他の交通系電子マネー(Suica、PASMO、ICOCA等)と比較すると、そもそも通常時でもPiTaPaを利用できる店舗自体、非常に限られています。
例として、大手コンビニの対応状況は下記のようになっております。
ファミリーマート | 近畿2府4県店舗及び三重県・愛知県の一部 |
---|---|
ローソン | 一部店舗のみ |
セブンイレブン | ☓ |
全国での店舗利用を考えてる方は、別の交通系マネーを利用したほうが良いでしょう。
PiTaPaの場合はSuicaやPASMOと違い、キャッシュレス消費者還元事業のために事前に別途サービスへの登録などをする必要は無いので、面倒な手続きは不要です。
そのまま対象店舗で利用するとポイント還元が行われます。
通常はPiTaPaを使うと「ショップdeポイント」と呼ばれるポイントが貯まります。
キャッシュレス消費者還元事業による還元分も同じく、ショップdeポイントを付与します(ポイント付与例:100円のご利用で50ポイント付与(5円相当))。
ただし対象店舗によっては、その場で購入金額から値引きとなる場合もあります。
次は、PiTaPaの通常のポイントサービスを再確認していきましょう。
PiTaPaの利用で通常のショップdeポイントが付与される代表的なお店は以下の通りです。
・アズナス
・京阪アンスリー
・南海アンスリー
・ファミリーマート(近畿2府4県全店舗および三重県・愛知県の一部店舗)
・ローソン(一部店舗)
・近鉄百貨店
・阪急百貨店
・阪神百貨店
・関西国際空港
・なんばCITY
・なんばパークス
・ららぽーと和泉
・ららぽーとEXPOCITY
・イズミヤグループ
・成城石井(関西地区店舗・一部店舗除く)
・ブックファースト(関西地区店舗)
・紀伊國屋書店(関西地区店舗・一部店舗除く)
・ココカラファイン
・ヨドバシカメラ
・洋服の青山
・海遊館
・阪神甲子園球場
・ひらからパーク
・コカコーラ自販機
・タイムズパーキング
PiTaPaエリア内のほとんどの電車・バス路線ではPiTaPa利用に対して、運賃割引サービスを設定しており、通常よりもお得に乗車することができます。
割引のタイプとしては、主に以下のようなものがあります。利用する鉄道事業者によって適用可能な割引が異なりますので注意してください。
1か月間(1日~末日)に同一社線の同一運賃区間を11回以上利用した場合、割引がある場合があります。
例えば、1ヶ月間に1回〜10回の場合は、割引は適用されません。
しかし1ヶ月に11回以上に利用した場合、1回目~10回目までの運賃は割引なし、それ以降の乗車は運賃の10%が割引となる電鉄が多いので、下記リンクなど公式サイトを確認後、利用してみてください。
その他にも「利用額による割引」「区間指定割引」「定額タイプ」など様々な割引があります。
詳細は各電鉄の公式サイトをご確認下さい。
なお、Pitapaの公式サイトで「各交通機関が提供する割引サービス」というページで、各電鉄の割引サービスが確認できます。
■参考ページ
PiTaPa|各交通機関が提供する割引サービス
前述の通り、PiTaPaは提携店舗で利用することができて、ショップdeポイントを貯めることができます。
しかしポイント還元率は0.1%とあまり高くはないです。具体的には100円の利用で1ポイントで、また500ポイントが貯まると50円分の運賃割引として自動的に還元されます。つまり10,000円の利用で50円分の運賃割引となります。
店舗により5倍・10倍・20倍のポイント進呈しているところもありますが、通常の店舗の場合は上記のような低還元率となっており、還元率という視点ではあまりおすすめができません。
しかしポイント交換などの手間がかからず、自動的に運賃の割引として還元される点は評価すべきです。
また、ポイントは1ヵ月ごと(1日~末日)に集計され、当月合計の100円未満については切り捨てになります。
なお、ポイントの有効期限は2年後の3月末で、期限を過ぎると失効します。
たまったショップdeポイントは「PiTaPa倶楽部」で確認をすることができます。
PiTaPa倶楽部は他にも
・「ご利用代金・明細詳細」
・「登録型割引照会・登録・取消」
・「マイルなどのポイントに交換」
のような機能もあり、登録をしておくと大変便利にPiTaPaを利用することができます。
PiTaPaの乗車可能エリアは基本的には全国ほとんどをカバーしています。
しかしカバーエリアの中にはポストペイエリアと相互利用可能エリアの2通りがあるので注意が必要です。
ポストペイ方式とは電子マネーの後払い方式のことを指します。
SuicaやPASMO、ICOCAなど鉄道事業者は、前払いのプリペイド方式を採用していることが多いですが、PiTaPaはポストペイ方式を採用しているのでチャージが不要というメリットがあります。
うっかり残高不足で改札から出られないといった心配がありません。
PiTaPaのポストペイエリアは近畿地方を中心に、岡山や三重・愛知・静岡の一部までそのエリアを広げています。
このPiTaPaポストペイエリアでは、後払いでPiTaPa利用することができます。
また、関西のもう1つの交通系電子マネーであるICOCAのエリアとなるJR西日本の駅でも、順次PiTaPaポストペイサービスへの対応を開始しています。
PiTaPaは全国の電鉄で対応しています。
ただし、ポストペイ対応エリア以外では、他の交通系電子マネーと同じくPiTaPaもプリペイド式で利用することになります。
つまり事前チャージが必要になるので、利用をする際には残高に注意しましょう。
PiTaPaは多くの種類の提携クレジットカードが発行されています。
その中でも鉄道事業者が発行している提携クレジットカードをいくつか紹介していきます。
年会費 | 初年度無料(2年目以降も年間1度の利用で無料。1年間に一度もご利用がなかった場合1250円(税抜)) |
提携先 | 阪急阪神グループ |
主な特徴 | □阪急電鉄/阪神電車他グループ交通機関の利用に応じて0.5%~1%ポイント還元 □阪急阪神グループの店舗・施設にて最大3.5%のポイント還元 □阪急阪神グループ他、近畿エリアで使える優待特典多数付帯 |
年会費 | 14000円(税別) |
提携先 | 阪急阪神グループ |
主な特徴 | □阪急電鉄/阪神電車他グループ交通機関の利用に応じて0.5%~3%ポイント還元 □阪急百貨店・阪神百貨店なら最大還元率11% □阪急百貨店・阪神百貨店なら最大還元率11% |
年会費 | 初年度無料(2年目以降も年間1度の利用で無料。1年間に一度もご利用がなかった場合1,250円(税抜)) |
提携先 | 近畿日本鉄道 |
主な特徴 | □近鉄電車のPiTaPa利用にてポイント還元率0.5% □近鉄百貨店にてポイント還元率最大10% □その他近鉄グループの店舗・施設にてポイント還元率最大1% |
年会費 | 初年度無料(2年目以降も年間1度の利用で無料。1年間に一度もご利用がなかった場合2,000円(税抜)) |
提携先 | 京阪電気電鉄 |
主な特徴 | □おけいはんポイントとクレジットポイントがダブルで貯まる □京阪電車のPiTaPa利用にてポイント還元率1% □京阪電車指定区間割引適用時ボーナスポイント10% |
年会費 | 初年度無料(2年目以降も年間1度の利用で無料。1年間に一度もご利用がなかった場合2000円(税抜)) |
提携先 | 南海電気電鉄 |
主な特徴 | □なんばパークス/なんばCITYにてポイント還元率最大7% □南海電車/泉北高速鉄道の利用に応じてポイント還元率0.5%~1% □南海グループ他、近畿エリアで使える優待特典多数付帯 |
Pitapaは電車の利用においては様々な割引特典が用意されている一方で、PiTaPa加盟店利用でのポイント率が低いことがネックです。
しかし、上記のような提携クレジットカードであれば、クレジットカード利用によるポイントも加えられてお得になります。
ポイントだけでなく、発行をしている鉄道事業者の加算ポイントや特典が付帯されているものもあり、ご自身の生活圏で活用できるでしょう。
ただし、PiTaPaはクレジットカードでのチャージできませんので、その点は他の交通系電子マネーと異なるので注意してください。
クレジットチャージによるポイント付与を狙う場合はicocaを利用するのも手です。