家賃はクレジットカードで支払える?対象となる物件は

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2019年10月1日からキャッシュレス化が国の主導で本格的にスタートしています。

キャッシュレスで支払うと還元を受けられることもあり、今まで以上に支払い方法でクレジットカードを選択する方も増えるでしょう。
そして、通常の買い物だけでなく今では家賃をクレジットカードで支払える物件が出てきており注目されています。

そこで今回はクレジットカードで支払える物件の実状を解説し、クレジットカードを使うことのメリットと注意点、さらにクレジットカード払いに対応している物件の探し方などをご紹介していきます。

1.家賃をクレジットカードで支払える物件は存在する

今ではさまざまな場所でクレジットカード払いが選択できますし、店舗側もキャッシュレス化に伴い対応を迫られています。
そしてそれは不動産業界も例外ではなく、家賃の支払いにクレジットカードが使えるものも増えつつあります。

しかし、クレジットカード払いに対応している物件が増えてきているとはいえ、まだまだ現金払いや口座振替が主流なことには変わりありません。

まずは、なぜ家賃の支払いはクレジットカード払い以外が多いのかをご説明し、現在起きつつある時代に合わせた流れについてご紹介します。

(1)家賃の支払いが現金や口座振替が主流な理由

一般的な家賃の支払い方法は下記の4つがあります。

  • 現金を大家さんや管理会社に手渡しで支払う
  • 指定されている口座に振り込みをする
  • 居住者の銀行口座から自動で引き落としがされる
  • クレジットカードで支払う

家賃を支払う方法として、やはり多くの物件では現金払いや口座振替といった手法が多いです。

なぜ家賃の支払いは現金払いが多いのか

その理由としては、クレジットカードでの支払いを可能にすることで家賃収入が減ってしまい不動産会社や大家さんの利益が減ってしまうからです。

クレジットカード払いと現金払いの大きな違いは、手数料がかかるかどうかです。
クレジットカード会社も、利益を上げるために家賃金額の数パーセントを差し引いて支払いますので、物件を提供している側は家賃全額を手に入れることができません。
そのため、満額を受け取れるように家賃の支払いは現金での扱いが主流となっているのです。

これについては飲食店などでも同じで、利益を優先して現金払いのみとしている店舗も少なくありません。

しかし今の時代はクレジットカード払いを希望する方が増えていますし、お店選びで支払い方法を選択できるところに足を運ぶ方もいます。

不動産特有の理由

ですが、不動産については、支払い方法ではなく内観や外観、そして間取りなどをメインに考える方が多いでしょう。条件の一つとして家賃も加わりますが、支払い方法を優先して考える方はあまりいないのが現状です。
そのため、不動産会社や大家さんからすると無理に利益を圧迫するクレジットカード払いに対応する必要もないといえます。

また、家賃は高額となるケースも少なくありませんし、クレジットカードでの支払いは翌月など後払いとなるため、カード会社が実施している審査も厳しく設定されている傾向があります。
審査が厳しいクレジットカードは手数料が高くなることから、不動産会社や大家さんからすると利益が少なくなるため避けているという点も理由のひとつです。

(2)クレジットカード会社と連携する会社が増えている

上記の理由から家賃の支払いはクレジットカードではなく現金払いといったところが多いです。

しかし、クレジットカード会社と連携している不動産会社も増えつつあり、有名なところでは大東建託やアパマンショップは一部物件でクレジットカード払いに対応し始めています。

またクレジットカードの指定はされていますが、レオパレス21やミニミニでも家賃をクレジットカードで支払うことが可能な物件を扱っています。
これら大手とされる不動産会社の動きによって業界全体で変化がみられていますので、今後現金以外の支払い方法に対応していく可能性は高いといえるでしょう。

(3)クレジットカードやQRコード対応物件は増えつつある

2019年10月1日から本格的にスタートしたキャッシュレス化に伴い、家賃の支払いに対してクレジットカードやQR決済に対応している物件は増加傾向にあります。
もちろん時代の流れに乗り対応していくというのも増えてきている理由のひとつですが、不動産会社にとってメリットがあると認識されだしていることも関係しています。

クレジットカードでの支払いはカード会社が立替え払いをしているため、カード会社はその分をしっかり利用者から回収するように努めます。
そのため、不動産会社や大家さんは家賃の不払いの心配が減り、不動産会社にとっては自然とタッグを組んでいるようなメリットがあります。

2.家賃をクレジットカードで支払うメリット

家賃をクレジットカードで支払う場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
上記で説明したように、クレジットカード払いに対応している不動産会社や物件は増加傾向にあるため、今後のためにもメリットは把握しておいた方いいでしょう。

ここからは、家賃をクレジットカードで支払うことで得られる利用者側のメリットについて紹介していきます。

(1)ポイントを貯められる

まず挙げられる代表的なメリットは、クレジットカード支払いをすることでカードに付与されるポイントを貯められることです。
(※例外があるため注意点の項目で詳しくご説明します)

クレジットカードによってはマイルが貯められるものもあり、ただ支払うだけでなく今後活用できるポイントを獲得できる点は、現金払いにはない大きな特徴といえます。
またクレジットカードによってポイント還元率は異なるため、より効率よく貯めるにはカード選びも重要です。

さらに家賃の支払いだけでなく、他の生活費など毎月固定でかかるものとあわせて利用することで知らない間に大量のポイントを貯めることができます。

(2)クレジットカードの信用力が上がる

そして家賃の支払いにクレジットカードを使うことで、信用力が上がるというメリットもあります。
クレジットカードは使用すればするほど信用力が高まり、クレジットカード会社からも有益な顧客と判断されるようになります。

そのため通常クラスのカードであっても、家賃の支払いをしているうちに自然とランクが上がり、ゴールドカードやプラチナカードなどに一歩近づくことができます。
もちろんクレジットカード会社によってランクアップの基準は異なるため一概にはいえませんが、毎月必須の支出でクレジットヒストリーを育てられるのは大きなメリットです。

ただし、当たり前ですがきちんと毎月支払いができていることが信用力を上げるための条件です。
支払い期日を過ぎてしまうと延滞となり評価は大きく下がってしまうので、その点は十分注意しましょう。

(3)後払いにできる

そしてクレジットカード払いは現金払いと違い、後払いです。
例えば金銭的に厳しい状況となった場合でも、翌月もしくは翌々月の支払いとなるため、当月のピンチを回避できます。

またクレジットカード払いにでは利用履歴が残るため、家計簿などの管理がしやすくなります。

3.家賃をクレジットカードで支払う際の注意点

家賃をクレジットカードで支払うメリットは述べてきたとおりですが、もちろん注意点もあるので把握しておくことが大切です。
現金払いにはないデメリットとなる点もありますし、物件によって取り扱いが異なることからクレジットカード払いのメリットを活かせない場合もあります。

ここからは、家賃をクレジットカードで支払う際の注意点をピックアップして紹介していきます。

(1)手数料を踏まえた家賃設定の可能性も

家賃の支払いをクレジットカードで支払える物件の場合、クレジットカード使用による手数料を不動産会社が負担していることから、家賃の価格設定が高くなっている場合があります。
つまりクレジットカードを使用した際の手数料分を家賃に加えた設定にしているので、現金払いにするよりも毎月多く支払うことになります。

全ての物件に当てはまるわけではありませんが、クレジットカード払いを希望する方は、周辺の相場価格よりも高くないかを調査してみてください。
ポイントを貯められるなどのメリットの裏には、なかなか気づけない注意点が隠されています。

(2)家賃支払いはポイント対象外となる場合も

上記でもご説明したメリットの1つ、ポイントを貯められる点ですが、実は家賃の支払いではポイントを獲得できない場合があります。
これはご利用のクレジットカードによりますので、確認してみてください。

また、ポイント獲得の対象となっている場合でも、通常のショッピング時に適用される還元率とは異なる場合もありますので、契約をする際はきちんと調べることが大切です。
家賃は金額が大きい場合が多いので、少しの還元率の違いでも長い目で見ると大きな差が生まれてしまいます。

(3)引越しをする際に支払いが重なる

上記でもあったように、クレジットカードはすぐに支払うのではなく翌月もしくは翌々月となる後払いです。

しかし、それが逆にデメリットとなる可能性があります。引越しのときです。

例えば引越し先がクレジットカード払いに対応しておらず、口座振替などの場合、以前まで住んでいた家のクレジットカード払い分と、新居の家賃の支払いが重なってしまうことが考えられます。
つまり、2軒分の家賃をまとめて支払うことになりますので、当月の出費がかさんでしまいます。

後払いという制度には良い面と注意すべき面が混在しているため、きちんと把握しておきましょう。

4.どうしても家賃をクレジットカードで支払いたい場合

家賃は現金で支払っている方が現状は多いですし、クレジットカード払いが主流になるのはまだ少し先かもしれません。

では、どうしても家賃をクレジットカードで支払いたい場合は、どのような対応をすれば良いのでしょうか。
ここからは、どうしても家賃をクレジットカードで支払いたい方がとるべき行動について解説していきます。

(1)各不動産会社でクレジットカード払いの物件を探す

クレジットカードで家賃をどうしても支払いたい方は、不動産会社のホームページにてクレジットカード決済に対応している物件を探してみてください。
不動産会社によって使用できるカードブランドは異なる場合もありますが、大手不動産会社では扱っている物件が多いこともあり、クレジットカードで家賃を支払えるものが多数紹介されています。

例えば大東建託であれば公式ホームページにアクセスすると、物件検索の「こだわりから探す」にクレジットカードで契約金や家賃が支払えるといったテーマで物件が検索できます。

決済はシステム上で24時間支払いができ、入居時に必要な費用については分割やリボ払いにも対応しており、契約者にとっては非常に利用しやすい印象です。
どうしてもクレジットカードで家賃を支払いたい方は、事前に不動産会社のホームページなどから絞り込みをかけ、クレジットに対応している物件としてヒットしたものから、お気に入りの部屋や家を探してみてはいかがでしょうか。

(2)OYO LIFEはクレジットカード払いに対応

OYO LIFEとは、初期費用なし・水道代光熱費込み・Wi-Fi使用可能などすべてが含まれており、かつ家具や家電も選べる賃貸物件サイトです。
スマートフォンによって簡単に契約ができ、マンションタイプや戸建てタイプ、さらにシェアハウスタイプなどが揃っているため、好みの物件をみつけやすいです。

OYO LIFEではクレジットカード払いが可能なので、現金以外の支払い方法を選びたい方には最適といえます。

しかし、OYO LIFEは比較的新しいサービスなので、物件数はまだあまり多くなく、家賃が少し高めに設定されています。
OYO LIFEには独自のサービスともいえる「3日間住み試し」というものがあり、実際に暮らしてみて契約するかを決めることが可能です。
高い家賃を支払うため、慎重に部屋探しを行うためにも利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

家賃をクレジットカードで支払える不動産会社は増加傾向にありますので、今後キャッシュレス化がさらに進むと、より物件数も多くなることが想定されます。

クレジットカードで家賃を支払うと、ポイントが貯められるだけでなく信用力アップにも繋がるためメリットがあります。
ただし、物件によってはポイントの対象外と定められているケースもありますので注意は必要です。

家賃は毎月固定費としてかかるものなので、クレジットカード払いによって貯めたポイントを活用し、お得に生活できるように物件探しを行ってみてはいかがでしょうか。

監修
ZEIMO編集部(ぜいも へんしゅうぶ)
税金・ライフマネーの総合記事サイト・ZEIMOの編集部。起業経験のあるFP(ファイナンシャル・プランナー)を中心メンバーとして、税金とライフマネーに関する記事を今までに1300以上作成(2024年時点)。
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