PayPay(ペイペイ)の導入方法とメリット、手数料0円!
この記事では、PayPayの具体的な導入方法とメリットをお店側の視点で解説します。実際に配送されたステッカーやコード…[続きを読む]
キャッシュレス大国の中国において2大スマホ決済サービスの1つでもある「Alipay(アリペイ/支付宝)」。中国人ユーザー数も多く、キャッシュレス先進国を代表する企業でもあります。
中国企業のサービスではありますが、訪日中国人のインバウンド商品をターゲットにした「Alipay(支付宝)」の導入が日本でも積極的に行われています。
海外からの観光客が多く来る事業者の方の多くが、導入を検討しているでしょう。
今回は中国のスマホ決済サービス「Alipay(支付宝)」の基本的な概要から、導入するメリット、導入方法まで幅広く解説していきます。
まずは、スマホ決済サービス「Alipay(支付宝)」について知っていきましょう。
どのようなサービスを提供し、中国の方にとってどのような位置付けがなされているのでしょうか。
「Alipay(支付宝)」は、中国の大手IT企業「アリババ・グループ」が提供するスマホ決済サービスです。
「アリババ」といえば、中国国内で展開されるECサイト「天猫」やアジア最大のECサイト「淘宝網(タオバオ)」などが有名です。
そんな「アリババ」が展開するスマホ決済サービス「Alipay(支付宝)」。
決済方法としては、QR/バーコードに対応しています。モバイル決済サービスとしては、2004年からスタートしており、シェアを拡大してきました。
日本では、2017年からローソンでのサービス提供が開始されるなど、中国国内外での成長が目覚ましいサービスです。
Alipay(支付宝)は、決済機能だけではなく、日常生活に密着した幅広いサービスをアプリ1つで提供しています。
例えば、クレジットの支払いや資産運用、保険といった「金融サービス」、個人間送受金などの「ソーシャルツール」、加盟店の予約や口コミなどが確認できる「情報ツール」、携帯料金や公共料金などの支払いといった「生活サービス」にまで対応しています。
これだけ消費者と密着したサービスを数多く提供し、シェアを獲得しているのを考えると、日本のスマホ決済サービスとは比較にならないほどのスケールの大きさがあります。
中国で絶大なシェアを獲得しているAlipay(支付宝)ですが、ユーザーにとってどのようなメリットがあるのか、利用状況なども含めて解説していきます。
中国のモバイル決済サービスのシェアは「Alipay(支付宝)」と「WeChatPay(微信支付)」の2社が独占している状態にあります。そのため、加盟店も多く、現金を使うシチュエーションが無くなる本当の意味での「キャッシュレス」が可能となります。
また、先ほど挙げたような多機能性によって、スマホ1つであらゆるシーンが完結する利便性があります。
Alipay(支付宝)は、客側が提示したQR/バーコードを読み取る決済方式と、店側が提示したQRコードをスマホカメラで読み取る決済方式があります。
中国では、2017年のモバイル決済金額が約3400兆円となり、2013年からの4年間で約22倍に規模が拡大するなど、驚くほどの勢いで利用が促進されています。
日本のGNPの6倍以上という恐るべき金額です。
全世界でのユーザー数においては、2019年で約10億人を誇っています。
中国国内でもモバイル決済のシェア50%以上を獲得しており、Alipay(支付宝)とWeChatPay(微信支付)の2社で、国内シェアの約9割を独占しています。
Alipay(支付宝)の中国国内での規模の大きさは計り知れませんが、そんな中、日本でAlipay(支付宝)を導入するお店が増えてきています。
中国のサービスでもあるAlipay(支付宝)を導入するメリットには、どんなものがあるのでしょうか。
大きなメリットとして挙げられるのが、訪日中国人観光者のインバウンド消費が狙えるという点です。
中国でのユーザー数も多く、利用も活発なため、スマホ決済に対応しているというだけでもお店選びの決め手になります。
そして、訪日中国人観光者は年々増加しており、訪日観光客の約26%、消費額では全訪日旅行者の38%を占めています。
これらの中国人観光者の多くは、海外でもモバイル決済を利用していることが明らかになっており、日本での加盟店舗数が30万を突破するなど、導入に対する効果が明確にあることが示されています。
海外渡航中国人(2017年) | のべ1.3億人 |
---|---|
訪日中国人(2018年) | のべ838万人 |
訪日中国人の旅行消費額(2017年) | 1.7兆円 |
訪日中国人の1人あたりの消費額(2017年) | 23万円 |
【引用】https://www.alibaba.co.jp/service/alipay/
これだけの市場の大きさも含め、Alipay(支付宝)の導入には、多大なメリットがあるといえます。
Alipay(支付宝)のサイトには、2019年のゴールデンウィークの統計データも公表されています。Alipay(支付宝)による取引件数では、日本は第4位(香港、タイ、韓国に次ぐ)で、日本での一人当たりの平均消費額は前年比の25%(アジア3位)となっています。
直近の統計データでも、日本でAlipay(支付宝)が積極的に利用されていることが伺えます。
日本で導入されるAlipay(支付宝)は訪日中国人向けのサービスでもあり、日本人は使うことはないと考えられます。
国籍に関係なく利用することはできるサービスですが、Alipay(支付宝)の利用には中国の銀行口座が必要となるため、利用のハードルは高いといえます。
また、日本の店舗でAlipay(支付宝)を使うには中国の身分証によって本人認証がされたアカウントでしか利用できないので、実質的には、日本人が日本の店舗でAlipay(支付宝)を利用するのは不可能です。
インバウンド消費を狙った集客効果が魅力のAlipay(支付宝)ですが、それ以外にもメリットがあります。
例えば、導入が簡単でハードルが低い点や、マーケティングへ活用することによって、観光社向けのサービスを展開するなどが挙げられます。
これだけのメリットがあるなら、導入を検討する事業者の方も多いでしょう。ここでは、Alipay(支付宝)の導入方法について詳しくまとめていきます。
導入タイプは、「端末型」「タブレット型」「ステッカー型」の3つがあります。
「端末型」は日本で一番導入されている方法です。客側が提示したQRコードを読み取ることで決済を行います。
「タブレット型」は、アプリを利用して、決済用のQRコードを表示し、客側のスマホカメラで読み取らせて決済を行います。
「ステッカー型」は、中国で一番導入されている方法です。印刷されたQRコードを読み取らせて決済を行います。初期費用がほぼ0円で済むというメリットもあります。
Alipay(支付宝)を導入するには、導入を請け負っている代理店と相談する必要があります。
代理店によって、初期費用、決済手数料などが異なります。
買い物などで決済を行ってから、売り上げが振り込まれるまでの流れを解説します。
専用アプリを選択→金額を入力、QRコードを読み取る→決済の結果をお知らせ→日本円で振り込み
客がQRコードをスキャン→入力した金額を確認→決済完了→日本円で振り込み
申込方法は、「問い合わせフォーム」から、連絡をすると代理店から連絡がきます。
【外部サイト】Alipay 問い合わせフォーム
国内のスマホ決済サービス「PayPay」は、Alipay(支付宝)とサービス連携を行っており、PayPayに加盟すれば、自動的にAlipay(支付宝)の導入が可能になります。
Alipay(支付宝)を導入したくても、海外のサービスとやりとりをするのはハードルが高いと思っている方でも簡単に導入できますびで、オススメです。
中国最大手のスマホ決済サービス「Alipay(支付宝)」。
訪日中国人観光客のインバウンド消費の規模は年々上昇しており、Alipay(支付宝)の導入によって、大きなメリットが生まれる可能性が高いです。
インバウンド消費を取り込むためにも、まだ導入していない事業者の方は、ぜひAlipay(支付宝)を検討してみてください。