消費税の税込み価格、税抜き価格の計算方法は?

消費税の計算は簡単なはずなのに、あれ、どうやるんだっけ?と迷ってしまうことはないでしょうか。

  • 消費税の税込み価格/税抜き価格の計算の仕方
  • 1円未満の端数処理

について、詳しく解説します。

用語の整理

消費税の計算では、「税抜き価格」「消費税」「税込み価格」の3つの金額が登場します。
他にもいくつか呼び方がありますが、同じものですので、整理しておきます。

税抜き価格別名「本体価格」消費税が含まれない元の金額
税込み価格 消費税が含まれた金額
消費税内税税込み価格に対する消費税の金額
外税税抜き価格に対する消費税の金額

消費税の税率には、軽減税率8%と標準税率10%の2種類があります。

軽減税率8%飲食料品(お酒を除く)・新聞
標準税率10%上記以外・外食

1.税抜き価格から税込み価格・消費税を計算

まずは、一般的な、税抜き価格(本体価格)から税込み価格を求める計算のしかたです。

計算式

計算式に当てはめれば、税込み価格と消費税を簡単に計算できます。

<消費税率8%の場合>
・税込み価格=税抜き価格×1.08
・消費税=税抜き価格×0.08

<消費税率10%の場合>

・税込み価格=税抜き価格×1.1
・消費税=税抜き価格×0.1

計算の仕組み

公式を覚えていなくても、簡単な算数で計算できます。

消費税の金額は次の計算式で出します。

  • 消費税=税抜き価格(本体価格)×税率

次に、税抜き価格(本体価格)と税込み価格(消費税を上乗せした価格)の関係についてみていきます。先ほどの消費税の金額の計算式から、両者の関係はこうなります。

  • 税込み価格=税抜き価格+消費税
         =税抜き価格+税抜き価格×税率

この式は次のように書き換えることができます。

  • 税込み価格=税抜き価格×(1+税率)

「%」は、計算をするときに数字を100分の1にします。
8%は8の100分の1なので0.08で、10%は10の100分の1なので0.1です。

したがって、上記の計算式は以下のようになります。

  • <消費税率8%の場合>
    ・税込み価格=税抜き価格×1.08
    ・消費税=税抜き価格×0.08
  • <消費税率10%の場合>
    ・税込み価格=税抜き価格×1.1
    ・消費税=税抜き価格×0.1

2.税込み価格から税抜き価格・消費税を計算

小売店では原則、税込み価格を表示することが義務づけられています。そのため、日頃の買い物では、税抜き価格(本体価格)と消費税の額がすぐにはわからないことがあります。

そこで税込み価格から、税抜き価格と消費税を計算する方法です。

計算式

計算式に当てはめれば、税抜き価格と消費税を簡単に計算できます。

<消費税率8%の場合>
・税抜き価格=税込み価格÷1.08
・消費税=税込み価格×0.08÷1.08

<消費税率10%の場合>

・税抜き価格=税込み価格÷1.1
・消費税=税込み価格×0.1÷1.1

計算の仕組み

復習になりますが、税抜き価格から税込み価格と消費税は、このように計算しました。

  • ①税込み価格=税抜き価格×(1+税率)
  • ②消費税=税抜き価格×税率

計算式①の「税込み価格」と「税抜き価格」を逆にするとこうなります。

  • ③税抜き価格=税込み価格÷(1+税率)

この2つの計算式は「×」と「÷」が変わっていますが、まったく同じ内容になっています。

また、計算式②に計算式③を当てはめると、こうなります。

  • ④消費税=税込み価格÷(1+税率)×税率
        =税込み価格×税率÷(1+税率)

かけ算「×」と割り算「÷」は順番を入れ替えても同じ結果ですね。

したがって、計算式③④は以下のようになります。

  • <消費税率8%の場合>
    ・税抜き価格=税込み価格÷1.08
    ・消費税=税込み価格×0.08÷1.08
  • <消費税率10%の場合>
    ・税抜き価格=税込み価格÷1.1
    ・消費税=税込み価格×0.1÷1.1

簡単に計算する方法(税率8%の場合)

割り算は苦手という方もいるでしょう。そこで、簡単に計算するコツを紹介します。

<消費税8%の税込み価格から税抜き価格を計算するコツ>

  • 1.08で割る
  • 0.926をかける

このどちらの方法でも税抜き(本体価格)を出すことができます。

例えば「税込み価格1,080円」と表示されていたら、次のように計算すれば税抜き価格1,000円が出ます。

  • 1,080円÷1.08=1,000円
  • 1,080円×0.926=1,000.08円

下の計算式では1円未満の端数の「0.08」が発生しましたが、大体1,000円になることがわかります。端数については後で解説します。

<消費税8%の税込み価格から消費税を計算するコツ>

  • 8をかけて108で割る
  • 13.5で割る

このどちらの方法でも消費税の額を出すことができます。

例えば「税込み価格1,080円」と表示されていたら、次のように計算すれば消費税80円が出ます。

  • 1,080円×8 ÷108=80円
  • 1,080円÷13.5=80円

なぜ同じになるの?と疑問に思われるかもしれませんが、分数に直すとわかります。

  • 8をかけて108で割る → 8/108=2/27
  • 13.5で割る     → 1/13.5=2/27

簡単に計算する方法(税率10%の場合)

同様に、消費税率10%では計算のコツはこうなります。

<消費税10%の税込み価格から税抜き価格を計算するコツ>

  • 1.1で割る
  • 0.909をかける

<消費税10%の税込み価格から消費税を計算するコツ>

  • 10をかけて110で割る
  • 11で割る

3.1円未満の端数処理

消費税の計算では、どうしても、1円未満の小数点がついた金額が出てしまいます。これを「端数」といいます。

1円未満には「銭」というお金の単位がありますが(100銭=1円)、銭は日常生活では使いません。
そこで、端数の金額が出てきたら、その端数の金額を「1円とみなす」か「0円とみなす」か決めなければなりません。

「端数の金額を1円とみなす」方法は切り上げといい、1銭(0.01円)でも発生したら1円とみなす方法です。

「端数の金額を0円とみなす」方法は切り下げといい、99銭(0.99円)でも0円とみなす方法です。

切り上げと切り下げの中間が四捨五入です。
四捨五入は50銭(0.5円)以上を1円とみなし、49銭(0.49円)以下を0円とします。

切り捨て/切り上げ/四捨五入の計算結果の違い

税込み1,000円から税抜き金額と消費税を計算するとき、切り捨て/切り上げ/四捨五入でそれぞれ次のように結果に差がでます。

税込み1,000円の場合
端数の
処理方法
税率税抜き金額
(円)
消費税
(円)
切り捨て8%92674
10%91090
四捨五入8%92674
10%90991
切り上げ8%92575
10%90991

端数処理は切捨てが多い

1円未満の端数の処理方法は法律で定まっていません。切り捨て、切り上げ、四捨五入、どれを利用しても問題ありません・

ただ端数を切り捨てたほうが客の利益になるので、切り捨てを採用する小売店が多いようです。

また業者と業者の間での取引では、両者で端数処理の方法を決めます。

さらに詳しくは、「消費税の端数計算、切り捨て・切り上げ・四捨五入、どれが正しい?」をご覧ください。

4.消費税の表示は、税込み価格が基本

小売店などの事業者は、消費者に商品やサービスの価格を表示するときは原則、税込み価格(総額表示)にしなければなりません。
総額表示は消費税法によって事業者(お店)の努力義務とされています。

詳しくは、「税込み/税抜き、どちらの表示が正しいの?」をご覧ください。

まとめ

最後に、8%/10%のときの消費税計算方法を、もう一度おさらいしておきます。

税率計算の種類計算方法
8%税抜き価格から税込み価格税抜き価格×1.08
税抜き価格から消費税税抜き価格×0.08
税込み価格から税抜き価格税込み価格÷1.08
または
税込み価格×0.926
税込み価格から消費税税込み価格×8÷108
または
税込み価格÷13.5
10%税抜き価格から税込み価格税抜き価格×1.1
税抜き価格から消費税税抜き価格×0.1
税込み価格から税抜き価格税込み価格÷1.1
または
税込み価格×0.909
税込み価格から消費税税込み価格×10÷110
または
税込み価格÷11

1円未満の端数処理は自由に決めることができますが、小売店では切り捨てることが多いです。

消費税計算ツール

当サイトでは、WEB版、アプリ版の消費税計算ツールを無料公開しています。

WEB版:消費税計算・電卓
https://zeimo.jp/tool/consumption-tax

アプリ版:「Taxrator」
価格を入れるだけで簡単に計算出来る便利なアプリです。
もう計算式を調べたり、毎回電卓で計算する必要はありません。
是非ご活用ください。



\この記事が役に立った方は是非シェアをお願いします/
  • Pocket