LINE Pay(ラインペイ)の銀行振込機能とは?

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LINE Payは2019年12月9日に、LINE Pay残高から銀行口座に振込ができるサービスを開始しました。スマートフォンで振込ができるのでとても便利なサービスです。

そこで今回は、LINE Payの振込の手順や注意点、安全性について解説します。

1.LINE Payの銀行振込機能とは?

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画像引用元|LINE Pay株式会社

LINE Payの銀行振込機能とは、LINE Pay残高を銀行口座へ振込ができる機能のことです。

他の人の銀行口座に振込ができる機能は、国内の決済サービスでは初めてです。

(1)概要

LINE Pay は2019年12月9日にLINE残高から個人や法人の銀行口座に振込ができるサービスを開始しました。

日本では、成人のほぼ全員が1つ以上の銀行口座を所有しており、銀行口座でお金の管理をしている人も多くいます。クレジットカードやスマートフォンの普及によってキャッシュレス化が進んでいますが、高額の決済に関しては銀行口座を利用するケースも多いでしょう。

そこで、LINE Payで簡単に銀行口座への振込ができることによって、LINE Payをさらに便利に利用できるようになったのです。

これまでにもLINE Payでは、2019年の4月17日より、送金手数料無料で送金する相手を選択して金額とメッセージを入力すれば相手のLINE口座にいつでも送ることが可能という送金機能が開始されていました。

しかし、今回の銀行振込機能では、相手のLINE口座ではなく、銀行口座に直接送金できるようになりました。

(2)メリット

手軽に銀行口座への振込ができる

振込先の銀行名や支店名、口座種別や口座番号がわかっていれば、簡単に振込ができます。

法人の銀行口座にも対応しており、家賃や商品購入の代金、習い事の月謝の支払いなどにも使えるので便利です。

口座番号がわからなくても振込ができる

相手の氏名とメールアドレス、電話番号を知っていればすぐに振込ができます。

振込をする際に相手の口座番号を聞く必要がないので、セキュリティの面でも安心です。

24時間365日いつでも振込可能

LINE Payの銀行振込口座は、いつでも振込が可能です。そのため、営業時間中に銀行に行って振込するという手間が省けます。

しかし、後ほど述べますが銀行の営業時間外だと翌営業日に着金するため、注意が必要です。

2.振込手順

LINE Payの振込手順はLINEアプリとLINE Payアプリで使用可能です。

しかし、LINEアプリとLINE Payアプリでは、振込までの画面の進み方が異なるので注意が必要です。

LINEアプリを使って振込をする場合には、最初に「ウォレット」タブからLINE Pay残高を選択します。その後、「送金」を選んでから、「口座に振込」の下にある「送金」を選択しましょう。

LINE Payアプリを使って振込する場合には、右下にある「その他」タブから送金を選択します。そのあと、「口座に振込」の下にある「送金」を選択しましょう。

(1)相手の口座が分かる場合

相手の口座がわかる場合には、「口座に振込」の下にある送金をタップしましょう。その後、「口座番号」の表記が出るので再びタップします。

振込の際には、相手先の氏名や金融機関名、口座番号や預金種目を入力してから「次へ」をタップします。

次の画面では数字の表記があるので、振込金額を入力して「送金」をタップしましょう。

その後、振込内容の確認画面が出るので、入力に間違いがないかを確認してから「確認」を選択し、最後にパスワードを入力します。これで振込ができます。

相手の口座番号を入力して振込をした場合には、LINE Payの公式アカウントからの振込に関する通知が届きません。

振り込んだ側だけでなく、受け取る側にも通知は来ないので、状況によっては振込をしたことを伝えておくのもよいでしょう。

(2)相手の口座がわからない場合

相手の口座がわからない場合には、相手のメールアドレスや電話番号を使って振込ができます。

まず「口座に振込」から「送金」を選択して「SMS・Eメール」をタップしましょう。そのあと、相手の氏名、メールアドレス、電話番号を入力して「次へ」を選択します。

その後、振込金額を入力したら「送信」を選択します。振込内容の確認画面が出るので入力に間違いがないかを確認し、最後にパスワードを入力します。

メールアドレスや電話番号を使用してLINE Payの銀行振込をした場合、相手に振込通知が届くため、相手にも問題なく振込したことが伝わるでしょう。

3.受取り手順

メールアドレスや電話番号で振込した場合には、受け取るための手順が必要です。電話番号で受け取る場合とメールで受け取る場合では方法が異なるので、それぞれを紹介します。

(1)電話番号で受け取る場合

電話番号で受け取る場合には、最初に届いたSMSをタップしましょう。

次にSNSのメッセージに添付しているにリンクをタップします。「口座番号入力」の表記があるのでタップしましょう。

その後、認証番号を「本人確認」で入力します。最後に銀行口座の情報を入力して「完了」を選択するとお金を受け取ることが可能です。

(2)メールで受け取る場合

メールで受け取る場合には、メールで振込に関する情報が届きます。メールを開封して「口座番号入力」をタップしましょう。

その後、認証番号を「本人確認」で入力します。最後に銀行口座の情報を入力して「完了」を選択するとお金を受け取ることが可能です。

4.注意点

LINE Payの銀行振込機能を使用するときには、いくつかの注意点があります。LINE Payを使用するときには必ずチェックしておきましょう。

(1)本人確認が必要

LINE Payは、決済やチャージ、還元したLINEポイントの受取りについては本人確認がなくても使用可能です。しかし、銀行振込については本人確認が必要になるので注意しましょう。

LINE Payの本人確認の方法は以下のとおりです。

【銀行口座で本人確認する場合】
本人確認画面で「銀行口座で本人確認」を選択します。登録したい銀行を選択してから、利用規約に同意します。最後に銀行口座の情報を入力したら終了です。

【スマートフォンで本人確認する場合】
スマートフォンに銀行口座の情報を入力したくない人や銀行口座のない人は、スマートフォンでの本人確認がおすすめです。

手順は、まず本人確認の画面で「スマホでかんたん本人登録」を選択します。次に利用規約に同意をしたら、身分証を撮影します。

その後画面の指示に従い、身分証と顔写真を一緒に撮影したら完了です。

使用可能な身分証は、運転免許証や運転経歴証明書、日本国パスポートやマイナンバーカード、在留カードなどがあります。

【郵送で本人確認する場合】
本人確認画面で「郵送で本人確認」を選択します。

利用規約に同意をしたら、個人情報を入力しましょう。その後、身分証の撮影をしてアップロードします。

後日、登録した住所に郵便書留が届くので、記載してあるQRコードが16桁の英数字を入力して手続きをしてください。

(2)手数料が176円かかる

LINE Payで銀行振込をすると、振込先の金融機関を問わず、1件あたり176円(税別)の手数料がかかるので注意が必要です。

大手のオンラインバンクと比較した場合、同一銀行内の振込については手数料が無料の銀行があります。

また、ほかの銀行に振り込む場合でも、毎月数回分は無料に設定しているところもあるため、176円の手数料は割高に感じる人もいるでしょう。

ただし、オンラインバンクの振込を利用する場合には、セキュリティ強化のために認証のアプリを使用したり、複数回のパスワードを用意したりしているところもあります。そのため、手軽さや使いやすさで考えるならばLINE Payは便利といえるでしょう。

なお、LINE Payはどの時間帯に振込をしても1回の手数料は変わらず176円です。

(3)上限は1日10万まで

LINE Payの銀行振込の上限は1日10万円までです。まとまった金額を振り込む場合には10万円を超えないように注意しましょう。

1日の合計が10万円に達していなければ、複数回の振込が可能です。ただし、1回ごとに振込手数料はかかります。

(4)銀行の営業時間外だと翌営業日に着金する

LINE Payの銀行振込は24時間365日可能です。

ただし、銀行の営業時間外の場合には翌営業日に着金するので注意しましょう。

特に多くの銀行では日曜日や祝日、年末年始については利用できない場合があります。

(5)iPhone版のLINEアプリは近日対応予定

銀行振込機能は、新機能はLINEアプリとLINE Payアプリで利用できます。

ただし、2019年1月の時点で、LINEアプリはAndroid版のみに対応しており、LINEアプリのiPhone版は近日対応予定となっているので注意が必要です。

iOSへの対応が遅れているのはAppleの審査が終わっていないことが理由のようです。Appleのアプリ審査は厳しくなってきているので、審査に時間がかかっています。

なお、LINE Payアプリについては、Android版、iPhone版ともに利用可能です。

5.LINE Payの安全性は?

2014年には、LINEアカウントを第三者が乗っ取るという事件が起きました。

他人のアカウントを取得した犯人は、LINEに登録してあった友人たちにプリペイドカードを購入させて、カードの番号を聞き出して金をだまし取ったのです。

そのため、LINE Payの銀行振込を使ってみたいけれども、LINEで銀行口座などの情報を登録するのは怖いと感じている人もいるのではないでしょうか。

結論からいえば、LINE Payに関しては以下のような理由から安全性は高いと言えるでしょう。

(1)LINE Payは国際的なセキュリティを取得している

LINE Payは、国際的なセキュリティ認証であるPCI DSSやISO/を取得しています。

PCI DSSとは、American Express、MasterCard、 JCB 、Discover、VISAの5社が共同で設立した組織のことです。

ハッカーやクラッカーなどによる不正アクセスから守ることのできるセキュリティシステムを持っています。LINE PayはPCI DSSの認証を受けているので、安心して利用できるでしょう。

(2)銀行口座の登録情報は暗号化している

LINE Payの決済情報はすべて暗号化して保管しています。

また、従来のクレジットカードのように番号の入力などの必要がないので、第三者が番号を読み取るという不安もありません。

(3)複数の端末で同時にLINE Payは使用できない

LINE Payは複数の端末で同時に使うことができません。そのため、第三者による不正利用を防ぐことが可能です。

(4)不正使用補償サービスを用意している

第三者による不正利用が起きた場合には、1事故あたり10万円を上限に補償するので安心です。

ただし、使用するユーザーに重大な過失があった場合には、補償しないこともあるので注意が必要です。

(5)モニタリング体制がある

LINE Payでは、24時間365日のモニタリング体制を敷いています。そのため、不正な利用があった場合でもすぐにチェックができます。

また、LINE Payを使って銀行振込をするときに、まちがって送信先のEメールアドレスや電話番号を間違えた場合でも、送信者が登録した口座名義のみ受け取ることができます。

そのため、第三者が送信者のお金を受け取ることができず、安心して銀行振込ができるでしょう。

6.まとめ

LINE Payの銀行振込機能とは、LINE残高から個人や法人の銀行口座に振込ができる機能のことです。

振込先の銀行名や支店名、口座種別や口座番号がわかっていれば、すぐに振込ができます。また、相手の銀行口座がわからない場合でも、相手の氏名とメールアドレス、電話番号を知っていれば振込が可能です。

ただし、銀行振込機能を利用するためには本人確認が必要です。また、振込先の金融機関を問わず、1件あたり176円の手数料がかかることを覚えておきましょう。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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