話題のApple Card(アップルカード)の凄さを徹底解説!
Apple TVやApple Musicなどサービス面での強化を継続してきたAppleで、さらに注目されているのが「Apple Card(アップルカード )」です。
まさかあのAppleがクレジットカードを作るなんて誰もが想像しませんでしたよね。
そこで今回はApple Card(アップルカード)の基本的な情報やメリット・デメリットに加えて、先行スタートしたアメリカでの反応や日本での展開についても紹介していきます。
目次
1.Apple Card(アップルカード)の基本情報
まずは、Apple Card(アップルカード)の基本的な情報を紹介していきます。
(1)Appleが提供する新たなクレジットカード
近年Appleは「Apple TV」や「Apple Music」「Apple Pay」などのサービス面に力を入れてきました。
そんな中で新たに誕生したのが「Apple Card(アップルカード)」。
「Apple」と米大手金融機関「ゴールドマンサックス」がタッグを組み、2019年8月からアメリカで提供が開始されています。
Apple Payを通じたバーチャルカードと、Apple Pay非対応の店舗用に物理カードの発行に対応しています。
(2)クレジットカードとしての基本情報
それでは、「Apple Card(アップルカード)」について詳しくみていきましょう。
国際ブランドや還元率、年会費などの基本的な情報はもちろん、デザインも要チェックです。
Apple Card(アップルカード) |
|
---|---|
発行会社 |
アップル、ゴールドマンサックス |
国際ブランド |
マスターカード |
還元方法 |
Apple Cashでキャッシュバック |
還元率 |
Apple Storeとその他対象店舗での支払い:3%
Apple Payで支払い:2% 物理カードで支払い:1% |
年会費 |
無料 |
審査 |
通りやすい |
(3)特徴的なデザイン
Apple Card(アップルカード)は、これまでのクレジットカードとは全く異なる見た目に仕上がっています。
カードの表面に「カード番号」や「有効期限」などの情報が記載されていない上に「Apple」の文字は1つもなくお馴染みの「りんごマーク」のみというシンプルなデザインです。
ちなみに発行会社や国際ブランドは、カードの裏面に記載されています。
(4)カードのスペック
還元率はApple Storeや、指定の店舗での利用で3%、Apple Pay上のバーチャルカードの利用で2%、物理カードの利用は1%となっており、高い還元率はかなり魅力的です。
年会費は無料で、審査も通常のクレジットカードと比較して基準を下げていると言われています。
発行のハードルも低く、還元率も高い、デザインもかっこいいので、性能も含めて「持ちたくなる」クレジットカードです。
2.Apple Card(アップルカード)のメリット
日本でのサービス提供はまだ開始されていませんが、現在公開されている情報からわかるメリットを4つ紹介します。
(1)セキュリティ対策が万全
アップルカードの一番の特徴は、カード番号とセキュリティコードが印字されていないことです。
これらの番号は、カード発行時にデバイス内部に記録されてるため、カード情報が漏れる心配はありません。
また、カード使用時にはTouch IDやFace IDといった生態認証が必要なので、不正利用の心配もないといえるでしょう。
(2)還元率が高く、還元も即時
還元率が高いというのはクレジットカードを選ぶ上でかなりポイントが高い部分といえます。
Apple Storeや指定の店舗での利用で3%ですし、Apple Payでの利用でも2%の高い還元率を誇ります。
また、還元についてもApple Cashというサービスを介してその場でキャッシュバックされるという仕組みになっているため、還元の分かりやすさも備えています。
(3)発行手続きがスピーディ
Apple Card(アップルカード)の発行手続きはiPhoneやiPadから簡単に行うことができます。
端末内に基本的な個人情報は入力されているので、追加で必要な操作も少なく、あっという間に申し込みが行えてしまいます。
このシンプルな発行手続きも従来のクレジットカードとは大きく異なり魅力的です。
(4)利用明細が一眼でわかる
Apple Card(アップルカード)はWalletアプリ一つで、いつ・どこで・いくら使ったのか全ての明細を確認できます。
利用シーンごとに色が異なるため、自分のお金の使い方をわかりやすく振り返ることもできます。
利用明細を細かくチェックする習慣をつければ使いすぎの心配もありませんよね。
3.Apple Card(アップルカード)のデメリット
Apple Card(アップルカード)のデメリットもいくつか紹介します。
(1)物理カードの還元率は平均的
日本でも年会費無料のクレジットカードの還元率は、0.5%~1.2%が普通なので、Apple Card(アップルカード)とそんなに差はないといえます。
むしろ、ポイントサービスが充実している日本のクレジットカードのほうが、使い勝手がいいかもしれません。
(2)Apple製品が必要
Apple Card(アップルカード)は、Apple Payでの利用をメインに考えていますし、物理カードについてもカードデータはiPhone内に保管するので、Apple製品を持っていない人はApple Card(アップルカード)を利用できません。
4.Apple Card(アップルカード)のアメリカでの反響は?
2019年8月にApple Card(アップルカード)のサービス提供が開始されたアメリカ。現地ではどのような反響が起きているか見ていきましょう。
(1)還元率の高さが話題に!
やはり注目すべきは還元率の高さです。原則として還元率は利用形態によって定められていますが、実際は店舗によって還元率が異なるとの報告もされています。
以下が、現時点で3%キャッシュバックを行っている店舗です。
- Uber/Uber Eats
- Walgreens(ウォルグリーン・ドラッグストア)
- Duane Reade(デュアンリード・ドラッグストア)
- T-Mobile stores(携帯電話キャリア)
- NIKE
なお、Appleは3%対象店舗について、さらに拡大していくと発表し反響を呼んでいます。
(2)アルゴリズムによるアルゴリズムによる性差別が問題に?
好意的な反響を呼んでいる一方でネガティブな話題もあります。
カードの利用限度額を決めるアルゴリズムが性差別をしているのではないかという指摘が相次いで起きました。
この問題は、ある夫妻が発行したApple Card(アップルカード)に対して、金融スコアは同じにも関わらず、妻の利用限度額が夫よりも低かったという投稿によって発覚しました。
現在、ニューヨーク州の金融当局が調査に乗り出す事態となっています。
(3)白い物理カードが変色する?
中にはこんな話題もありました。
Apple Card(アップルカード)の物理カードはチタン製で表面をつや消し加工をした白のデザインになっています。そのため、革製品やデニムに密着させた状態で使用すると変色することが判明しました。
デザイン性に優れるあまりこういった部分は盲点だったかもしれませんね。
5.Apple Card(アップルカード)は日本でも発行するのか?
日本でのサービス提供が待ち遠しいApple Card(アップルカード)ですが、現状どのような段階になっているのかみていきましょう。
(1)商標登録申請が行われる
日本での具体的なサービス開始時期などは発表されていませんが、2019年7月16日「Apple Card」と「Apple Cash」が日本で商標登録申請を行ったことが話題になりました。
申請されただけなのでこれだけで判断するのは難しいですが、今後サービス提供を開始する準備とみてもいいかもしれません。
(2)iPhoneは日本でかなりのシェアを持つ
日本はAppleにとって大きなマーケットであることは間違いありません。
日本のスマホ市場でiPhoneはかなりのシェアを誇っており、Appleファンも多いためApple Card(アップルカード)の登場によるインパクトは大きいと考えられます。
(3)Apple Cardの登場によるクレジットカード業界への影響は?
Appleはただ商品やサービスを提供するのではなく、それらを通じた新しい生活スタイルのデザインを行っています。
デバイス上のApple Card(アップルカード)の普及によって、Apple Payを使ったシンプルでスマートな支払いスタイルの確率を目指していますし、WalletアプリUIの独自性は目を引きます。
Apple製品の人気やデザイン性も高く、シェアを伸ばすことが想定されるため、既存のクレジットカード業界への影響は避けられないでしょう。
また、審査ハードルが低く、信用力スコアの低い人でも発行できたり、アプリ上での利用明細が確認できるなど金融教育の場としても注目を集めています。
サブプライム層や、クレジットカードを初めて保つ若年層を含めた幅広い層に選ばれるクレジットカードになる可能性を持っています。
6.まとめ
Apple Card(アップルカード)について基本情報やメリット・デメリット、今後の展望などをまとめていきましたが、今までのクレジットカードの概念を覆す魅力的なカードであることがわかると思います。
時代とともに新しい価値を提供し続けるAppleが作るクレジットカード。日本でのサービス提供が待ち遠しいです。