LINE Pay(ラインペイ)、スマホの紛失・盗難時にはどうすればいい?
スマホを無くしてしまった、盗まれてしまった。そんな状況になったらどうしますか?
スマホがなくなると単純に連絡が取れないだけでなく、LINE Payのようなキャッシュレスアプリが第三者に利用されるかもしれません。
この記事では、LINE Payユーザがスマホ紛失・盗難時の対処法、第三者へ渡った時の被害ケース、今すぐ行えるセキュリティ対策について解説します。
1.スマホ紛失・盗難の場合、チャージ残高は?補償は?
スマホを紛失した際に困るのは、連絡手段がなくなるだけでなく、LINEPayのようなキャッシュレス決済アプリを悪用されてしまうという点です。
それぞれの疑問について、早速確認していきましょう。
(1)LINE Payのチャージ残高は?
スマホを紛失した際に、LINEPayのチャージ残高はどうなるのでしょう?
紛失した際には、まずLINEサポートへ「アカウントの停止」を依頼します。
「アカウントの停止」を行なっただけでは、チャージ残高は減りません。
停止を解除すれば、以前チャージした分の残高が残ったまま、アカウントの利用を再開できます。
(2)スマホ紛失した際LINE Payの補償はあるの?
LINE Payには「不正利用補償制度」という補償があります。
この制度は、LINEのアカウントを乗っ取られ不正に利用され金銭的な被害を受けた場合、スマホを盗まれてLINE Payを不正に利用された場合などに適応されます。
補償限度額は原則10万円ですが、被害額が10万円を超えた場合は事件性を加味した上で個別に検討するようです。
補償を受ける場合、被害を受けた日から31日間以内に申請をする必要があります。
この期間を過ぎると補償適応外となってしまうので、注意しましょう。
2.スマホ紛失・盗難時の対処方法
(1)他アプリでも共通の内容
まず最初に、LINEPayに限らず全てのアプリに対して行うべきことを3つ紹介します。
1. 警察へ紛失届または盗難届を提出
スマホを紛失した場合は「紛失届」、盗難にあった場合は「盗難届」を警察へ提出しましょう。
一部の警察署では、ネットの提出に対応しています。近くに交番がない方は、そちらを利用するのも良いでしょう。
キャリアによっては「盗難、紛失」についても端末の補償を受けている会社もあります。
しかし、その補償を受ける場合「警察への書類の提出」を義務付けていることが多いため早めに提出をしましょう。
2. 位置情報の取得、初期化を行う
スマホの「端末を探す」機能が有効になっている場合、スマホの位置情報の取得と初期化を遠隔で行えます。この機能が有効になっている場合、紛失に気づいた時点ですぐに位置情報を取得しましょう。
位置情報を取得した際、見覚えのない場所へスマホがある場合は、第三者の手に渡ってしまったと考えましょう。悪用される危険があるので、即座に初期化と利用停止を行い被害を最小限に止めることをオススメします。
3. キャリアへ連絡しスマホの利用停止を行う
そして一番大切なのは、契約している通信キャリアへ端末を紛失した旨を報告することです。
キャリアへ報告すると、遠隔操作で端末をロックするという対応をしてくれます。
iPhoneユーザの場合、Appleへ連絡しても同様の対処が行われます。
格安SIMなど通信キャリアによっては、対応してくれない場合もあるので注意しましょう。
先ほど紹介した位置情報や初期化などを行いたい場合はスマホの利用停止前に行います。
(2)LINE Payサポートへ連絡
スマホの紛失、盗難にあった場合LINE Payユーザがすべきことは「アカウントの停止」です。
LINE Payの場合LINEサポートという連絡センターがあるので、至急連絡しましょう。
しかし、LINEサポートはメール、チャット対応のみであるため注意しましょう。
(3)新しいスマホでの利用方法
紛失・盗難にあった携帯が戻らず新しいスマホを利用する場合、LINEの引き継ぎをするには、PCまたはタブレットが必要になります。
引き継ぎは以下の2STEPで行えます。
- STEP1 PCまたはタブレットにLINEのアプリをダウンロードし利用しているアカウントを登録
- STEP2 新しい携帯でLINEのアカウントを引き継ぐ際に、送られる認証コードを確認し承認
もし、上記の設定が行えない場合はラインの引き継ぎは行えず、新規アカウントの発行が必要となるので注意しましょう。
3.悪意の第三者に利用されてしまったらどうなる?
連絡手段としてだけでなく、お財布としても利用されるようになったスマホ。
LINEPayユーザの場合スマホがなくなった場合、金銭的な被害が予想されます。具体的にはどのような危険があるのか、確認していきましょう。
(1)第三者にチャージされる
LINEPayは登録されている銀行口座やコンビニで現金をアプリへチャージして利用します。
スマホが第三者の手に渡った場合、アプリへ勝手に現金をチャージされ銀行口座の残高が減ってしまう可能性があります。
(2)商品やサービスの購入に使われる
チャージしたお金は、LINEPayに対応している店舗の決済に利用できます。
勝手にチャージされたお金が、そのまま第三者のの商品購入に利用される可能性が十分にあるのです。
アプリにパスワードをかけたり等セキュリティ対策を行ってなければ、簡単に被害にあってしまいます。
(3)別のアカウントへ送金される
LINEPayにはアプリのお金を知人などへ送金できる機能があります。この機能を悪用されると、チャージしたお金を全て別のアカウントへ移されてしまう可能性があります。
4.普段からできるセキュリティ対策とは?
(1)携帯本体にパスワードを設定する
まずは、スマホ本体にパスワードを設定しましょう。
いわゆる「画面ロック」というものの設定です。暗証番号や指紋認証など、様々な方法のパスワードがあるので自身に負担がないものを選びましょう。
また、スマホは画面だけでなく、PINコードやSIMカードに対してもパスワードを設定できます。「10回以上間違えると全データを削除する」という機能の設定も可能です。より強固なセキュリティ対策を行いたい場合は導入してみましょう。
(2)遠隔機能を有効にする
スマホを紛失した際に遠隔機能が有効であれば、位置情報や初期化を遠隔操作で行うことができます。この機能が有効であれば、紛失時に「個人情報を守る」「不正利用の防止」を実現できます。
遠隔機能の設定は、iPhone、Android共に「端末を探す」という機能を有効にすることで利用できます。
(3)LINEにパスワードを設定する
LINEのアプリを起動するたびに、パスワード(数字4桁)を要求する設定にします。
パスワードをかけることで、万が一スマホが第三者の手に渡っても悪用されるリスクを下げることができます。
(4)LINE Payにパスワードを設定する。
LINEのアプリだけでなく、LINE Payにパスワード(通常、数字6桁)を設定することができます。
LINE Payにもパスワードを設定することで、LINEアカウントを乗っ取られた場合にもLINEPayを不正に利用されることがなくなります。
まとめ
LINE Payユーザがスマホ紛失・盗難時の対処法、第三者へ渡った時の被害ケース、今すぐ行えるセキュリティ対策について解説しました。
スマホを紛失した際には、まず最初にLINEサポートへ連絡しアカウントの停止を行いましょう。
紛失したスマホが戻らず機種変更、もしくは新規契約にて端末を新しくする場合はPCやタブレットが必要であるため注意が必要です。