LINE Pay(ラインペイ)の導入方法とメリット、導入費用と手数料が0円!

Line Pay 導入

無料で通話やメッセージを送り合うことができるLINEアプリには、QRコード決済を行うことができるLINE Pay機能が搭載されています。

つまりLINEを使っている人の数だけLINE Payで支払うことができる人がすでに存在しているということです。

そんなLINE Payは導入費用や決済費用が無料ですので導入しない手はありません。

この記事では、LINE Payの導入方法やメリットについて解説していきます。

本記事内の各種情報については、Line Pay の公式サイトから引用しています。
【引用元】LINE Pay加盟店申請はこちら。
本記事内のスクリーンショット画像は、Line アプリから引用しています。
【引用元】「LINE」をApp Storeで

1.LINE Payとは

(1)特徴

LINE Payは日本国内で月間7900万人が利用するコミュニケーションアプリであるLINEが展開するQRコード決済サービスです。

スマートフォンにLINEアプリが入っていれば、LINE Payを新たにアプリをダウンロードすることなく利用することができるため、QRコード決済アプリの中ではトップクラスに見込み客が多いサービスです。

またLINE Payは2019年3月27日にメルカリが運営するQRコード決済の「メルペイ」と業務提携を発表し、2019年4月8日にはスターバックスとも業務提携することを発表するなど今後ますます普及していくことが考えられる勢いのあるQRコード決済サービスです。

LINE Pay

(2)お客様のメリット

お客様がLINE Payを使うメリットは4つあります。

LINEアプリがスマホに入っていればすぐ始められる

先ほどもお伝えしましたが、LINE PayはスマホにLINEアプリが入っていればすぐに利用を開始することができます。

もともとスマホに入っている親しみのあるLINEに付属しているサービスならやってみようか、ということでLINE Payを始める人は多数いらっしゃいます。

利用可能店舗数が多い

LINE Payを利用することができる店舗数が多いということもメリットとして挙げられます。

LINE Payは加盟店約100万店(2019年2月現在)を突破しており様々なところで利用することができます。

後ほど使える主要な店舗をお伝えしますが、大手コンビニエンスストアやドラッグストアから中小規模の店舗まで幅広く利用することができます。

割り勘をはじめとするお金の送り合いが簡単

LINE Payの特徴としてLINE Pay同士でお金を簡単にできるというサービスがあります。

この仕組みを利用してLINE Payが提供している割り勘サービスは、飲み会などで細かい現金のやり取りをすることなくアプリ上だけでお金の受け渡しが行えるということで非常に支持されています。

そのため飲食店など割り勘で支払うことが多いようなお店を経営されている方は、LINE Payを導入することにより、割り勘がスムーズに行える店ということでお客様に自店を選んでもらえる差別化ポイントになります。

ポイントが貯まりやすい

LINE Payで支払うとLINEポイントが貯まります。

このLINEポイントはLINE Pay残高に交換することができたりするお得なポイントです。

しかもLINEポイントは20%還元キャンペーンなど、お得なイベントが開催されることがあるため非常に貯めやすいという特徴もあります。

イベントの種類や開催数も他のQRコード決済サービスと比べても多いので、その点もLINE Payを使うメリットとして挙げられます。

(3)決済方法

LINE Payは、他社と比較して、決済方法の選択肢が豊富であるのも特徴の一つです。
LINE Payを使って支払う方法は5つあります。

①プリントQR

QRコードを紙に印刷してお客様にそのコードを読み込んで支払ってもらう方法です。

導入にかかるコストは印刷代くらいなので低予算でQRコード決済を始めることができます。

②LINE Pay 据置端末

LINE Pay据置端末という、入力した金額のバーコードを表示してくれる機械を利用した決済方法です。

POS連携やタブレットなどを用意する必要がないためこちらも低予算ですぐにQRコード決済を始めることができます。

③LINE Pay 店舗用アプリ

タブレットやスマホを利用して入力した金額のコードを表示したり、お客様のコードを読み込んだりする方法です。

すでに店舗でタブレットなどを使用してレジ業務を行なっているという方はこれが1番向いています。

④Star Pay 端末

Star Pay端末とは一台でQRコードの読み取り、決済、レシートの発行などが行える端末です。

特徴として、中国で2大巨頭といわれているQRコード決済サービス「AliPay」「WeChat Pay」でも決済ができるようになります。

「AliPay」「WeChat Pay」が使えるようになると、中国人などインバウンドのお客様にも対応できるようになります。

⑤POSレジ

現在POSレジを導入している方は改修をしてLINE Payを現在のレジで支払えるようにすることも可能です。

改修するということは多少費用はかかってきますが、助成金もあるため現在POSレジを導入しているという場合は既存のシステムのままLINE Payを使えるのでおすすめです。

(4)普及状況

LINE Payは加盟店数100万を突破しています。

その中でも使える主要な店舗を紹介します。

コンビニ
  • ローソン
  • ファミリーマート
  • ミニストップ
飲食店
  • 松屋
  • 魚民
  • 和民
  • 白木屋
  • 上島珈琲店
ドラッグストア
  • ウエルシア
  • サンドラッグ
  • ココカラファイン
  • ツルハ
家電量販店
  • ヤマダ電機
  • ケーズデンキ
  • ビックカメラ
  • コジマ

この他にも様々なところで利用することができます。

(5)オンライン決済

LINE Payはネット通販サイトなどオンライン上でも決済することができます。

ネットでも商品を売る場合でもLINE Payで支払ってもらえるようにすることができるのです。

オンラインでもLINE Payで支払えることができれば、お客様はクレジットカードの面倒な入力を必要がなくなるので商品購入完了率を高める効果があります。

また、ネット上で決済できるようにするためには決済システムの接続開発は行わなければなりませんが、決済代行事業者を利用すれば自分で開発する必要は無くなるのでおすすめです。

2.LINE Payを導入するメリット

(1)低コストで導入が可能

LINE Payを導入するメリットとして、導入費・月額費・決済手数料が無料もしくは低料金なので低コストで導入することができるという点です。

導入する決済方法により、かかる費用が変わってきます。

決済方法 導入費用 月額費用 決済手数料
①プリントQR 0円 0円 0%
(2021年7月31日まで、
その後、2.45%)
②LINE Pay 据置端末 0円
(2019年6月まで、
その後月1,500円/台)
③LINE Pay 店舗用アプリ 0円
④Star Pay 端末 35,000円
(税抜)
0円 3.45%
⑤POSレジ POSの改修費用 決済代行会社に
対する月額費用等
~3.45%

(2)LINE@機能で顧客と繋がれる

LINE Payで決済をした人に対してビジネス用LINEアカウントであるLINE@の友達追加を促すことができます。

自分のお店のLINE@アカウントの友達になってくれた方に対してお得なセール情報やクーポンなどをLINEメッセージとして送ることができます。

イメージとしては従来のメルマガのような形ですが、消費者側としてはいちいち会員登録をする必要がない、馴染みがあり利用率の高いLINEにメッセージを手軽に送れるという点から効率的にお客様にアプローチすることができます。

(3)決済にかかる時間が短縮

LINE Payを導入すると決済にかかる時間を短縮することができ、回転率の上昇に繋がります。

お客様はお店のQRコードを読み取る、もしくは読み取って金額を入力するだけなので、財布を取り出してお金を出し、従業員はお金を預かってお釣りを返す、という流れよりもスムーズに会計を済ませることができるからです。

(4)若者の顧客増加が見込める

LINEというサービスはものすごく身近なサービスで、若者は特に利用している人が多いです。

それに付随したQRコード決済サービスなため、若者のLINE Payの利用率も自ずと高いです。

そのためLINE Payを導入すれば現在よりも若者の顧客増加が見込めます。

実際にLINE Payが紹介している導入事例でも、銭湯や老舗飲食店など普段あまり若者がこないお店がLINE Payを導入したところ、若者のお客様が多数来店するようになったと店主の方が語っています。

3.LINE Payの導入方法

(1)申し込み

▼LINE Pay加盟店から「お申し込み」をクリックします。

▼申請内容を入力します。

▼アカウント情報を入力します。

(2)必要書類

LINE Pay加盟店の申請を送る際に必要な書類です。

個人事業主の場合
  • 事業証明書
  • 本人確認書類
  • 営業許可証(取得していれば)
法人の場合
  • 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)発行より半年以内
  • 営業許可証(取得していれば)

(3)出店審査

加盟店申請をした後は出店審査が行われます。
審査状況はLINE Pay加盟店サイトの「申請照会」から確認できます。

(4)登録完了

申請が承認されると「申請照会」から加盟店手数料や精算スケジュールを確認できます。

「My Page」からログインしLINE Pay決済に必要な接続設定を行います。

4.LINE Payでの決済方法

いずれの方法もQRコードを利用しますが、大きく分けて以下の2つの方法があります。

  • 方法(1)(2)(3):お客様が自分のスマホで店側のQRコードを読み取る
  • 方法(3)(4)(5):店側がお客様のスマホに表示されたQRコードを読み取る

(1)プリントQRの場合

金額固定型のQRコード決済の場合

▼お客様にLINE Payを起動してもらいます。
「コードリーダー」を起動して、QRコードを読み取ってもらいます。

ユーザー入力型の場合

▼お客様にLINE Payを起動してもらいます。
「コードリーダー」を起動して、QRコードを読み取ってもらいます。

▼お客様に金額を入力してもらい支払ってもらいます。

(2)LINE Pay 据置端末の場合

▼お店側で据置端末に金額を入力してQRコードを表示させます。

▼お客様にLINE Payを起動してもらいます。
「コードリーダー」を起動して、QRコードを読み取ってもらいます。

(3)LINE Pay 店舗用アプリの場合

▼LINE Pay店舗用アプリを開きます。
「お会計」を選択します。

▼金額を入力し「決済」を選択します。
QRコードが表示されるのでそれをお客様に「コードリーダー」を起動して読み取ってもらいます。

▼お客様に「コード支払い」でQRコードを表示してもらい、お店側で読み取ることも可能です。

(4)Star Pay 端末の場合

▼Star Pay 端末で「決済」を選択します。
金額を入力します。

▼お客様に「コード支払い」でQRコードを表示してもらい、Star Pay 端末で読み取ります。

(5)POSレジの場合

▼商品をスキャンします。

お客様に「コード支払い」でQRコードを表示してもらい、POS 端末で読み取ります。

5.決済状況の確認方法

LINE Payでの取引・入金・売上に関することはLINE Pay加盟店サイトの「My Page」から確認できます。

6.注意点

加盟店センター同時ログインについて

加盟店センターは最大3名までユーザー登録できますが、同時にログインできるのは1名のみという点に注意が必要です。

一気にログインするとセッションが切れてしまいます。

加盟店センターのパスワードについて

加盟店センターのパスワードはセキュリティ向上のため90日毎に変更が必要になります。

オンライン加盟店について

ECサイト等の登録でオンライン加盟店として登録する場合は加盟店のホームページ(Webサイト)があることが必須です。

LINE Pay据置端末について

LINE Pay加盟店公式サイトなどで、据置端末を利用すると6ヶ月間端末利用料が無料と記載されていますが、このキャンペーンは2019年6月までです。

5月に申し込んだとしても無料になるのは6月までですので注意が必要です。
6月以降は毎月1,500円/台がかかります。

LINE@について

現在LINE@サービスは停止中です。

2019年4月18日にサービスのリニューアルが完了し、サービスを再開すると発表しています。

まとめ

LINE Payは私たちの身近なコミュニケーションツールであるLINEが導入されていればすぐに始めることができるQRコード決済サービスです。

それに加え、今後ますます他企業との連携や加盟店数の増加によって利用者はどんどん増えることが予想されます。

そんなLINE Payをこの機会に導入してみてはいかがでしょうか。

服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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