扶養控除申告書の扶養親族欄に書き切れないとき、どうすればいい?

年末調整では、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」に扶養親族を記入します。

扶養親族の人数が多く、扶養親族の欄に書き切れないときは、どうすればいいのでしょうか?

扶養親族欄に書き切れないパターン

扶養親族欄に書き切れないパターンは2つあります。

  • 16歳以上の扶養親族が5人以上いる
  • 16歳未満の扶養親族が3人以上いる

▷16歳以上の扶養親族が5人以上いる

16歳以上の扶養親族は、「控除対象扶養親族」の欄に記入します。記入欄は4人分ありますが、5人以上いる場合は、書き切れません。

扶養控除等申告書 令和7年分

この場合、書き切れない扶養親族の情報を別紙に記入して、扶養控除等(異動)申告書に添付すれば(併せて提出すれば)大丈夫です。

記入項目は、この欄にある内容で、次のとおりです。

決まった形式はありませんので、必要な情報が書いてあれば大丈夫です。

  • 氏名+フリガナ
  • 個人番号(マイナンバー)
  • 続柄
  • 生年月日
  • 同居老親にあたるかどうか
  • 特定扶養親族(19~22歳)かどうか
  • 所得の見積額
  • 海外に居住している親族の場合、該当するものにチェック
  • 住所
  • 異動年月日および事由(年の途中で変更があった場合)

一番楽なのは、記入前の扶養控除等(異動)申告書をコピーして、書き切れない扶養親族の分だけ記入し、「書き切れない扶養親族の分を記入」などと、どこかに注意書きをしておくことです。

▷16歳未満の扶養親族が3人以上いる

16歳未満の扶養親族は、下のほうの「住民税に関する事項」の「16歳未満の扶養親族」の欄に記入します。記入欄は2人分しかありませんので、3人以上いる場合は、書き切れません。

扶養控除等申告書 令和7年分

この場合も、書き切れない扶養親族の情報を別紙に記入して、扶養控除等(異動)申告書に添付すれば大丈夫です。

さきほどと同様、記入前の扶養控除等(異動)申告書をコピーして、書き切れない扶養親族の分だけ記入するのが楽かもしれません。

扶養親族を書き切れないことについて、会社から書き方の指示があった場合は、その指示に従ってください。
服部
監修
服部 貞昭(はっとり さだあき)
東京大学大学院電子工学専攻(修士課程)修了。
CFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。
ベンチャーIT企業のCTOおよび会計・経理を担当。
税金やお金に関することが大好きで、それらの記事を2000本以上、執筆・監修。
「マネー現代」にも寄稿している。
エンジニアでもあり、賞与計算ツールなど各種ツールも開発。
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