【令和6年分】年末調整の保険料控除申告書の書き方(記入例つき)
会社勤めの方は、保険料控除申告書を会社に提出することで、支払った保険料の一部を控除することができ、所得税が減税になり…[続きを読む]
年末調整で生命保険料控除を忘れたら、基本的には確定申告をしますが、忘れたのに気づくのが早ければ、年末調整で修正できるかもしれません。
年末調整で生命保険料控除を忘れた場合の対処方法を紹介します。
生命保険料控除では最大12万円の控除を受けることができます。年収600万円くらいで所得税の税率20%の人であれば、約24,000円、所得税が低くなります。
もし生命保険料控除を忘れてしまうと、所得税が高いままであり、損をしてしまいます。
配偶者控除や扶養控除など、その他の控除であれば、忘れても会社側で気づいてくれることもあります。しかし、生命保険料控除については、どの保険会社にいくら保険料を払ったのか本人しかわかりませんので、本人が控除を忘れてしまったら、誰も指摘することができません。
ですので、忘れたことに気づいたら、必ず対応が必要です。
年末調整で生命保険料控除を忘れたのに気づいたタイミングが早く、まだ会社で年末調整の期間中なら、保険料控除申告書を提出するだけですみます。
会社が年末調整書類を税務署に提出する期限は、翌年の1月末です。
ただ、会社では、従業員から提出された書類を処理する期間が必要ですので、従業員からの書類の提出期限は、もっと早めに設定しています。
中小企業なら11月下旬から遅くても12月中旬くらい、大企業であれば11月初旬くらいには、提出期限となっていることが多いでしょう。
その提出期限にまだ間にあうようであれば、「給与所得者の保険料控除申告書」を提出します。期限を過ぎていても、会社の年末調整の担当者に交渉すれば提出を認めてくれることもあるかもしれません。
提出期限を過ぎていて提出が困難であれば、翌年3月15日までに、自分で確定申告をします。
生命保険料控除を受けるには、「給与所得者の保険料控除申告書」に記入して勤務先に提出します。
下図のような書類です。この左側の「生命保険料控除」欄に記入します。
保険料控除申告書の記入方法については、次の記事で、具体例とともに詳細に解説しています。
生命保険料控除を忘れたのに気づいたとき、すでに会社での年末調整の期間を過ぎてしまっていたら、翌年に自分で確定申告をします。
確定申告の期間は、通常。2月16日~3月15日です。e-Tax(電子申告)であれば、1月初旬から可能です。
自分が住んでいる地域を管轄する税務署で確定申告します。
確定申告書には、第一表の「⑮生命保険料控除」欄に、生命保険料控除の合計額を記入します。
第二表に「⑮生命保険料控除」欄に、生命保険の種類ごとの支払額を記載します。
確定申告書の記入方法については、次の記事で、具体例とともに詳細に解説しています。